「承認欲求」の版間の差分

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もうひとつは'''対等承認'''で、これは読んで字の如く他人と自分の関係が平等であることを望む欲求である。これは、「人並みに認められたい」と考える劣等感の持ち主にしばしば見られる欲求である。そして、最後のひとつである'''下位承認'''は、自分が他人から蔑まれたい、あるいは吹けば飛ぶような存在だと思って欲しいという欲求で、被虐的な性癖のある人物や、社会的・道義的な責任を背負いたくないと考える人間、そして他人に[[依存]]したい、[[保護]]されたいと思っている人間が抱きがちである。
 
承認欲求は以上のように分類可能であるが、現実の人間はこれほど単純ではない。たとえば、強い上位承認欲求を持っている人間が、わざとへりくだった態度をとって相手に[[優越感]]を持たせ、そのことで他者の感情をコントロールしよう、といった行動をるケースは非常に多い。これと類似のケースとして、病人や怪我人であること、あるいは不幸な環境に置かれていることを大げさに吹聴することによって、他人からの同情や歓心を買う(承認される)ケースなどが挙げられる。
 
これは、給与のみで[[動機]]づける[[成果主義]]にかわる新しいモチベーション論でもある。