「予備役」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
12番線 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
1行目:
'''予備役''' (よびえき)は、[[軍隊]]における[[役種]]の一種。一般社会で生活している軍隊在籍者や、軍隊に就役していた艦艇・航空機のことを指し、[[有事]]の際や[[訓練]]の時のみ軍隊に戻る。[[在郷軍人]]とも呼ばれる。ほとんどすべての軍隊に存在し、自衛隊の場合は[[予備自衛官]]と称される。
 
予備役にある人で構成されるのが[[在郷軍人会]]である。
 
予備役の兵で編成された軍隊を'''予備軍'''という。ただし、この語は予備兵力のことも意味する。
 
== 概要 ==
予備役とは普段から軍隊に組み込まれ営中で生活する[[現役]]軍人(常備)に対して、一般社会で生活をしている者や装備の旧式化や保存のため退役はしているが除籍前の艦艇、航空機を指す。軍隊以外の職業に就いて生計を立てていたりする。[[国会議員]]をはじめ現役軍人では就くことのできない職業に就くことも可能であることが多い。
 
平時と有事では必要とされる兵員の数に大差があるため、有事に不足人員を[[動員]]する。しかし軍の経験もなければ訓練も受けていない者を戦力化するのは困難を伴う。そこで有事の際に早急に兵力を拡充するため予備役制度が存在する。予備役は一般に現役を退いた[[退役軍人]]で構成されるが、[[予備自衛官補]]のような例外もある。限られた日数のみ軍隊に出頭して訓練することが多い。国によっては正規軍ではなく[[民兵]]などの[[準軍事組織]]に再配置されることもある。
 
== 予備役の兵器==
海外の軍隊においては人員だけでなく艦艇や航空機も予備役が存在する。銃などの小型武器はもともと予備兵器として倉庫に長期間保管されるのが通例であるが、艦艇・航空機は機構の複雑性から維持整備費がかさみ、保管にも特別な配慮が必要である。そこで[[モスボール]]と呼ばれる保管技術が確立されている。屋外保管は腐食が進むため屋内保管が望ましく、雨の降らない砂漠に飛行機を駐機しておく基地、通称「飛行機の墓場」も存在している。これらは必要があれば、整備・改修の上でふたたび軍に就役するが、耐久年数や予備役に属する数の問題などにより需要がなくなれば除籍され軍務から外される。その後は転用可能な部品を取り外してからスクラップとして解体処理されるのが普通だが、他国に供与・売却されたり、博物館などの展示品として余生を送る兵器もある。
 
艦艇においては、予備役から就役を果たした中で記録的に有名な戦艦[[ニュージャージー (戦艦)|ニュージャージー]]あり、[[太平洋戦争]]から始まり、[[朝鮮戦争]][[ベトナム戦争]][[レバノン内戦]]ひとつの戦いが終わるたびに予備役艦とされ4度の就役を果たしている。航空機では[[F-117 (航空機)|F-117]]が保管されており、[[ステルス攻撃機]]としての需要が起これば再び就役するという体制をとっている。保管といってはいるが事実上の予備役である。
 
== 日本の予備役 ==
37 ⟶ 39行目:
*[[予備自衛官]]
*[[軍部大臣現役武官制]]
*[[国内予備軍]]
*[[大韓民国郷土予備軍]]
 
[[Category:兵役|よひえき]]