「都市国家」の版間の差分

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一般に都市国家群の国際関係においては、強大な都市国家が弱小な都市国家を従属させたり、相互に同盟を結んだりすることで、密接な結合を持つようになる傾向がある。こうして形成された都市国家の連合は、古代ギリシアにおいてアテナイが盟主となって加盟する都市国家を従属させた[[デロス同盟]]がよく知られている。[[殷]]・[[周|西周]]・[[春秋時代]]の王や覇者を中心とした秩序もこうしたものであった。[[アメリカ大陸]]の[[マヤ文明]]諸都市も、[[アステカ]]によって統合された。
 
都市国家の連合によるネットワーク型の国際秩序は、時として様々な内的、外的要因により領域国家に転換する。都市国家連合が完成すると、都市外部であっても連合の内部においてはある程度の秩序が生まれ、治安が保たれ、都市国家とは無縁に生活する人々も都市国家連合の中に組み込まれていくこととなる。地中海世界における[[ローマ帝国]]、イラン高原からメソポタミア、東地中海世界を統治した[[アケメネス朝]]、[[東アジア]]ではにおける[[戦国時代 (中国)|戦国時代]]の諸王([[戦国七雄]])の統治下の諸国やそれらを統合した[[秦]]・[[漢]]帝国といったものがそれである。こうした転換の結果、都市国家は単なる地方単位(中国語では「県」という)になっていった。日本の[[大和朝廷]]の成立も、弥生時代の都市国家の連合が、領域国家へ転換したと見ることができる。
 
=== 中世における都市国家 ===