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2009年1月ごろ、アニメ化の企画があったが、凍結中である<ref name="tlt">[http://homepage3.nifty.com/hirorin/mm9twilighttales.html トワイライト・テールズ](山本弘による解説)</ref>。全26話予定で、このとき用意されたアニメオリジナルエピソードが、『MM9―invasion―』と『トワイライト・テールズ』に再利用された<ref name="tlt"/>。
 
2010年2月から2011年2月まで、同社の[[ウェブマガジン]]『[[Webミステリーズ!]]』上で本編の続編『MM9―invasion―』が隔月連載された。連載終了翌々月の2011年4月から2012年8月まで、同誌上で、第2部<ref>[http://www.webmysteries.jp/special/yamamoto1102-1.html 『invasion』連載最終回]のタイトルに「第1部完」とある</ref>『MM9―destruction―』が隔月連載された。1話完結の本編と異なり、『invasion』『destruction』それぞれで1つの話である。『MM9―invasion―』は2011年7月に単行本化された。『MM9―destruction―』は2013年5月に単行本化された。
 
2010年7月から10月まで、テレビドラマ『MM9-MONSTER MAGNITUDE-』が放送された。設定・登場人物は一部変更、エピソードは全てドラマオリジナル。
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: リクアラ地方・ンドキ川の上流に位置する「タタラジの森」に出現した、直立二足歩行をする一種の宇宙怪獣。原住民であるアカ族からは「アッガス・グウェロ・ニィ」(アカ族の伝説に登場する悪霊の名)と呼ばれている。
: MMは3級で、全長はンボンガの倍近い。下半身は人型に近いが、胸と肩が肥大化し、単眼の頭がその中に埋もれている。全身は灰色の外皮に覆われており、所々に赤い体毛が生えている。武器として、普段は膨れ上がった腹の中に収納している長さ20メートルほどの腸を、触手の様に使用する。また、この腸は捕食器官も兼ねているようで、食事は腹の亀裂から直接行う。
: 元は月の裏側の探査を任務としていた[[ソビエト連邦|ソ連]]の[[宇宙船]]「[[ゾンド4号]]」(史実では無人船)に乗船していた、ヤミール・ドブロボリスキーという[[宇宙飛行士]]だったが、ゾンド4号が[[バン・アレン帯]]を抜けた直後に、イオンやプラズマで構成されていると思われる謎の宇宙生物に、地球の環境に耐える為の「宇宙服」として寄生され、肉体を変異させられた。その後、同乗していた宇宙飛行士2名を捕食した後、コンゴへ不時着。付近の動物を捕食して更に巨大化させられ、巨大怪獣となった。
: 形状は、[[第一次怪獣ブーム]]の頃にヨコプロという会社が制作していた[[パチもん]]怪獣カードの一つ「大怪獣アカスケロニ」をモデルとしている。
 
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; 淡島 貴市
: 気特対メンバー。
; 稲本 昭彦(いなもと あきひこ)
: [[気象大学校]]で教える怪獣学者。
 
===『MM9―invasion―』『MM9―destruction―』 ===
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; 新堂 陽介(しんどう ようすけ)
: [[警視庁]][[警備部]][[警備課]]の[[巡査部長]]。ひかるの神社の警備に携わっている。
; 稲本 昭彦(いなもと あきひこ)
: [[気象大学校]]で教える怪獣学者。
 
