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[[Image:Carlb-ansemeadows-vinland-01.jpg|thumb|ニューファンドランド島、[[ランス・オ・メドー]]のヴァイキング入植地跡]]
[[Image:Arctic_cultures_900-1500.png|thumb|[[900年]]、[[1100年]]、[[1300年]]、[[1500年]]時点での、[[アイスランド]]、[[グリーンランド]]、[[ラブラドル半島]]、[[ニューファンドランド島]]、その他[[カナダ]]の北極圏の島における民族の移り変わりの推定図。緑色が{{仮リンク|ドーセット文化|en|Dorset culture}}、青が{{仮リンク|トゥーレ文化人|en|Thule people}}、赤が[[ノース人]]、黄色が{{仮リンク|イヌ族|en|Innu people}}、オレンジが{{仮リンク|ベオスック人|en|Beothuk people|label=ベオスック族}}]]
 
'''スクレリング'''('''Skræling'''、複数形はスクレリンガー '''skrælingar''')は、[[グリーンランド]]に進出した[[ノース人]]([[ヴァイキング]])たちが現地で出あった異民族([[{{仮リンク|トゥーレ人]]|en|Thule people}})に対しつけた名前。おそらく、[[{{仮リンク|ドーセット文化]]|en|Dorset culture}}の担い手となったドーセット人に対しても用いられている。
 
さらに同じ名前が、グリーンランドの南の[[ヴィンランド]](現在の[[ニューファンドランド島]]と思われる)で遭遇した[[先住民]](後の[[{{仮リンク|ベオスック人|en|Beothuk people|label=ベオスック]]}}の祖先に当たる民族と思われる)にも使われている。
 
スクレリングという語は、中世のグリーンランドに住んでいたノース人の方言のうち唯一今日まで生き残っている単語である。現代[[アイスランド語]]では、スクレリンギ(skrælingi)は野蛮人を意味する。スクレリングの語源は定かでないが、古いノース語の「'''skrá''' スクラ」(「皮」・「皮膚」という意味の名詞。また動詞になると「書き付ける」の意味、例えば[[アイスランド]]では乾かした動物の皮に[[{{仮リンク|アイスランド・サガ]]|en|Sagas of Icelanders}}などの記録を書いていた)が元になったと思われる。[[羊毛]]を織った服を着ていたノース人に対し、[[イヌイット]]、あるいは先行する民族のトゥーレ人やドーセット人などグリーンランドでノース人が会ったと思われる民族は、獣皮で作った服を着ていたことが、スクレリングという語には示唆されている。
 
また、スカンジナビアの言葉の「skral スクラル」やアイスランド語の「skrælna スクレルナ」から来ているという議論もある。skral とは「痩せた」「痩せこけた」という意味を含み、「病気の」や「弱い」と同義語としても使われる。しかし、skral という語は[[17世紀]]に低地ドイツ語から入った単語であり、[[サガ]]などの中世ノース人の文書や現代アイスランド語には見られないため、単なる民間語源かよく似ているだけの言葉である可能性が高い。skrælna は「縮んだ」、「乾いた」という意味のアイスランド語であるが、スクレリング達について言及した中世の文書では、スクレリングという名称を敵意や悪い意味では使っていない。
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