「バブル経済」の版間の差分

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一方、資産価格が消費者の購買力を著しく上回った時、もしくは市場における資産供給量が消費者の実需を著しく上回った時、資産の買い手数が売り手数を下回り、資産価格が下落を始める。投資家・金融機関は売買損失(キャピタル・ロス)を避けるためいっせいに資産を売却し、資産価格が暴落する。時価資産暴落による会計上の国民資産急減とさらなる資産価格下落を期待した消費者による買い控えにより、資産需要は急減し、資産[[デフレ]]状態に陥る。これがバブル崩壊である。
 
バブルの崩壊は、[[不良債権]]問題の発生を伴う。これは、バブル経済期に時価資産の高騰で膨張した法人金融資産に対して査定が行われ、それを基に返済不可能な融資が行われるからである。バブル崩壊で資産価格が下落すると、残された負債の返済による[[貸借対照表]]の調整は投資の停滞をもたらす。こうしてバブル経済が実体経済へ好影響を与えていたのと同じく、バブル崩壊は実体経済に大きな打撃を与えることになる。米国発の[[世界恐慌]]や、[[1991年]](平成3年)3月から現在[[2012年]](平成24年)末頃までの日本の[[失われた20年]]はその典型である。
 
== 投資家の行動とバブルの相関性 ==
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== 年表 ==
[[日本]]では1986年(昭和61年)12月からの'''[[バブル景気]]'''昭和・平成バブル)が代表的であるが、世界的には金融資産が増えた[[近代]]から頻繁に見られている現象である。1970年から世界では130回のバブルが起きている<ref>[http://www.fng-net.co.jp/itv/2012/121126.html 2012年インタビュー]FNホールディング</ref>。歴史上有名なバブルは、[[チューリップ・バブル]]や[[ミシシッピ計画]]、[[南海泡沫事件]]である<ref>[http://diamond.jp/articles/-/34197 高橋洋一の俗論を撃つ! バブル再来懸念に答える その生成と崩壊への対応を検証する]ダイヤモンド・オンライン 2013年4月4日</ref>。
 
*[[1637年]] 対象資産:[[球根]] [[オランダ]]での[[チューリップ・バブル]]。