=== 『トワイライト・テールズ』 ===
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; MM(モンスター・マグニチュード)
: 怪獣(災害)の規模を表す単位。地震に置ける[[マグニチュード]]に相当する。アメリカの怪獣学者ガスリーによって19世紀末に制定された。MM0が1トンの水に等しい体積の怪獣を示し、そこから1上がるごとに体積は2.5倍となり。更にガスリーは怪獣の体積が2.5倍になると人口密集地に及ぼす被害は最大4倍になると唱えたが、近年では兵器や建築技術の進歩によりこの定義は当てはまらなくなってきている。MM8で体積は水重量換算1600トンから4000トン相当(二足歩行型の怪獣であれば、身長40メートルから50メートル)になる。物語が始まった時点ではこれより大きいMM9クラスの怪獣は確認されておらず、神話や古伝から推定されるのみであった。
: MMごとの身長・体重の目安は右図の通り。<ref>『トワイライト・テールズ』単行本4ページより。</ref>
; 気特対(きとくたい)
: 正式名は「気象庁特異生物対策部」、本部は[[千代田区]][[竹橋]]の[[気象庁#庁舎|気象庁本庁舎]]内の一フロアにある。略称はMMD(Monsterological Measures Department)。怪獣を観測し、周辺地域への警報発令や怪獣の特性分析を行う。その性質上戦闘能力は持たず、分析に基づく対策法や怪獣の弱点を自衛隊へアドバイスするにとどまっている。1995年の神戸で発生した怪獣1号アギャーラと怪獣2号ミラによる大怪獣災害(実世界の[[阪神大震災]]に相当する)においてその組織的不備が指摘され、より行動的な「機動班(MMD-MOT)」の新設に繋がった。また、気特対の他に[[気象大学校]]や[[気象研究所]]にも怪獣専門の部署が設けられている。
: 怪獣の命名も気特対の管轄である。基本的には[[台風]]のように、その年の何番目に確認された怪獣かで「怪獣1号」のように番号が振られ、その後に怪獣の特徴を考慮して固有名が付けられる。アメリカでは普通の人名が付けられるが、日本では人名を避けるのが一般的。
: 他国にも、「怪獣神様」に登場したタイ気象庁の怪獣対策チームなどのような同様の任務を持つ組織が設けられているが、怪獣大国日本の組織である気特対の練度はそれらの中でも高く、気特対職員が技術指導の為に発展途上国などへと派遣される事もある。
; 多重人間原理(たじゅうにんげんげんり)
: [[人間原理]]をさらに広く考え、異なる認識に基づく異なる世界、異なる物理法則が存在しているとする理論。[[1983年]]にイギリスの物理学者アスプリンによって提唱された。これによれば、科学的に認識される「[[ビッグバン]]宇宙」の他に、神話的な法則に支配された「神話宇宙(ミス・ユニヴァース)」が存在し、怪獣は神話宇宙に属するために科学的束縛を受けないと解釈される。ただし、ビッグバン宇宙に属している人類が怪獣の死体を観察すると、その死体もビッグバン宇宙の要素からなるものになってしまうという。
; パラダイム・シフト
: 多重人間原理によって導き出された、[[紀元前10世紀|紀元前1000年ごろ]]に起こったと言われる現象。当時の人類が[[二分心|明確な「意識」を持った]]事によって地球の状態がビッグバン宇宙の物に収束し、それ以前に存在していた超自然的存在はそのほとんどが消滅していった。怪獣災害を起こす事によって今なお人々に認識され続けている怪獣は、数少ない例であるとされている。
: また、地球以外の惑星においては神話宇宙側にパラダイム・シフトが起こされたケースも存在しており、その惑星の住人がいわゆる「宇宙人」となっている。
; S-1
: 気特対の備品である[[遠隔操作無人探査機|ROV]]。価格は1機で四億円、最高速度は44km/h以上。管理は海上自衛隊に委託されている。形状は魚雷に近く、先端にはライトと強化プラスチック製のカバーで覆われた[[水中カメラ]]を装備。通常は海自の[[SH-60J (航空機)|SH-60J]]のパイロンに装着されており、コントロールはSH-60Jの機内からケーブルを介して行われる。
: さくらの操縦によってシークラウドの調査に使用されたが、シークラウドを構成するエビの群れに巻き込まれて操縦不能となり、ケーブルを切断、喪失した。
; [[ゾンド4号]]
: ソビエト連邦が[[ソユーズL1計画]]によって打ち上げた[[ソユーズの一覧#ソユーズ7K-L1|ソユーズ7K-L1]]宇宙船。史実では[[地球周回軌道]]上での無人試験飛行が目的であったが、本作では[[アポロ8号]]に先駆けた有人月周回飛行が目的だったとされている。[[ソユーズ1号]]の事故などの影響もあって計画は極秘裏に進められ、対外的には無人飛行に見せかける偽装工作が行われていた。
: [[1968年]][[8月3日]]に、ヤミール・ドブロボリスキー、イリヤ、グレゴリーの宇宙飛行士3名を乗せて[[バイコヌール宇宙基地]]から打ち上げられたが、バン・アレン帯を突破した直後にヤミールが宇宙生物に寄生され、[[月周回軌道]]を半周する最中にイリヤとグレゴリーを捕食。その後、地球軌道上まで帰還した後に[[ソユーズ#帰還船|再突入モジュール]]を切り離し、ソビエト領内を目指し大気圏に再突入したが、途中で速度が低下したためコンゴ共和国・リクアラ地方に落下した。帰還中に体のコントロールを取り戻したヤミールが自分ごと宇宙生物を葬るべくメインパラシュートを破壊していたが、ヤミールは宇宙生物に操られて再突入モジュールから脱出してしまった。
 
== 既刊情報 ==