「トンキン」の版間の差分

 

=== トンキン戦争 ===

[[1873年]]、フランスは{{仮リンク|フランシス・ガルニエ|en|Francis Garnier}}率いる部隊をトンキンに派遣し、ハノイを攻略したが、この時は甲戌条約（第二次サイゴン条約）によって撤兵している。しかし資源が豊富で人口も多く、[[中国]]と接するトンキンはフランスの垂涎の的であり、[[1882年]]、{{仮リンク|アンリ・リビエール|en|Henri Rivière (naval officer)}}率いるフランス軍が再びトンキンに侵攻した（{{仮リンク|トンキン戦争|en|Tonkin Campaign}}）。

 

=== フランス保護領トンキン ===

[[フエ]]（順化）の[[阮朝]]宮廷は[[1883年]]に癸未条約（アルマン条約）を締結して、本来[[安南|アンナン]]（安南）に属する[[タインホア省|タインホア]]（清化）、[[ゲアン省|ゲアン]]（乂安）、[[ハティン省|ハティン]]（河靜）の3省をトンキンに編入し、トンキン地方をフランスの保護領と認めざるを得なかった。フエの宮廷はトンキンに[[副王]]を派遣して地方行政を管理させ、フランスがトンキン[[理事官]]を付けて監視させる体制である。さらに[[1884年]]の甲申条約（パトノートル条約）で省レベルの行政は実質的にフランス人がコントロールすることとなった。このようなフランスの侵略は[[清朝]]の軍事介入を招き（[[清仏戦争]]、[[1884年]] - [[1885年]]）、トンキン地方は戦火に見舞われることとなる。