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'''ロゼット'''とは、地表に葉を平らに並べた植物の状態を現す言葉である。ロゼット葉とも。
== 定義 ==
ロゼットという言葉は、元来は[[バラ]]の花から由来する言葉で、[[八重咲き]]のバラの花びらの様な配列を現す言葉である。その用途として、最もよく聞かれるのが植物の茎と葉のようすを表す植物用語である。地上茎が無いか極端に短く、葉が放射状に地中から直接出ていること、あるいはそれに近い状態をいう。そのような葉を
== 生活の形として ==
▲ロゼットという言葉は、元来は[[バラ]]の花から由来する言葉で、[[八重咲き]]のバラの花びらの様な配列を現す言葉である。その用途として、最もよく聞かれるのが植物の茎と葉のようすを表す植物用語である。地上茎が無いか極端に短く、葉が放射状に地中から直接出ていること、あるいはそれに近い状態をいう。そのような葉を[[根出葉]](こんしゅつよう)というが、つまり、ロゼットと言うのは、根出葉が円盤状に並んだような植物体を現す言葉である。個々の葉を[[ロゼット葉]]とも言う。
ロゼットからなる植物として、身近な植物では、[[オオバコ]]や[[タンポポ]]がそうである。これらの植物は終生ロゼット葉だけしか出さない。この様な植物は背が高くなれないから、他の植物と背伸び競争をすれば簡単に負ける。つまり、薮になれば生存できない。この様な植物が生活を続けられる場所は、より背の高くなる植物が侵入できない場所に限られる。すなわち、まめに刈り入れが行なわれる場所、[[家畜]]によって背の高い草が齧られる場所、踏みつけによって背が高くなれない場所などである。オオバコの場合、踏みつけへの耐性の高さによって、そのような場所での生存が可能になっている。
より多く見られるのは、冬季にのみロゼットの姿を取るものである。
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