「超心理学」の版間の差分

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(この実験についても、批判者たちは例によって、実験手続きや統計分析を微に入り細に穿って検証し、懸念を表明した<ref>『きわどい科学』白揚社 p.238</ref>)
 
[[スタンフォード研究所]](SRI)に在籍していた科学者、{{仮リンク|ラッセル・ターグ|en|Russell Targ}}{{仮リンク|ハロルド・パソフ|en|Harold E. Puthoff}}は、遠くの条件情景を叙述できると述べるユリ・ゲラーの透視能力をテストした。ゲラーから数百マイル離れたテストの現場へ出かけ、ゲラーは前もって決められていた時間に、遠く離れた場所にいる実験者のまわりの景色がどうなっているか言葉や絵で描写した。パソフとターグは、描写を採点するシステムを考案した。論文を書き上げ、査読制度がある科学雑誌「[[ネイチャー]]」に投稿し、それが掲載されるという栄誉を受けた<ref>Nature 245 (1973)</ref><ref>『きわどい科学』白揚社 p.232</ref><ref>しかし、そもそも「ゲラーの立ち振る舞いはまったく監視されておらず、程度はともかく、ゲラーに課される試験の準備はゲラー本人の自由にゆだねられていた」という意見もある『「超科学」をきる』化学同人p.125</ref>。(だが、絵の同定方法や実験手続きが批判を受けた<ref>『きわどい科学』白揚社 p.232</ref>。)
 
ケストラー記念超心理学部の主任教授であった[[ロバート・モリス]]は、{{仮リンク|チャールズ・ホノートン|en|Charles Honorton}}と合流し、ホノートンは{{仮リンク|ガンツフェルト実験|en|Ganzfeld experiment}}を開発した。(ガンツフェルトとは「全体野」を意味する)。ガンツフェルト実験では、被験者の目は[[アイマスク]]で覆われ、耳には[[イヤホン]]を付け、[[ホワイトノイズ]]が流される。被験者の全感覚、すなわち全体野への入力がどれも遮断されるのである。こうして世界から感覚的に隔絶した状態で被験者は隣の部屋で一連の絵を眺めている実験者からの情報を受け取ろうと試みる。この実験を何千回も繰り返すことによって、期待される確率よりもほんの少しだけ正しく有意な予知ができるという結果が得られた<ref>『きわどい科学』白揚社 p.241</ref>と言われている。ホノートンが厳密に練り上げた研究プログラムは、ホノートンが1991年に亡くなった後も続けられている<ref>『きわどい科学』白揚社 p.242</ref>とも言われている。
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* [[石川幹人]]
* [[蛭川立]]
* [[{{仮リンク|スタンレー・クリップナー]]|en|Stanley Krippner}} (米国の超心理学者)
* [[志水一夫 (作家)]]
* [[超常現象]]