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=== カルバニア王国の人々 ===
; エキュー・タンタロット
: カルバニア王国に2つある公爵家の一方「タンタロット家」の息女。公爵令嬢にして跡継ぎ。母がエキュー出産時に亡くなり、父が後添いを貰うのを拒否したため、長く一人っ子として育つ。女王タニアの乳姉妹で幼馴染。
: 金髪碧眼で美貌の持ち主だが、幼少期から乱暴な男勝りかつ喧嘩好きで、普段は男装して馬に乗り、活発に駆け回っている。その反面、幽霊などのオカルトが大の苦手。「貧乳」「無乳」と呼ばれるほど胸がないことが密かなコンプレックス。菱形が大好きで、服のモチーフやイヤリングとして身に着けていることが多い。
: STORY48でついにタンタロット公爵家を継承し、王国初の女公爵となった。もう一方の公爵家の当主ライアンとは恋人同士。
; タニア・カルバニア
: カルバニア王国第21代国王にして初めての女王。即位時はまだ16歳であった。旧式な考えの貴族達の中で「年若い」「女王」であることの苦労は尽きないが、悩みながらも持ち前の明るく前向きな性格で乗り切っている。
: エキューとは乳姉妹かつ幼馴染みであり、女王となった現在でもプライベートでは気の置けない女友達として親しく付き合っている。公爵家のライアンを父や兄のような存在として慕っている。
: 濃い褐色の髪に黒い瞳、Dカップ巨乳の持ち主。好物は麺類。
; カイル・タンタロット
: エキューの父、前公爵。エキューの公爵家継承により隠居した。いつもにこにこ暢気なお人好しおじさんに見えるが、実はかなりの切れ者。エキューの短気を戒めつつもその能力を認めており、彼女が誰はばかることなく爵位を継げるように運動していた。
: 妻プリシラの死後は長く独身を通していたが、後年めでたくナタリー・ホーンと再婚した。
; プリシラ・タンタロット
: 故人。カイルの妻でエキューの母親。身体が弱く、結婚後20年子供ができなかった。やっと子供を授かるが、年齢的なこともあり、カイルはプリシラの体を心配して産むのを反対する。それを強い意志で押し切り出産するが、エキューを出産した際と引き換え死亡命を落とした。
; ハニー・ハットン伯爵夫人
: カイルの実姉。エキューの伯母であり、育ての母のような存在。グラスという息子がいる。
; ナタリー・ホーン
: ホーン商会という豪商の娘だったが、7年前の大火で実家は消滅、天涯孤独の身となる。その火事でナタリー本人も大怪我を負い、常に松葉杖をついている。父親のかばん持ちとしてタンタロット公爵家に出入りしている頃からカイルのことを思っており、ようやくその思いが通じてカイルの子供を宿した。
; ライアン・ニックス公爵
: タンタロット公爵家と並ぶ、ニックス公爵家の若き当主。華やかで人目を惹く美貌と豊かな赤毛の持ち主。愛のない政略結婚の両親を見て育ち、自身も過去に女性関係のトラブルに巻き込まれたことから、女嫌いで人嫌い。少年を愛する同性愛者だった。幼い頃のエキューを美少年と思い込んで言い寄ったことがあるが、現在はめでたく男女の恋人関係に。
: タニアとも家庭教師として度々会っているが、こちらは男女というより兄妹のような関係である。エキューを除いては女嫌いなはずのライアンが、なぜかタニアとは気が合い、彼女を守るためなら頭に斧が刺さった女の怨霊さえも堂々と相手にして「女王陛下はお休みだ。失せろ」とタニアを起こさないように静かに、だが怒気を込めた目で睨んで追い散らしたこともある。後にタニアの前にこの悪霊が現れたときは「あの、恐ろしい赤毛の男はいない」と女の悪霊が言っていることからして、幽霊からも恐れられる存在でその意味でも公爵としてふさわしい貫禄を備えている男性であると言える。しかし、ライアンをタニアの家庭教師に仕向けた仕官達の真の思惑は、タニアの夫候補としての引き合わせであった
: 公爵家でありながら宮廷にほとんど顔を出さないため奇人扱いされていたが、現在はエキューやタニアのために陰ながら助けに入るなど若干ではあるが改善された模様(それでもスズメのようにかしましくうるさい貴婦人達に対しては冷徹で、噂通り感じ悪いと冷たくあしらわれた貴婦人達がダゴル長官に苦情を訴えるシーンもあった)。
; ロプス・ダゴル
