削除された内容 追加された内容
Chobot (会話 | 投稿記録)
m ボット: 言語間リンク11件をウィキデータ上のQ1394795に転記
編集の要約なし
30行目:
[[殷|殷代]]の[[亀甲獣骨文字|甲骨文]]中に、既にパンパイプ型の簫の前身と思われる記述が見られ<ref name="heibon-1" />、『[[詩経]]』にもその名が見られる<ref name="heibon-2" />。最古の遺物は、[[湖北省]][[随県]][[曾侯乙墓]]から発掘された[[紀元前433年]]頃のものである<ref name="heibon-2" />。
 
[[漢|漢代]]の『[[爾雅]]』によると、当時は大型の「ゲン」(竹かんむりに言、23管で管長は1尺4寸(約30センチメートル))と小型の「コウ」(竹かんむりに交、16管で管長は1尺2寸)の二種類があった<ref name="heibon-2" />。また同じく漢代には、開管タイプ(管孔が開いた「洞簫<ref>上述の単管の簫とはまた別物となる。</ref>」)と、閉管タイプ(管の下が閉じた「底簫」)の二種類があったが、前者はやがて使われなくなった<ref name="heibon-2" />。[[河南]]ではパンパイプ型の簫を吹く土偶が発掘されており、漢代にはかなり普及していたことが窺える<ref name="heibon-1" />。漢代の鼓吹楽(打楽器と吹奏楽器を主とし、多くは歌唱を伴う)における主要楽器だったと考えられる<ref name="heibon-1" />。
 
[[六朝]]・[[隋]]・[[唐|唐代]]には、管は同長にし、中に詰め物をして音律を調整したものが見られる<ref name="heibon-2" />。後代のものは中央部分の管長を短く、両端の管長を長くして鳳翼形の枠におさめている<ref name="heibon-2" />。