「事林広記」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
1行目:
{{wikisourcelang|zh|事林廣記}}
 
'''事林広記'''(じりんこうき)は、[[南宋]]の末に[[福建省|福建]][[武夷山市|崇安]]の陳元靚(ちんげんせい)が著した<ref>[[清]]の著名な蔵書家[[陸心源]]の考証による</ref>、日用の[[百科事典]]タイプの民間書籍である。当時の民間の生活に関する資料を大量に含んでおり、かつ挿絵入りの[[類書]]という新しいジャンルを切りひらいた。わかりやすいために、広く普及した。『事林広記』の「帝系」の項には「大元聖朝」の一節があり、そこに「今上皇帝[[中統]]五年」(1246年)「[[至元 (元世祖)|至元]]万万年」<ref>「至元万万年」とは、書かれた当時が至元年間であることを意味する</ref>とあることから、[[元 (王朝)|元]]初の[[フビライ]]の中統年間から至元年間のはじめ(13世紀中ごろ)に書が完成したことがわかる。この本の原刊本は失われており、現在は[[元 (王朝)|元]]・[[明]]および[[日本]]の覆刻本などが知られているが、いずれも増改を経ている。
 
==内容==