「ピコプランクトン」の版間の差分

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;[[フローサイトメトリー]](Flow cytometry)
:[[フローサイトメーター]](Flow cytometer)と呼ばれる装置により、細胞などの粒子を粒径と光学的特性(蛍光[[波長]]など)で分別する手法。一秒間に1,000~10000-10,000もの細胞を選り分ける事ができる。これにより、海水サンプル中のプランクトンの濃度を容易に決定することができ、同時におおよそ主要なピコプランクトンのグループ(''Synechococcus''、''Prochlorococcus''、ピコ真核プランクトン、後述)に分別することが可能である。例えば ''Synechococcus'' は、色素の二重蛍光(フィコエリスリンの橙色蛍光、クロロフィルの赤色蛍光)を検出する事で識別できる。フローサイトメトリーは[[株|生物株]]の確立にも有効で、より詳細な研究へとつなげる為の手法でもある。
:[[フローサイトメトリー]]による解析において、ピコ真核植物プランクトンは細胞径が1-3 μm程度のクラスターを形成し、ピコ植物プランクトンの本来の定義にそぐわない状況がしばしば見られる。これは'''ウルトラ植物プランクトン'''(ultraphytoplankton)と呼ばれることもある。
 
*ピコ真核プランクトンは様々な環境に広く分布する。深度としては有光層の下層部に多い。沿岸域では構成種の季節変動が大きく、時期により ''Micromonas'' など特定の種類が優占する。
 
30年ほど前は、海洋におけるピコプランクトンの増殖速度は非常に低い(1週間~1から1ヶ月に1分裂)と見積もられていた。これは外洋のバイオマスが安定であるという事実に基づいていたが、後にこの仮説は否定され、ピコプランクトンの動態は従来考えられていたものよりも非常にダイナミックである事が明らかとなった。体長数μmの小さな捕食者が、増殖するピコプランクトンを増えた傍から摂食していくのである(→ [[微生物環]])。この洗練された捕食者-被食者の関係が、ピコプランクトンの生物量をほぼ一定に保っている。しかしながらこの生産と消費の関係は、そのターンオーバーを測定する事が非常に困難であった。1988年、アメリカの研究者である Carpenter と Chang が、DNAの複製過程に着目してプランクトンの増殖速度を見積もる方法を提唱した。これはフローサイトメーターを用い、細胞中のDNA量の変化を追跡するものである。これにより、ピコプランクトンの分裂は一日一回ほどであり、しかも高度に同期している事が明らかとなった。
 
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