「アンブローズ・ビアス」の版間の差分

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[[ロバート・W・チェンバース]]は、短編集『黄衣の王』(1895年)の中で、ビアス作品から[[ハスター]]や[[カルコサ]]などいくつかの用語や架空の地名を借用している。のちにホラー小説家の[[ハワード・フィリップス・ラヴクラフト|H・P・ラヴクラフト]]がこれらを自分の小説に取り込んだため、さらにのちの作家たちによって体系化されたラブクラフトの世界『[[クトゥルフ神話]]』にも登場している。
 
[[芥川龍之介]]は、『点心』でビアスを紹介するよりも前に「[[藪の中]]」(1922年)を発表している。1つの事件が3者から3様に語られ、最後は霊媒師を介して幽霊が証言するというその筋書きは、ビアスの「月明かりの道」に着想を得ているという見方がある<ref name="otsu248">[[大津栄一郎]](2000年)「解説」、{{cite book|和書|author=アンブローズ・ビアス著・大津栄一郎訳|title=ビアス短篇集|publisher=岩波書店|isbn=9784003231234|page=248}}</ref>。また、遺稿『[[侏儒の言葉]]』には『悪魔の辞典』の影響が見られる<ref name="otsu248" />。同著
『悪魔の辞典』が日本の作家に与えた影響は大きく、別役実『当世 悪魔の辞典』(1991)、吉田直央『平成 悪魔の辞典』(2011)、等の著作が発表されている。またWEBにも、「〇〇版 悪魔の辞典」というように、本家と同じ手法によって書かれたサイトが多数見られる。
 
ビアス本人、特に失踪前後のいきさつを扱ったフィクションも数多い。