「アメリカ合衆国の映画」の版間の差分

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近年では製作費や役者のギャラが高騰し、一時期のような超大作は作りづらくなっている。収益の見込めるスタッフによる大作、過去作の[[リメイク]]や続編、他国の映画のリメイクに加え、比較的経費が少ない[[ドキュメンタリー映画]]などに頼らざるを得ないのが現状である。またコスト削減を目的に、[[カナダ]]や[[オーストラリア]]、[[ヨーロッパ]]などアメリカ国外で撮影される場合が少なくない。
 
 
 
== 歴史 ==
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== 政治色 ==
アメリカで作られる著名な映画の多くは西海岸や東海岸といった伝統的にリベラルかつ多民族が住む地域で作られることが多く、政治的にもリベラル気風が強い。第二次世界大戦以降は[[マッカーシズム]]によるハリウッド映画界の大規模な魔女狩りを経てもやや愛国的、ノスタルジックな映画が人気を博していたが[[公民権運動]]や[[ベトナム戦争]]といったアメリカそのものに対する不信感が蔓延してからはアメリカ映画界のリベラル気風は強まっていった。一方で愛国的な映画も国内では受けが良いためコンスタントに製作し続けられており、アメリカ映画の多様性を保持しているのも現実である
一方で愛国的な映画も国内では受けが良いためコンスタントに製作し続けられており、アメリカ映画の多様性を保持しているのも現実である。
 
また、アメリカでは芸能人の社会的地位が高いこともあって、政治的見解を隠さずにチャリティーや支持政党を公表することでも有名で、大統領選挙などの節目には俳優たちがそれぞれ自分が支持する政党や候補を応援しに行くことはアメリカ社会において当然の光景となっている。
 
一般的に[[民主党 (アメリカ)|民主党]]支持者は
 
*[[ジェシカ・アルバ]]
*[[トム・ハンクス]]
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を初めとする演技派、有色人種や女優が多い。
 
一方共和党支持者は
 
*[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]
*[[クリント・イーストウッド]]
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*[[チャック・ノリス]]
*[[メル・ギブソン]]
 
などアクション娯楽大作の雄や、熱心なキリスト教徒であることが多い。
などアクション娯楽大作の雄や、熱心なキリスト教徒であることが多い。しかし、シュワルツェネッガーはリベラルの強い[[カリフォルニア州]]選出の知事を務めたこともあって[[同性婚]]や[[妊娠中絶]]、移民に寛容であり、イーストウッドもカリフォルニアの[[カーメル市]]市長を努め[[イラク戦争]]に公然と反対するなど政治的には共和党左派([[ロックフェラー・リパブリカン]])とリベラルなハリウッド映画界の影響が顕著に見られる。
 
== 文献 ==
{{commonscat|American films}}
* ミドリ モール『ハリウッド・ビジネス』 文春新書 文藝春秋 ISBN 4166602101
* [[加藤幹郎]]『映画 視線のポリティクス』古典的ハリウッド映画の戦い 筑摩書房 ISBN 4480872833
* [[副島隆彦]]『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ〈上〉』(講談社 +α文庫)ISBN 4062568438
* 副島隆彦『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ〈下〉』(講談社 +α文庫)ISBN 4062568446
 
== 関連項目 ==
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* [[ゴールデンラズベリー賞]](ラジー賞)
* [[2010年のアメリカ合衆国の映画作品一覧]]
 
== 文献 ==
{{commonscat|American films}}
* ミドリ モール『ハリウッド・ビジネス』 文春新書 文藝春秋 ISBN 4166602101
* [[加藤幹郎]]『映画 視線のポリティクス』古典的ハリウッド映画の戦い 筑摩書房 ISBN 4480872833
* [[副島隆彦]]『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ〈上〉』(講談社 +α文庫)ISBN 4062568438
* 副島隆彦『ハリウッド映画で読む世界覇権国アメリカ〈下〉』(講談社 +α文庫)ISBN 4062568446
 
== 外部リンク ==