「甲斐智美」の版間の差分

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'''甲斐 智美'''(かい ともみ、[[1983年]][[5月30日]] - )は、[[日本将棋連盟]]所属の[[女流棋士 (将棋)|女流棋士]]。[[中原誠]][[名人 (将棋)|十六世名人]]門下。[[将棋の女流棋士一覧|女流棋士番号]]は21。[[神奈川県]][[川崎市]]出身。
 
== 棋歴 ==
7歳の頃<ref>平成10年版「将棋年鑑」</ref>、[[将棋]]の[[観戦記者]]である父・甲斐栄次から将棋を教わる。
 
[[1995年]]3月、[[女流育成会]]に入会。[[1997年]]4月、13歳で同会を卒業し、同じ川崎市在住の中原誠門下で女流プロ入り<ref group="注">甲斐のプロ入り・入門は、中原と[[林葉直子]]のスキャンダルが明るみに出る前年のことであった。</ref>。中原の弟子で女流棋士は甲斐のみである。
 
[[1998年]]、女流1級となるが、女流棋士会を休会し関東[[新進棋士奨励会|奨励会]]に6級で入会。同期には[[戸辺誠広瀬章人]]<ref group="注">広瀬はのちに[[広瀬章人王位戦|王位]]のタイトルを獲得。</ref>、[[戸辺誠]]、[[高崎一生]]らがいた。かつては女流と奨励会の掛け持ち<ref group="注">[[矢内理絵子]]、[[千葉涼子]]は、規定変更前に奨励会を掛け持ちしており、二人がともに自己最高位の2級であった時期と甲斐が奨励会で指していた時期は、一部オーバーラップしている。</ref>が認められていたが、1998年に女流棋士総則が改正され、「女流棋士が新たに奨励会に籍をおく場合は女流棋士を休場しなければならない」という規定ができたため、この規定の適用者第1号となった。なお、奨励会の対局開始は9月であったが、同年の女流棋戦で不戦敗が生じないところまでは指しており、その最後の対局となる第25期[[女流名人位戦]]B級リーグ第9回戦(12([[12月2日]])で勝って7勝2敗とし、A級リーグ昇級・女流初段昇段に相当する成績を残した。奨励会では一時1級まで昇級したが、2003年8月9日に2級で退会。同年[[9月1日]]に約5年ぶりに女流棋士に復帰。休会当時の成績により、女流初段に昇段しての復帰となった(ただし、女流名人位戦リーグの予選から改めて参加)。
 
第32期女流名人位戦B級リーグ(2005([[2005]])で7勝2敗の成績を収め、初めてA級リーグに上がる。
 
[[2006年]][[9月18日]]、第11回[[鹿島杯女流将棋トーナメント]]決勝([[2006年]][[9月18日]])で[[中村真梨花]]を破り公式戦'''初優勝'''(同日付で女流二段昇段)。この期をもって終了した同棋戦の最後の優勝者となった。
第34期女流名人位戦A級リーグ(2007年)、最終9回戦は勝てばプレーオフという自力挑戦の目がある状況で迎えたが、敗れて挑戦権を逃す。
 
[[2007年]]、第34期女流名人位戦A級リーグ(2007年)、最終9回戦は勝てばプレーオフという自力挑戦の目がある状況で迎えたが、敗れて挑戦権を逃す。
第11回[[鹿島杯女流将棋トーナメント]]決勝([[2006年]][[9月18日]])で[[中村真梨花]]を破り、公式棋戦'''初優勝'''(女流二段昇段)。この期をもって終了した同棋戦の最後の優勝者となった。
 
[[2008年]]、初のネット棋戦・第1回[[大和証券杯ネット将棋・女流最強戦|ネット将棋・女流最強戦]]において、決勝(2008年([[3月23日]])で、当時の女流名人・[[矢内理絵子]]を破り初代優勝者となる。
 
同年(2008年)、初代「女王」の称号を争うタイトル戦である第1期(2008年)[[マイナビ女子オープン]]で決勝に進出し、タイトル戦初登場。矢内と決勝[[番勝負|五番勝負]](4月-5月)を戦い、1-3で敗れる。同年、第19期[[女流王位戦]]白組リーグで中村真梨花との4勝1敗同士のプレーオフを制して優勝するが、挑戦者決定戦(9([[9月1日]])で紅組優勝の[[清水市代]]に敗れる。さらに同年、第16期[[大山名人杯倉敷藤花戦|倉敷藤花戦]]でも挑戦者決定戦(9([[9月29日]])に進出するが、[[里見香奈]]に敗れる<ref group="注">里見は清水から倉敷藤花を奪取し、初タイトル。</ref>
 
[[2010年]]、第3期マイナビ女子オープン(2009年夏-2010年)タイトル経験者の清水市代、[[石橋幸緒]]、[[斎田晴子]]らを破って勝ち上がり、矢内女王に挑戦。五番勝負第3局([[2010年]][[4月19日]])までを無傷の3連勝で制し、'''初タイトル'''「'''女王'''」を獲得(同日付で女流三段昇段)。女流棋戦では最高額の優勝賞金500万円を手中に収める。第3局は双方[[持ち時間]]を使い果たしての1分将棋になってからが長く、互いに疑問手が出て二転三転する181手の大熱戦であった。
 