: 宮廷デザイナー。タニアやエキュー達のドレスを製作しており、この世界では「ロプス」は超高級ブランドらしい。エキューにとっては親しい友人でもある。大柄で恰幅の良い体格だが、見た目を裏切り酒と暴力に弱い。
; フランシーヌ・チュニック
: 宮廷女官の一人でロプスの助手。センスが良い。フルネームはアン・ペシュカ・フランシーヌ・チュニック。
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: ロプスの助手。以前はカッチャン伯爵家のメイドで、ロプスの名を騙り、伯爵令嬢にとんでもないドレスを作っていた。
; プラプープ・カッチャン伯爵令嬢
: 裕福なカッチャン伯爵家の一人娘。ミーハーでブランド物が大好き。見た目は少女に見えるが、実はエキューよりずっと年上。余談だが、その容姿は頭身が高い方の作者自画像と容姿がよく似ている。
; ダゴル長官
: ロプスの父親。無骨な外見に似合わず、血が苦手で甘い物好き。エキューとは度々衝突するが、お互いの役割を理解している。
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: タンタロットの傍系に当たるバスク領の領主。保守的な性格。女性であるエキューの爵位継承についてもかつては良く思っていなかった。次期タンタロット公爵の座を狙ってリアンダと政略結婚し、息子フランを儲けるも、タニアの女王即位によってエキューが爵位を継ぐ可能性が高まり挫折、リアンダと離婚後はフランの存在を無視していた。リアンダとの結婚前から酒場の女給だったアンヌと親密に付き合い、一男一女を儲けている。いくつかの出来事を経てエキューとのゆるやかな和解の後、現在はエキューの後見者として影に日向に彼女を補佐している。
: 生まれながらに領主の一族として生活してきたせいか、その時の感情の勢いに任せて発言し、失態を招くということがある。また買い物は下手で公爵夫人となるナタリーに売り込みをする際に買い物する時もホルグの女領主ニコールが協力してはじめて宣伝になったほど無骨かつ不器用な性格である。
: また空気を読まないし、他人にも無理(または理不尽)なことを言ったりする。実際にメイド達に「きちんと働かないならおれはいつだって誰だって叩き出すからな!」と言い、さらに「それはお前も同じだぞ アンヌ!メイドにきちんと自分の役割をやらせるんだ」と言っているが、元々酒場の女給として使われる身分と立場の人間であったアンヌにそんな事ができるはずもなく、教科書や先輩の夫人など用意してアドバイスさせたりといった事もしていないのに怒りに任せてかなり無茶な事を新人領主夫人のアンヌに対して言っていた。
; フラン・バスク
: タキオとリアンダの息子。バスクの嫡子。生まれて間もなく母リアンダがタキオと離婚したため放置され、使用人のカフによって育てられた。丈夫で色つやがよく明るい性格。一見おとなしく従順に見えるが、芯は逞しい子。
: カフに育てられたせいか優しくまっすぐな少年に育った。後に彼を捨てたリアンダを恨んでいるかとエキューに質問されても「ぜんぜん!だって、おかげでカフと一緒にいられたじゃん」と笑顔で返答するほどカフの事を大切に思い、同時に非常に強く信頼していることが伺える。
; リアンダ・パルセット
: フランの実の母。タキオと政略結婚しフランを儲ける。しかしが、体が弱く発育も遅いフランに愛情をかけ感じられず、カフに預け別居後に正式にタキオと離婚する。後年はハイゼン侯爵と連れ添うが、敢えて入籍せず愛人の立場となる。
: 子供一人育てるのにどれほどの労力が必要となるのかカフに押し付けた当時はわからなかったようで、養育費は一切カフの家族に渡していなかった。それを後になって自覚したのか、ハイゼンに指摘されたのかは不明だがカフ、及び彼の家族に対してフランを押し付けたことに若干、罪悪感を感じるようになった模様。両親からの愛を受けられずひねくれた性格に成長してもおかしくないのに、優しく明るく、まっすぐな性格の少年に成長したフランを見て、息子を大切に育ててくれたカフにとても感謝するようになり、若くして病死した後、リアンダの遺産は彼女の遺言により全てカフに受け継がれた。
; アンヌ・バスク
: タキオの後妻。かつては酒場の女給だったところをタキオと知り合い、一人息子のアトスを設け、後にタキオの部下にしてフランの養い親のカフとその父ハルの協力でめでたくバスクの領主夫人に。
