「ウスバカゲロウ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Biocomic (会話 | 投稿記録)
m 新聞報道は「誤報」ではなく、通説化して人々が無関心になっているいることを、子供が自力で確かめたという記事だった。
27行目:
このグループの一部の[[幼虫]]は'''アリジゴク(蟻地獄)'''と呼ばれ、軒下等の風雨を避けられるさらさらした砂地にすり鉢のようなくぼみを作り、その底に住み、迷い落ちてきた[[アリ]]や[[ダンゴムシ]]等の地上を歩く小動物に大あごを使って砂を浴びせかけ、すり鉢の中心部に滑り落として捕らえることで有名である。捕らえた獲物には消化液を注入し、体組織を分解した上で口器より吸い取る。吸い取った後の抜け殻は、再び大あごを使ってすり鉢の外に放り投げる。アリジゴクは、後ろにしか進めないが、初齢幼虫の頃は前進して自ら餌を捉える。また、アリジゴクは[[肛門]]を閉ざして[[糞]]をせず、成虫になる羽化時に幼虫の間に溜まった糞をする。幼虫は蛹になるとき土中に丸い繭をつくる。羽化後は幼虫時と同様に肉食の食性を示す<ref>[http://kyoushien.kyokyo-u.ac.jp/matsura/ アリジゴクの世界]京都教育大学理学科教授 松良俊明</ref>。かつてはウスバカゲロウ類の成虫は水だけを摂取して生きるという説が存在したが、オオウスバカゲロウなど一部の種では肉食の食性が判明している<ref>[http://www.pref.ishikawa.lg.jp/sizen/reddata/rdb_2009/4_ato/kennsaku2/documents/5-95oousubakagerou_1.pdf オオウスバカゲロウ] - いしかわレッドデータブック動物編2009</ref>。成虫も幼虫時と同じく、消化液の注入により体組織を分解する能力を備えている。ウスバカゲロウの成虫はカゲロウの成虫のように短命ではなく、羽化後2 - 3週間は生きる。
 
一般にはアリジゴクは、羽化時まで糞だけでなく尿も排泄しないという俗説こと通説化しており、2010年に朝日新聞が[[千葉県]][[袖ヶ浦市]]在住の小学校4年生がアリジゴクのお尻から黄色い液体が出ることを発見したと報道<ref>アリジゴクがおしっこ 通説「排泄しない」は誤り? 2010年11月4日付 朝日新聞夕刊12面</ref><ref>[http://www.asahi.com/science/update/1104/TKY201011040161.html アリジゴク、おしっこする 千葉の小4が通説覆す発見(asahi.com 2010年11月8日9時11分)]</ref>。小学生が通説を覆したとして話題になったが、実際には研究者の間ではアリジゴクは「糞は排泄しないが尿はする」と元々知られており、尿の成分に関する論文も1998年に発表されている<ref>[http://kyoushien.kyokyo-u.ac.jp/matsura/ref.htm アリジゴクに関する文献一覧](アリジゴクの世界、京都教育大学・松良俊明)</ref>。そ、多く人が確か知名度が低ようとしな事実地味な昆虫の生理生態を小学生が自力で発見したいうだけが人々話であり、「小学生が通説関心覆す新発見」は誤報である集めた
 
=== 下位分類 ===