「性悪説」の版間の差分

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'''性悪説'''(せいあくせつ)とは、[[紀元前3世紀]]ごろの[[中国]]の[[思想家]][[荀子]]が、[[孟子]]の[[性善説]]に反対して唱えた[[人間]]の本性に対する主張。「人の性は[[悪]]なり、その善なるものは偽(ぎ)なり」(『荀子』性悪篇より)から来ている。
 
ここで言う悪とは、「'''(人間は様々な意味で)弱い存在'''」という程度の意味であり、「悪=[[罪]]([[犯罪]]あるいは[[悪事]])」という意味では無い(「弱い存在」である人間が、犯罪や悪事に手を染めずに一生を終える、という事もありうる)
 
いわゆる「[[厳罰]]主義」や「[[厳罰化]]」のバックボーンとして性悪説が指摘される事がしばしばあるが、本来の性悪説に厳罰は含まれておらず(むしろ後述するように教育に力点を置いている)、性悪説を解釈する側の二義的な問題である。また、「人間を信用する/しない」という問題も性悪説自体には含まれておらず、やはり解釈する側の二義的な問題である。