「後発医薬品」の版間の差分

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後発企業は先発企業に対抗するために薬剤の販売に大幅な値引を行うことがある。その結果、2年に1回の薬価改定では大幅な薬価の値下げが行われる。そこで、後発企業はさらに値引き販売をすることになり薬剤価格の[[競争均衡]]が実現され、消費者は需要と供給に基づいた市場価格で薬剤を入手することができるようになる。一方、最終的に採算が合わなくなった一部の後発企業は採算の合わない薬剤を販売中止してしまうことがある。過去には、1ロットを製造した後に在庫が切れたら販売中止してしまうこともあった(通称:売り逃げ)。近年では厚生労働省の指導により、売り逃げを行う企業には[[製造業|製造]]・[[販売]]承認を与えないことになっており、新規申請においては状況は改善されつつある。しかし一部には、長期にわたり販売した製品を販売中止した例もみられる(辰巳化学のナシンドレン、など)。また新薬メーカーの持つ特許を侵害し開発・販売すると、訴訟問題となり、結果製造中止や回収となる場合もある(大洋薬品(現[[テバ製薬]])の[[セフジニル]]、など)。
 
独自の名称を使用して販売したケースについては、[[2012年]]前後から、名称の違いに起因する処方の錯誤を催すケースがあったことから、一部の後発医薬品については、成分名+製造元(ないしは販売元)略号を付与した薬品名に改称したケースも散見される(例・[[辰巳化学]]の「ネスゲン錠」→[[トリアゾラム]]錠0.xxmg「TCK」、など)。
 
=== 精神医療に使用する薬の状況 ===