「ジョン・W・クリスティー」の版間の差分

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== クリスティー式戦車 ==
M1910から始まるクリスティー式戦車は、[[航空機]]用水冷発動機をもとにしたリバティーエンジンの馬力の大きさと相まって、M1928で(非武装の状態で)装輪111.4km/h、装軌68.5km/hという当時の戦車としては圧倒的な速度性能を発揮した。それまで無関心であった米陸軍もこれには興味を示し少数を採用したが、より大きな興味を示したのは[[ソ連]]と[[イギリス]]であった([[ポーランド]]も興味を示し購入を検討したが、入手に至っていない[[1931年]]に、M1928の砲塔の無いデモ車であるM1940(M1931の砲塔の無い試作型であるM1930と呼ぶ資料もあるなど、名称に諸説あり)を二輌購入したソ連軍は試験を重ねて改良、リバティーの国産版であるM-5エンジンを搭載した[[BT戦車]]シリーズを生み出す。また、英軍も輸入を試みたが「軍事機密」として米政府の今更な横槍が入り、農業用[[トラクター]]として輸出申請したり、部品レベルにまで解体して偽装、ようやく入手できた。その後の研究開発により、[[巡航戦車 Mk.III|A-13(Mk.III巡航戦車)]]からクリスティー式サスペンションを採用している。
 
クリスティーは後に、ソ連に強力な戦車を作らせるきっかけとなった技術を売却してしまったことを後悔していると語っている。