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日本近代史の研究で著名なアメリカの歴史学者の[[ジョン・ダワー]]は、日本における差別の特徴として、日本社会の古くからある身内を清浄、ヨソ者を不浄に結びつける心理的態度を紹介している<ref>ジョン・W・ダワー、「容赦なき戦争」、猿谷要監修、2001年、平凡社ライブラリー、394ページ</ref>。
 
精神科医[[土居健郎]]は、著書「[[甘えの構造]]」の中で、日本人の人間関係の種類として、内と外、を挙げ、”身内にべたべた甘える者に限って、他人に対しては傍若無人・冷酷無比の態度に出ることが多い”<ref>土居健郎、「甘え」の構造、昭和46年、弘文堂、39ページ</ref>点や、日本人が身内と、身内以外の人に対して、”自分の行動の規範が異ることは、なんら内的[[葛藤]]の材料とはならない”<ref>土居健郎、「甘え」の構造、昭和46年、弘文堂、40ページ</ref>点を、日本人の特徴として挙げている。
 
[[国連人権委員会]]の特別報告者は調査のため2005年に来日し、日本は差別が「根深く深刻な」国であり、「精神も思考も閉鎖的」な社会だと報告している<ref>[[ガバン・マコーマック]]、[属国 米国の抱擁とアジアでの孤立]、2008年、凱風社、284ページ</ref>。