「ネズミ」の版間の差分

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20世紀に入って以降になると、次第にネズミはイヌやネコと並んで、物語や漫画、ゲーム、アニメなどの動物[[キャラクター]]として登場するようになる。尚、[[チーズ]]が好物とよくされているが乳製品は実は与えても積極的に食べようとはしない。これはよく漫画などで見られる穴あきチーズ([[エメンタールチーズ]])の気泡により出来る穴が昔はネズミが齧ったものだと誤解されていた為である。<!--根拠があるとも思えないので、コメントアウト: ただし、それは主にハツカネズミなど小型のネズミ(英語名はMouse)であり、クマネズミ・ドブネズミなどの大型のネズミ(英語名はRat)は、愛すべき動物キャラとされることは少ない。-->個体の均一性やネズミの体重が軽いことと安く飼育して増やせることに着目し、薬品や化粧品開発などの[[実験動物]]として使われたり、アフリカ・[[タンザニア]]では、ベルギー人バート・ウィートジェンスが創設したNGO・[[APOPO]]が、ネズミを使って[[地雷]]を発見するという活動を始めている。ネズミの仲間の[[ハムスター]]などはペットとして人気がある。
===家ネズミ ===
野外に棲息する[[アカネズミ]]、[[ハタネズミ属|ハタネズミ]]などの「[[野ネズミ]]」に対して、人家やその周辺に棲息するネズミ類を「[[家ネズミ]]」と呼ぶ。[[日本]]のネズミ類のうちでこれ[[家ネズミ]]に当たるものは、[[ドブネズミ]]、[[クマネズミ]]、[[ハツカネズミ]]の3種類にほぼ限られる。
 
3種の家ネズミは、ほぼ世界中に分布し、日本にもほぼ全域に棲息するが、いずれも人間とともに[[ユーラシア大陸]]から渡ってきた史前[[帰化動物]]と考えられる{{誰2|date=2011年12月}}。人間生活への随伴性を身につけ、世界に広がる前の野生動物としての原産地は、[[メソポタミア]]地方の[[河川]]流域や[[沼沢]]地帯と考えられている。
 
かつては日本の家ネズミのうち、最も個体数が多かったドブネズミであるが、最近都市部を中心にクマネズミに置き換わっている場所が目立つようになり、都内での調査によるとネズミ関連の相談件数で種の断定ができたものの9割合以上がクマネズミであり<ref>[http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/eisei/yomimono/nezukon/nezumi/boujoshishin.files/daitoshi.pdf#search='%E4%BD%8F%E5%AE%85+%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F%E5%A2%97%E5%8A%A0+%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F' 大都市とネズミ(PDF)]</ref>、[[住宅]]の屋根裏などに住むネズミのほとんどがクマネズミとなる一方で生息環境の変化からドブネズミの生息数は減少傾向にある。<ref>[http://nezumiya.jp/p06.html ねずみの習性について]</ref>
<ref>[http://www.city.arakawa.tokyo.jp/kurashi/hokeneisei/doubutsu/nezumi.html 荒川区生活衛生課環境衛生係]</ref>
 
これは、かつての日本家屋では、天井に営巣するクマネズミと、台所や下水道に穴居するドブネズミが、生活の場を棲み分けており、ハツカネズミは他の2種と比べると圧倒的に少ない。その後、戦後の都市化とともに、ドブネズミが勢力を伸ばしたが、[[1970年]]ごろからの高層ビル建築ラッシュとともに、乾燥した高いところを好み登攀力に優れ、配管等を伝ってフロア間を自由に行き来することができるクマネズミが目立ち始めた。そして、高層化が進む現在もクマネズミは数を増やしており(他のネズミより警戒心が強く捕獲しにくい事も影響)<ref>[http://www17.ocn.ne.jp/~sanyo/work/mouse/ ねずみについて]</ref>、逆に下水など湿った地下街などに多いドブネズミは道路の舗装や土壌整備と共に減少している。<ref>[http://www.e-c-c.co.jp/gaichu/nezumi/dobu.html ドブネズミの特徴と生態]</ref>
 
これらのネズミ類は、貯食性、貯脂肪性、[[冬眠]]など、冬を越すために必要な習性を欠くという弱点をもつ。そのため、冬期の食料を人間に頼るために人間の生活の場に入り込んだと考えられるが{{誰2|date=2011年12月}}、その結果として、[[人類]]とともに世界中に分布を広げ、かえって他のネズミ類以上に繁栄することとなった。
 
[[英語]]では、ネズミ類のうち、大型のドブネズミやクマネズミなどを [[:en:rat|rat]]、小型のハツカネズミなどを [[:en:mouse|mouse]](複数形 mice)と呼んで区別する。
 
===スーパーラット===