「上田盆地」の版間の差分

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紫煙 (会話 | 投稿記録)
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=== 岩鼻 ===
:河川敷と両側にある岩体(山)の標高差は、約 100mで、左岸側の崖の上は[[別所層]]に貫入してきた石英角閃石ひん岩で構成されている。頂上部は平坦でかつての千曲川によって堆積した河床礫を見ることが出来る。右岸側は[[内村累層]]の緑色[[凝灰岩]]で構成されている。右岸と左岸は全く異なる地質で、千曲川断層と呼ばれる断層の存在が示唆されている<ref>[http://www2.ueda.ne.jp/~moa/iwabana.html 半過岩鼻の奇観]長野県理化学会 地学部会 編 長野県の地学</ref>。坂城町にかけての左岸側は千曲川に沿って急峻な斜面が直線状に続いている(参考画像参照)。
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Image:Hanga01.jpg|千曲川河川敷から半過方向を望む
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=== 上田市小泉地区 ===
:別所層は、松本[[安曇野]][[豊科町|田沢]]、[[松本市]][[四賀村 (長野県東筑摩郡)|四賀]]、上田市[[別所温泉]]、上田市[[真田町|真田]]、坂城町、[[千曲市]]戸倉、長野市[[松代町 (長野県)|松代]]、[[須坂市]]付近に分布し、[[フォッサマグナ]]が激しい火山活動をしていた時期に形成された緑色凝灰岩が堆積した後の、火山活動と地殻変動の比較的穏やかだった時期に海底に堆積した頁岩、黒色泥岩、を主とする地層。約1,500万年前の地層で別所層を構成する層の一つの産山層からは、[[有孔虫]]、魚類、、植物、軟体動物(二枚貝)、などの化石が豊富に出土する。昔に出土したイルカは、ほぼ全身骨格の「シナノイルカ」の化石は長野県の[[天然記念物]]にも指定されている。松本市四賀では[[クジラ]]、海獣の[[トド]]などの化石も出土する<ref>[http://www2.ueda.ne.jp/~moa/bessyof.html 別所層]長野県理化学会 地学部会 編 長野県の地学</ref>。
;シナノイルカ
: [[1934年]][[5月16日]]、上田市泉田区小泉地区の河川工事中に発見され、旧京都帝国大学地質学部 [[槙山次郎]]により命名。体長約1.2m。
 
=== 上小湖成層 ===
:[[新生代]]の[[第四紀]]には上田盆地は湖の底であった。この湖成層は形成された時代により、古期上小湖成層と新期上小湖成層に区分される。古期上小湖成層は上田盆地の周辺部のやや高い部分に分布し、新期上小湖成層は盆地中央部の低地や塩田平の川沿いなどで露出している。新期上小湖成層は、2万8000年前という値が得られ、塩田平の地層から[[ナウマンゾウ]]の化石が出土した<ref>[http://www2.ueda.ne.jp/~moa/uedalake.html 上小湖成層]長野県理化学会 地学部会 編 長野県の地学</ref>。
 
=== 上田地域を震源とする地震 ===
:但し、浅間山の火山活動と連動して発生したと考えられる地震は除外した。
:*[[1912年]][[8月17日]] 23時22分。死者無し、土塀・石垣崩壊6。震源は上田市漆戸付近、東経138.3゜ 北緯36.4゜、M - 5.1<ref>[http://www.grn.janis.or.jp/~matu-jma/yougo/nagano.html 長野県の地震]気象庁精密地震観測室</ref>
:*[[1986年]][[8月24日]] 11時34分。長野県小県郡丸子町付近を震源とし M - 4.9<ref>[http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/handle/2261/13017 東京大学地震研究所彙報. 第63冊第3号, 1988.12.23, pp. 237-272]</ref>
 
== 関連項目 ==