「炭素工具鋼」の版間の差分

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'''炭素工具鋼'''(たんそこうぐこう、{{Lang-en-short|Carbon tool Steel}})は、[[鉄]]に[[炭素]](C、0.55 - 1.50%)、[[ケイ素]](Si、0.10 - 0.35%)、[[マンガン]](Mn、0.10 - 0.50%)を含む[[炭素鋼]]である。[[キルド鋼]]を[[圧延]]または[[鍛造]]、[[据込み鍛錬]]することにより製造する。特に指定のない限り、鋼板および鋼帯は[[圧延まま]]、それ以外は[[焼なまし]]を行う。低 C 量の合金なため加工性がよく、Mn 量が比較的高いため、[[熱処理]]により適当な[[機械的性質]]を得易い反面、焼れ性が悪く焼入れ時の水冷によるトラブルがありその使用量は高合金工具鋼への移行によりか進みこちらがボリュームゾーンとり減少してきている。
 日本刀の原料の玉鋼も炭素工具鋼の源流に位置しているが、それはひとえに刀匠などの高度な技術で上記困難をクリアーしているからであり、世界的にも貴重な冶金学的伝統工芸である。
 
== JISによる分類 ==