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: アンヌがエキューにバスクのメイド達とカルバニアにあるタンタロット公爵家のメイドの一部を入れ替えてみてはどうかという提案をして、実行に移された時にカルバニアから来たメイド達は彼を罵倒しなかった。この時アトスは「カルバニアから来たメイドさんやさしいなー。消えろ私生児!!とか言ったりしないんだー幸せ…♡」と言っており(カルバニア物語11巻176ページを参照)、感激のあまりに涙を浮かべて喜んでいた。彼の喜び方からしてジャンヌと配下のメイド達が普段からどれほど陰湿ないやがらせをアンヌとアトス親子にしていたのかが伺える。
; カフ・スタン・ストーク
: バスクの使用人。動物の飼育に関する才能があり、それが縁となって幼少期のフランの世話をリアンダからなしくずし的に任された。この時リアンダがフランの養育費をカフの両親に渡さなかったため、フランの養育に露骨に手を抜く母親を見かねて(この時の母の台詞が「めんどくさいのよ」「あーら気づかなかった」であり、カフと違ってフランを無償で世話する気がゼロな現金な性格だったのは明白である)リアフラダの息子を育てることになった。
: 聡明な男だが、赤子の時は病弱で色つやも悪かったフランを世話してきたせいか、彼のことになると過保護になるため「男ばあや」と揶揄されることがある。20代後半だが、16、7歳ぐらいの少年にしか見えないず、商談や恋愛に支障があるため、その「若すぎる外見」を気にしている。
; ジャンヌ
: タキオやフランといったバスクの領主一族が住む館のメイド長。メイドとしての腕は高いが同時に非常にプライドが高く、視野が狭い。かつては酒場の女給だったアンヌをタキオと結婚して領主夫人となっても絶対に認めず表向きは敬語を使い頭を下げてはいるものの「こんな女、怖くもなんともないわ。こんな女に仕えなきゃいけないなんて、ほんとにまっぴらよ」と特に問題を起こしておらず何の罪もないアンヌを馬鹿にして見下し、彼女の世話を手抜きするなど、自分の見栄とプライドにこだわって嫌がらせをしてメイド長としては問題のある行動をしばしば起こしていた。
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: ゴルゴン織りの工場を領地にいくつか所有している。イギリス紳士のような堅物で、男尊女卑。リアンダのことは愛していた。その息子であるフランの将来も気にかけている。
; リンデル・ハイゼン
: ハイゼン侯爵家末娘(四女)。父親の意向と家業の関係から常にゴルゴン織りの白い服しか着られないのが不満。ユニークな趣味感性の持ち主で、プラプープ・カッチャン伯爵令嬢に憧れている。父の愛人であるリアンダとは仲が良かった。
 
=== パーマー王国の人々 ===
; コンラッド・パーマー
: パーマー王国第一王子。次期国王として、また外交の要として英才教育を受けてきたため常に冷静沈着な人物だったが、宮廷婦人としては型破りなところのあるタニアに恋をしてしまう。恋愛の機微には疎いものの、タニアへの恋を単なる一時の熱情としてではなく、社会的・立場的に成就し得るものとして熟考している。そのため、常にタニアの側にいて、夫候補と噂されるライアンに対しては密かにライバル心を持っている。
; トランス・パーマー
: パーマー王国の現国王。プライドが高く、カルバニアに派遣する使者も相手国への見栄や対抗心を主眼にして選ぶ傾向がある。実は駄菓子やジャンクフードといった「下々の珍味」が大好物で、しばしばお忍びで食事に行く。
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; ソルダム・パーマー
: パーマー王国第二王子。兄と違い女性関係が派手で、今までに47人の恋人がいたが、皆本気では無かった。タニアに憧れ、48番目に告白するも振られている。
; フレイア・パーマー&カリン・パーマー
: パーマーの王第三皇。領地内にダイヤモンド鉱山がある辺境国へ輿入れした
; カリン・パーマー
: パーマー国第四皇女。絹糸のようなブロンドと大きなぶどう色の瞳を持つ美少女。兄のコンラッドを敬愛している。カルバニアのことが書かれた本に載っていたエキューの絵を見て男性だと思い、ほのかな恋心を抱くが、後にシルヴァーナ・クルタンからエキューが女性であることを聞かされ、その初恋(らしきもの)は終わった。
 
== 単行本 ==