「省スペースパソコン」の版間の差分

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== 概要 ==
1990年代までのパソコンでは、一般に'''横置き型'''や'''ミドルタワー型'''と呼ばれる比較的大柄な[[筐体]]を採用したデスクトップパソコンが主流となっていた。この背景には、まず[[拡張性]]の確保、次に大容量・高性能な大型[[ハードディスクドライブ]]や[[リムーバブルメディア|リムーバブルメディアドライブ]]等の内蔵、加えて将来のアップグレードへの対応、さらにパーツの共通化による汎用化やコスト削減、などといった要請があった。[[日本]]では、[[1980年代]]後半から[[拡張スロット]]を3~4程度備える横置き型パソコンが、また、1990年代半ばからドライブベイを複数備えるタワー型パソコンが広く用いられるようになった。タワー型パソコンは、[[2000年代]]以降も高[[クロック周波数|クロック]][[CPU]]の採用に伴う[[放熱性]]の確保やそれらを支えるための比較的大容量な[[ATX電源|電源装置]]の搭載が必要とされる分野で使用され続けている。
 
1990年代までのデスクトップパソコンは、2000年代のパソコンで必須と考えられている機能、例えば高度なグラフィクス機能や通信機能(初期の電話[[モデム]]や[[Local Area Network|LAN]]機能)、サウンド機能、[[Small Computer System Interface|SCSI]]など[[周辺機器]]接続のための[[インタフェース (情報技術)|インターフェイス]]機能を全て[[オンボード]]では備えておらず、多くの機能を[[拡張カード]]による機能拡張により実現していた。また、1990年代半ばにおいて[[ユーザインタフェース]] (UI) の[[グラフィカルユーザインタフェース]] (GUI) 化という大きな世代交代期を迎えており、パソコンの処理に必要な能力の大幅な増加で性能が慢性的に不足するという状況が一時発生した。しかし、その後のパソコンの処理性能の大幅な向上や主要な機能のオンボード化で、高い拡張性や高性能なCPUや周辺デバイスを誰もが必要としない時代へと移った。特に日本においては、[[オフィス]]環境や[[住宅]]環境等の条件からそれらを犠牲にし、ある程度性能に対して高い価格であったとしてもより省スペースなパソコンを望む層も一定数存在しており、拡張性を犠牲にすることによって全体をコンパクトにまとめた製品のニーズが高まった。この頃に出現した小型のパソコンをさして'''省スペースパソコン'''という言葉が用いられる。