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作動メカニズムには、[[ブローバック#ローラー遅延式|ローラーロッキングによるディレードブローバック方式]]を採用している。この機構は反動が少なく、連射による射撃でも高い命中精度を保つことができる。また、人間工学的にも優れたデザインのため、[[照準器]]のデザインの優秀さと相まって、練度の低い兵士でも短期間の訓練で目標に当てることができる。
 
操作上の難点として、弾倉交換の手間の多さがある。G41、MP5/10、MP5/40を除いてホールドオープン機構は持たない。そのため、これ以外のモデルでは左手でボルトハンドルを引いてレール後端上部の溝に入れて[[遊底]]を後退させ、弾倉を交換し、ボルトハンドルを叩き落として遊底を前進させるという手順を踏まなくてはならない。さらに、この手間を省くために薬室内に弾を残したまま弾倉交換(タクティカルリロード)すると、前進している遊底やその付近に負担が掛かり損傷する恐れがあるため勧められていない。そのため、G3系列を撃つときには、弾切れ時に素早くボルトハンドルを引けるよう、ボルトハンドルに左手親指を乗せて構えるという射撃姿勢が取られる<ref>{{Cite book|title=[[アームズマガジン|月刊アームズマガジン]] 2012年9月号 総力特集 HECKLER&KOCH H&K MP5 CQB KING|author=SHIN|publisher=[[ホビージャパン]]|date=2012-07-27|pages=pp.22-33}}</ref>
 
アッパーレシーバーに特殊なブッシングを溶接し、それによって銃身を固定しているという構造上、銃身交換には専用の設備を要する。機関銃であるHK21とHK23は[[グロスフスMG42機関銃|MG42]]に近い銃身交換機構を持つ。薬室には[[薬莢]]の張り付きを防ぐための溝が刻まれているが、射撃により大量のカーボンがここに付着してしまい、清掃の必要がある。このカーボンは弾倉にも付着するのだが、全体的に見ればガスピストンがない分[[ガス圧作動方式]]より清掃箇所は少ないといえる。