「ピコプランクトン」の版間の差分

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:極めて多様。[[真正細菌]](バクテリア)の項を参照のこと。
;[[古細菌]](アーキア)
:深海中で[[タウムアーキオータ]](Thaumarchaeota)と呼ばれる系統が優占する。マリン[[クレンアーキオータ門|クレンアーキオータ]]とも呼ばれる。16S rRNAクローンから推測される存在量は膨大である<!--<ref>{{ cite journal | author = Karner, M. B., DeLong, E. F., Karl, D. M. | date = 2001 | title = Archaeal dominance in the mesopelagic zone of the Pacific Ocean | journal = Nature | volume = 409 | issue = 6819 | pages = 507&ndash;10 | | doi = 10.1038/35054051 | id = PMID 11206545 }}</ref>-->が、培養は極めて困難なため[[蛍光 in situ ハイブリダイゼーション|FISH法]]などの分子生化学的手法が開発されるまで発見されなかった。海水からの培養例は知られていないものの、[[水族館]]のフィルターから同系統の"[[ニトロソプミルス・マティムス|''Nitrosopumilus maritimus'']]"が単離されている。この菌は海水中でアンモニア酸化を行う。また、ユリアーキオータに属し、有光層にみられるMarine group IIなどについても報告例がある。
;ピコ真核プランクトン
:ピコ真核プランクトンは[[真核生物|真核性]]のピコプランクトンの総称であり、緑藻類および[[プラシノ藻]]類などが含まれる。ほぼ全世界の海洋の有光層に分布するが、亜熱帯域の外洋では高密度では存在しない。細胞密度は海域により大きく異なる。形態学的な特徴に乏しく、[[電子顕微鏡]]を用いなければ種の同定、分類もままならない状態であったため、その存在は古くから知られていたが、研究は上記2群に比較すると立ち遅れていた。