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===VVTL-i===
'''VVTL-i'''('''V'''ariable '''V'''alve '''T'''iming and '''L'''ift '''i'''ntelligent system)は、VVT-iによる吸気カムの位相変化に加え、吸排気バルブの作用角・リフト量をカム切り替えによる変化させることで、高回転時は[[ハイカム]]と同じ働きを生み出す機構である。VTECをはじめとする他の可変バルブリフト機構と同様にカムシャフトに低中速カム(ノーマルカム)と高速カム(ハイカム)が備えられロッカーアームで切り替えを行う。カムシャフトはVTECが3つのカムプロフィール(低速:2 高速:1)を持つのに対しVVTL-iは低速と高速それぞれ1つずつの計2つのカムプロフィールとなる。
ロッカーアームにはノーマルカムと接するローラーフォロワーとハイカムと接するアームパッド(スリッパー)があり、ノーマルカム時にはアームパッドがフリーとなりハイカムは空打ちするため力をロッカーアームには力を伝えず、ノーマルカムからローラーフォロワーに力が伝達される。ハイカム時はアームパッドがロッカーアーム内部のスライドピンによって固定されハイカムが作用する。標準では6,000rpmでハイカムに切り替わるように設定されている。
 
[[1999年]]に登場した[[トヨタ・セリカ|セリカ]]の[[トヨタ・2ZZ-GE|2ZZ-GE]]型エンジンに初めて搭載された。その後は同エンジンを採用する[[トヨタ・カローラランクス|カローラランクス]]や[[トヨタ・カローラフィールダー|カローラフィールダー]]などの上位グレード、そして[[トヨタ・WiLL VS|Will VS]]や[[トヨタ・ヴォルツ|ヴォルツ]]などの[[パイクカー]]にも採用された。また[[ロータス (自動車)|ロータス]]への供給も行われた。先行して実用化されている[[本田技研工業]]の[[VTEC]]や[[三菱自動車工業]]の[[MIVEC]]と原理的には同じであるが、記の様にカムの切り替え機構を独自の方式としている。VVTL-iを採用したエンジンは2ZZ-GE型のみで、以降にVVTL-iを採用したエンジンは無い
 
現時点でVVTL-iを採用したエンジンは2ZZ-GEのみで、2ZZ-GE以降VVTL-iを採用したエンジンはない。
VTECをはじめとする他の可変バルブリフト機構と同様に、カムシャフトに低中速用カム(ノーマルカム)と高速用カム(ハイカム)が備えられ、[[ロッカーアーム]]で切り替えを行う。カムシャフトはVTECが3つのカムプロフィール(低速:2 高速:1)を持つのに対しVVTL-iは低速と高速それぞれ1つずつの計2つのカムプロフィールとなる。
ロッカーアームにはノーマルカムと接するローラーフォロワーとハイカムと接するアームパッド(スリッパー)があり、ノーマルカム時にはアームパッドがフリーとなりハイカムは空打ちするため力をロッカーアームには力を伝えず、ノーマルカムからローラーフォロワーに力が伝達される。ハイカム時はアームパッドがロッカーアーム内部のスライドピンによって固定されハイカムが作用する。2ZZ-GE型の場合、標準では6,000rpmでハイカムに切り替わるように設定されている。
 
===VVT-iE===
[[Image: Toyota 1UR-FSE Engine.JPG|240px|thumb|right|Dual VVT-iEを採用した[[トヨタ・URエンジン|1UR-FSE]]型]]
'''VVT-iE'''('''V'''ariable '''V'''alve '''T'''iming-'''i'''ntelligent system by '''E'''lectric motor)は、電動連続可変バルブタイミング機構の略である。従来のVVT-iの制御が油圧で行われていたのと異なり、電動モーターで制御される。電動としたことで、油圧が上がらない低回転域(1,000rpm以下)や、冷間始動直後の油温が低い領域でもバルブタイミングの制御が可能となった。
 
[[2006年]][[9月]]に発表された[[レクサス・LS|LS460]]に搭載された[[トヨタ・URエンジン|1UR-FSE]]に初めて採用された。現在は、[[2007年]][[12月]]に発売された[[レクサス・IS F|IS F]]に搭載されている[[トヨタ・URエンジン|2UR-GSE]]にも採用される。