「タチバナ」の版間の差分

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日本に古くから野生していた日本固有の[[柑橘類|カンキツ]]である。[[和歌山県]]、[[三重県]]、[[山口県]]、[[四国]]、[[九州]]の海岸に近い山地にまれに自生する。近縁種には[[コウライタチバナ]](''C. nipponokoreana'')があり、[[萩市]]と韓国の[[済州島]]にのみ自生する(萩市に自生しているものは[[レッドリスト|絶滅危惧IA類]]に指定され、国の[[天然記念物]]となっている)。
 
[[静岡県]][[沼津市]]戸田地区(旧[[戸田村 (静岡県)|戸田村]])に、国内北限の自生地が存在する。
 
日本では、その実や葉、花は文様や家紋のデザインに用いられ、近代では[[勲章]]のデザインに採用されている。三重県[[鳥羽市]]ではヤマトタチバナが市の木に選定されている<ref>鳥羽市"[http://www.city.toba.mie.jp/gyousei/gaiyo/gaiyo.html 鳥羽市/鳥羽市の概要]"(2012年1月7日閲覧。)</ref>。
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[[井伊氏]]、[[黒田氏]]などが用い、黒田氏の橘紋の由来は、黒田職高が小寺氏に仕えた際に下賜されたことからであり、井伊氏は、井伊共保が生まれた際の故事にちなむとされる。なお[[日蓮宗]]の寺紋「井桁に橘・日蓮宗橘」は、開祖の[[日蓮]]が井伊氏一族の出身であることに由来するという<ref>千鹿野茂監修 高澤等著『家紋の事典』東京堂出版 2008年</ref><ref>新人物往来社編 加藤秀幸 楡井範正執筆『索引で自由に探せる 日本家紋大図鑑』新人物往来社 1999年</ref>。
 
[[京都府]][[八幡市]]の「[[石清水八幡宮]]」では、八幡神を勧請した僧・[[行教]]の紋が橘であったため、橘紋と三つ巴が神紋とされている。また本殿の彫刻には真ん中に橘の実があり、その実の両側から鳩が向かい合っている形のものがある。本殿前には左右共に橘の木が植えられており、授与品としてこの橘の実を使った御神酒も作られている。
 
===図案===