「ジャスミン茶」の版間の差分

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== 概要 ==
[[茶|茶葉]]には香りを吸着させる特性があり、[[モクセイ科]][[ソケイ]]属の[[マツリカ|茉莉花]]([[茉莉花、アラビアジャスミン]]の1種)の花爽やか香りを吸着させたもので、もっとも有名[[花茶]]である。強い花の香りを持つが茶の味を妨げることはない。一般的飲めは[[緑茶]]が用いられ特徴高級品には上質な[[白茶]]や[[烏龍茶]]が用いられる
 
また、元々、もともとは品質の落ちた茶葉を無駄にせず美味しく飲む為にジャスミンマツリカの花の香りを吸着させて飲んだのが始まりと言われており、中国でもよく飲まれるお茶のひとつとして挙げられる。特に[[北京市|北京]]など、華北で好まれる。
ジャスミン茶にもいくつかの種類が存在するが、一般的に飲まれているタイプは[[緑茶]]とジャスミンの花弁を意図的に混ぜ合わせ、花の香りを茶葉に移したものである。高級なものほど、茶葉に対して花の量の比率が高い。[[烏龍茶]]や[[白茶]]に花の香りを吸着させたものもあり、特に白茶で作ったジャスミン茶は高価。
ジャスミンの花弁を取り除いたものが製品として出荷されるが、花弁を残しているものもある。この香りを移す工程を繰り返せば繰り返すほど、そして花弁を丁寧に除いたものほど、良質なジャスミン茶となる。
 
一方、ジャスミンの花弁を緑茶で包んだり、ジャスミンマツリカの香りを付けた茶葉を球状にしばったり、さらに[[センニチコウ]]等の花を[[ドライフラワー]]にしたものを包み込んだ[[工芸茶]]も作られている。これらは湯を注ぐことで、茶葉が開き、形の変化を見て楽しむことができるので、耐熱[[ガラス]]製のコップやポットを用いるのが一般的である。
また、元々、品質の落ちた茶葉を無駄にせず美味しく飲む為にジャスミンの香りを吸着させて飲んだのが始まりと言われており、中国でもよく飲まれるお茶のひとつとして挙げられる。特に[[北京市|北京]]など、華北で好まれる。
 
== 製法 ==
一方、ジャスミンの花弁を緑茶で包んだり、ジャスミンの香りを付けた茶葉を球状にしばったものも作られている。これらは湯を注ぐことで、茶葉が開き、形の変化を見て楽しむことができるので、耐熱[[ガラス]]製のコップやポットを用いるのが一般的である。
原料茶と生のマツリカの[[花冠]]を交互に何層か重ね合わせ花の香りを茶葉に吸着させた後、[[篩]]にかけて花冠を取り除き乾燥させる。高級品は、この行程を何度も繰り返し濃厚な香りを与えるが、花冠の持つ水分によって茶葉を変質させることにもなるので回数には限度がある。
 
高級品は茶葉に十分な香を吸着させてあるので完成段階で花冠をすべて取り除いてある。しかし中級品以下では香をおぎなうために乾燥したマツリカの花冠を混ぜ込んで出荷する。
 
== 飲み方 ==