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1974年に南北分断された後は、キプロス共和国は南部を占め、ギリシャ系住民のみの政府となっている(以下、キプロス島南部のギリシャ系キプロス共和国政府支配地域は「南キプロス」と略す)。南キプロスでは、政府における憲法上のトルコ系の定員は空席となり、副大統領は置かれず、議会の実質上の定数は56人となっている。
 
国防組織としては、南キプロスではキプロス国家守備隊 (Cypriot National Guard) が組織されている。これは陸海空軍の混成組織である。[[徴兵制]]であり、国民は18歳で徴兵され、約25か月の兵役に就く。また、南キプロスには[[ギリシャ軍]]が駐留している。
 
一方、分離独立を主張する北キプロスには公選の大統領がおり、一院制の議会(定員50人、任期5年)で選出される[[首相]]とともに行政を行う。[[1983年]]の独立後、[[1985年]]に北キプロスで最初の選挙が行われたが、この手続きを国際的に承認しているのはトルコのみである。
 
北キプロスにも国防組織が整備されているほか、[[トルコ軍]]が駐留している。
 
南北キプロスを隔てる境界線([[グリーンライン (キプロス)|グリーンライン]])には国連キプロス平和維持軍 (UNFICYP) が駐留して監視している。
 
[[2008年]][[2月24日]]に大統領選挙の決選投票が行われ、[[労働人民進歩党]] (AKEL) 書記長の[[ディミトリス・フリストフィアス]]が53.36%で当選し、[[欧州連合加盟国]]で異例の共産系大統領が誕生した。再統合推進派のフリストフィアスの当選で、再統合交渉が推進されると期待されている。
 
[[2011年]][[5月22日]]、国会議員選挙が行われた。保守野党の[[民主連合 (キプロス)|民主連合]] (DISY) が第1党になった。2006年の前回比で3.75ポイント増の34.27%獲得し、総議席56のうち20議席を占めた。与党AKELも前回比1.36ポイント増で32.67%で、1議席増の19議席とした。
 
== 軍事 ==
国防組織としては、南キプロスではキプロス国家守備隊 (Cypriot National Guard) が組織されている。これは陸海空軍の混成組織である。[[徴兵制]]であり、国民は18歳で徴兵され、約25か月の兵役に就く。また、南キプロスには[[ギリシャ軍]]が駐留している。
 
北キプロスにも、北キプロス・トルコ共和国軍と呼ばれる国防組織が整備されており、南キプロス同様に徴兵制が施行されているほか。また、[[トルコ軍]]が駐留している。
 
南北キプロスを隔てる境界線([[グリーンライン (キプロス)|グリーンライン]])には国連キプロス平和維持軍 (UNFICYP) が駐留して監視している。
 
== 地域区分 ==