さらには、第21期(2010年度)女流王位戦では予選から勝ち上がり、リーグでは4勝1敗で並んだ3名によるプレーオフを制して白組優勝。挑戦者決定戦では紅組優勝の[[石橋幸緒]]を破り、清水市代女流王位に挑戦。そして、5月から行われた五番勝負<ref group="注">女流王位戦五番勝負は従来10-11月に行われていたが、この年から5-6月に変更。</ref>では第4局([[2010(2010]][[6月17日]])までで清水を3勝1敗で破り、一気に'''二冠王'''となる。僅か2ヶ月前までタイトル獲得歴が全くなく、タイトル挑戦3回目での達成であった。この時点で女流棋界は、甲斐二冠(女王・女流王位、27歳)、里見二冠(女流名人・倉敷藤花、18歳)、清水[[女流王将戦|女流王将]](41歳)、矢内女流四段(無冠、30歳)という構図になり、甲斐は里見とともに若くして女流棋界を代表する座に就いた。[[将棋大賞]]で初の受賞(第38回将棋大賞女流棋士賞)も果たした。
 
[[2011年]]、第4期マイナビ女子オープンで[[上田初美]]に3連敗して失冠したが、第22期女流王位戦では清水の挑戦を3勝2敗で退けて防衛[[6月29日]])。これで通算タイトル獲得3期とし、同日付で女流四段に昇段している
 
[[2012年]]、第23期女流王位戦で里見三冠(女流名人・女流王将・倉敷藤花)に3連敗して失冠。しかし翌年の女流王位戦では里見への挑戦者となり、3-2のフルセットの末に女流王位を奪還した<ref>{{cite web|url=http://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2013/06/post-5437.html|title=甲斐 女流王位に返り咲く|work=女流王位戦中継Blog|date=2013-06-17|accessdate=2013-06-17}}</ref>
 
[[2013年]]、第24期女流王位戦で里見五冠(女流タイトル戦史上初)への挑戦権を得、リターンマッチ。[[6月17日]]に行われた第5局で勝利し、3勝2敗で女流王位を奪還<ref>{{cite web|url=http://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/2013/06/post-5437.html|title=甲斐 女流王位に返り咲く|work=女流王位戦中継Blog|date=2013-06-17|accessdate=2013-06-17}}</ref>。
 
同年(2013年)[[10月1日]]、第21期倉敷藤花戦本選決勝で[[香川愛生]]<ref group="注">22日後の[[10月23日]]、香川は女流王将戦で里見を破り初タイトル。</ref>に勝ち、里見への挑戦権を獲得。さらに同年[[10月24日]]、[[王位戦]]予選2回戦で、過去に王位三連覇の'''[[深浦康市]]九段に勝利'''(このとき深浦は[[順位戦]]A級、[[竜王戦]]1組に在籍)。
 
==人物・エピソード==
* 以前は[[居飛車]]党だったが、2006年頃から[[振り飛車]]党に転向。
* [[NHK杯テレビ将棋トーナメント]]で、タイトル獲得直後までの4年間読み上げ係を務めた。そして第61回NHK(2011年度)NHK杯の女流棋士出場決定戦で里見香奈に勝利し、対局者として出場を果たす。
* 対局時は猫背であり、背筋をぴんと伸ばす清水市代や矢内理絵子との対局では、姿勢が対照的である。
* [[2007年]][[4月24日]]に行われた[[大山名人杯倉敷藤花戦|倉敷藤花戦]]2回戦で、後手番の[[関根紀代子]]が誤って初手を指したため、0手で反則勝ちを収めるという珍事を経験している。
* [[2013年]][[10月17日]] - [[10月18日|18日]]、[[NHK BSプレミアム]]で[[放送]]の[[棋戦 (将棋)#タイトル戦|将棋のタイトル戦]]中継で、初めて解説聞き手役として出演(第26期竜王戦七番勝負第一局)。解説役は奨励会同期の広瀬章人。
 
== 昇段履歴 ==
昇段規定は、''[[将棋の段級#女流棋士|将棋の段級]]'' を参照。
* [[1995年]]10月 - [[女流育成会]]入会
* [[1997年]][[4月1日]] - 女流2級
* [[1998年]]4月1日 - 女流1級(1997年度指し分け以上・7勝以上 = 15勝4敗)
* [[1998年]]9月 - 女流棋士会を休会、[[新進棋士奨励会|奨励会]]に6級で入会
* [[2003年]]8月 - 奨励会を2級で退会(最高位は1級)
* 2003年[[9月1日]] - 女流初段にて復帰(女流名人位戦A級昇級の成績)
* [[2006年]][[9月18日]] - 女流二段(棋戦優勝 = 第11回鹿島杯)
* [[2010年]][[4月19日]] - 女流三段(タイトル1期 = 第3期マイナビ女子オープン)
* [[2011年]][[6月29日]] - 女流四段(タイトル3期)
 
== 主な成績 ==
=== タイトル履歴 ===
* [[マイナビ女子オープン|女王]] 1期(2010年(第3期))
* [[女流王位戦|女流王位]] 3期(2010年 - 2011年度(第21期 - 第22期)、2013年度(第24期))
登場回数7回 獲得合計4期<!--2013年女流王位戦終了時点-->
 
=== 一般棋戦優勝 ===
* [[鹿島杯女流将棋トーナメント]] 1回(2006年度 = 第11回)
* [[大和証券杯ネット将棋・女流最強戦]] 1回(2007年度 = 第1回)
:優勝合計2回
 
=== 将棋大賞 ===
* 第38回[[将棋大賞]](2010年度) 女流棋士賞
 
== 脚注 ==
{{Reflist|group="注"}}
 
== 出典 ==
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[将棋の女流棋士一覧]]
* [[棋戦 (将棋)]]
 
== 外部サイト ==
* [http://www.shogi.or.jp/player/joryu/kai.html 日本将棋連盟 プロフィール]
* [http://komazakura.shogi.or.jp/?p=135 駒桜 プロフィール]
* [http://mynavi-open.jp/tokusyu/kai-1.html 第1期マイナビ女子オープン インタビュー]
 
{{将棋の現役女流棋士}}
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