「発泡プラスチック」の版間の差分

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注型発泡成形法のうち、発泡製造体(スラブ)を後加工するブロック法と型内で発泡成形するモールディング法が用いられる。ブロック法は工程紙上にミックスした原料を吐出して自由発泡させ、幅1-2m高さ0.3-1mの断面を持つ角状またはカマボコ状の塊状フォームを短尺では2m程のブロックを、連続的には60m程度の長い発泡品を製造する<ref name="puf49">{{cite web|url=http://www.urethane-jp.org/qa/nanshitsu/about/post_49.html|title=工場では軟質ウレタンフォームはどのような方法で製造するのですか?|publisher=日本ウレタン工業協会|accessdate=2010-01-15}}</ref>。これには、二次加工時のロスを減らすために、上面に生じる冠状の表面荒れ低減や一定の断面形状を得るよう様々なプロセスの工夫が為されている。裁断やプレス成形など二次加工を前提とするブロック製のラブフォームは弾性やクッション性などの柔らかさ、また濾過性や吸音性などを特徴とする。[[家具]]・[[寝具]]類または[[スピーカー]]・[[ヘッドフォン]]などの[[クッション]]やマット、[[衣類]]関連の[[パッド]]や[[インソール]]類、[[家電]]機器や産業機器類の吸音・断熱材またはフィルターなど、また[[農業]]分野の水耕マットや[[培地]]等、広い範囲で使用される。
 
型の中で発泡させるため形状が複雑な製品を高い寸法精度で大量に生産できる<ref name="puf49" />モールディング法は、[[プレキュア|キュア工程]]の温度によってホットキュアとコールドキュアに分けられる。ホットキュアは150 - 300℃で5 - 15分ほどプレキュアを行い金型温度25 - 50℃程度のアルミ[[レジンキャスト|キャスト]]で成形する。金型に多数のベントホールを設ける必要があるが、型抜き後のクラッシング(冷却後の収縮を避けたり<ref>{{cite web|url=http://www.wipo.int/pctdb/ja/ia.jsp?ia=JP2009%2F051220&IA=JP2009051220&DISPLAY=FT|title=(WO/2009/098966)低反発軟質ポリウレタンフォーム|publisher=World Intellectual Property Organization |accessdate=2010-01-15}}</ref>、独立気泡を連続気泡化するため<ref>{{cite web|url=http://patent.astamuse.com/ja/granted/JP/No/3963969/%E8%A9%B3%E7%B4%B0|title=軟質ポリウレタンフォームシーリング材の製造方法|publisher=アスタミューゼ|accessdate=2010-01-15}}</ref>にローラーなどで圧縮する工程)を必要としない。コールドキュアのプレキュアは80 - 110℃と低く時間も5分以下に設定可能な上に、金型のベントホールも少なくできる。しかし金型のクランプは高くしなければならず、クラッシング工程も必要になる。モールディング法フォームは弾性に優れ、硬度/密度比が大きい特徴を持つ。製造時に複数の原料を注入できる設備では、フォームの特定部位の硬度を変えることも可能となる。また[[ファブリック]]など表皮カバーを一体成形をする製法もある。用途は乗り物の[[シート]]や[[自転車]]の[[サドル (自転車)|サドル]]など、また家具のクッション類、[[枕]]などに利用される。
 
== 硬質ポリウレタンフォーム ==