「喰いタン」の版間の差分

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:主人公。探偵を営みつつも、歴史小説家の顔も持つ人物。稀代の美食家にして大食漢。彼が食事をした後には、いつも使用済みの食器が山をなす。[[食通|グルメ]]ではあるが、庶民的な[[コロッケ]]や[[インスタントラーメン]]、[[牛丼]]など[[ファストフード]]も大好物<ref>本人曰く、「食の平等者」。</ref>。事件現場の毒が混入された可能性のある食べ物でさえ、彼は平気で食べてしまう<ref>ギャグ的な表現だと思われるが、第45話ではトラック2台分の弁当を全部1人で喰い尽くした。</ref>。料理を食べたときに旨味と言うのが口癖のようだ<ref>甘いものを食べたときには甘味ということもある。</ref>。
:学生の頃に両親が亡くなり、相続した莫大な遺産で半ば道楽のように探偵と小説家の仕事をしている<ref>その遺産について高野は第50話で、自宅の金は自分の連日連夜の暴飲暴食で尽きかけている旨の発言をしている。</ref>。小説家としては成功しており、大学生から大使に至るまで幅広いファンを獲得している。他にも、持ち前の食欲を生かして様々な料理関係の雑誌に記事やルポを書いており、透明性の高いその内容から読者の人気も高い。そのお陰か、格式の高いレストランからは歓迎される事もある。いつも小言を言う父親代わりの大田原を煙たがっているが、内心ではかなり恩義を感じている。その大田原によれば、子供の頃から非常に食い意地が張っていたらしい<ref>本人も、あんパンを28個食べた記憶があるとの発言をしている。</ref>。「大賢は大愚に似たり」という諺を地で行くような人物で、彼の食への執着は ある意味常軌を逸している。実際、食事を邪魔された際には大抵邪魔した相手に報復しており、犯人の顔面が変形するまで殴り続けた事もある。
:しかし探偵としての能力は、こと食べ物が絡む限り研ぎ澄まされる。 食の探偵を自負するだけあって、その頭脳には古今東西あらゆる料理や食材に関しての知識が詰まっている。また、悪事に対しては一貫して冷徹。その時の様子は普段の性格とは全く異なり、時には畏怖の念を起こさせるほどの鋭い目を見せ、卑怯な手段や暴力に訴えことにも全く躊躇いがない(ある事件では犯人に顔面陥没の重傷を負わせたこともある)。大田原が殺されそうになった時は、(警察にこそ引き渡さなかったものの)決して犯人を許さなかった<ref>犯人が太田原の古い友人であり、表沙汰にすれば大田原が悲しむと分かっていたため。そのため高野は犯人を恫喝して引退・隠遁に追い込み、敢えて真相を闇に葬った。</ref>。のちに黒瓜や狩野などのプロ犯罪者集団 “仕事屋”と、思いがけず敵対することになるが物語に絡まないまま連載が終了した。なお、中期頃から上手いものを食べた際「じわわわぁ~ん」("わ"の数は話により違う)という効果音と共に頬を赤らめるようになった。
;出水 京子(いずみ きょうこ)
:高野の秘書兼助手。初期の頃は事務的な秘書だったが、話が進むにつれ秘書というよりは世話役・女房役になった。常に高野につき従い、高野にツッコミを入れてストーリーを円滑に進める解説者。傷害罪の適用の有無を高野から聞かれたり、商標権に関して意見するなど、法律に関しては知識があるらしい。いくら食べても太らない高野とは違い、自分の体重の増加を非常に気にしている。作中で[[セミヌード]]を披露した事もあるが、小栗からは「[[貧乳]]の秘書」と呼ばれている。
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:高野の大学時代の後輩であり、よく高野に推理を依頼する人物。警視庁の[[キャリア (国家公務員)|キャリア組]]の警部で、若手ナンバーワンと噂されている。高野の証拠品のつまみ食いに手を焼き、後に高野専門の「喰い止め隊」を指揮した。高野の食い意地には閉口しているが、その性格を逆手にとって事件解決に導く事もある<ref>高野の歴史小説家の顔は知らないということになっていたはずだが、第50話で彼を「売れっ子小説家」と評しており、事情を知る側のグループに加わったようだ。</ref>。
;大田原 巌(おおたわら いわお)
:高野の父の親友で、貿易商を営む大柄な初老の男性。トレードマークは白髪ともみ上げ。高野の後見人であり、高野も「小父さん」と呼んで幼い頃から付き合いがあった。大田原によると高野は学生の頃に両親を亡くしたが、遺された莫大な遺産で大学まで卒業できたとの事。探偵と歴史小説家である高野の2つの顔を知っている数少ない人物であり、いつも高野の将来を心配して小言を並べている。かつては健啖家だったが、過ぎた暴飲暴食のせいで一時期身体を壊してしまった。その事を教訓にして、以後は人一倍健康と食べ物に気を使うようになった<ref>もっとも、この時それでも酒だけはやめられなかった。事実、取材先を聞いて地元の酒を買ってくるように言いつけたこともある。</ref>。それでも最近[[尿酸]]値が高くなってきていて、[[痛風]]一歩手前の状態である。高野は彼の還暦祝いの席で、'''健康オタクで高野のことを怒ってばかりのくせに自分の健康管理もできない人とウィキペディアに書き込むよう'''出水京子に指示していた<ref>目の前にいた大田原本人も、なぜ自分がウィキペディアに書かれなきゃならないのかとのツッコミを入れている。</ref><ref>また、その後にも今回ばかりは聖也の言う通りかもしれない、と発言している。(最も、これはウィキペディア書き込まれることではなく、自分の健康管理もできないと指摘されたことに対する発言だと思われるが)</ref>。自他ともに頑固な性格ではあり一度長年の友人に暗殺されかけたことがあった(聖也が気づき阻止して、真相を胸の内に仕舞い込んだので本人は気づいていない)
;三枝夫人(さえぐさふじん)
:高野の母の知り合いで、大金持ちのセレブ。パーティー好きで貴金属には目が無い。高野にはかつて宝石盗難事件を解決してもらったことがあり、ちょくちょく高野をパーティーに招く。非常に器が大きい人物であり、数百人分の料理をアッサリ平らげてしまう高野の姿を見ても全く動じず、むしろ嬉しそうに見ている。また、本人は全く悪気はないのだが、一般に見れば毒舌と言えるセリフも多い。
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:ケーキ屋「PETIT FAUNE」を経営する女性。喰いタン第1話の犯人にして、パティシエ達の間で伝説と呼ばれているほど腕の立つケーキ職人。
:第1話の殺人で服役していたために、一時期、町の人たちに遠ざけられていたが、自分の大切な人を謀殺から救うためとわかり、また高野が雑誌やエッセイの中で紹介したりして、客足を戻すことができた。
:前述の殺人を犯したが、基本的には優しく寛容であり、時として高野並の洞察力・行動力をみせる<ref>姪を粉塵爆発から身を盾にして救ったり、可奈がパティシエ試験で失敗するのを高野と阻止する。可奈が高野宛てのチョコレートを作っていることを、高野に勘付かれないためにと思い切って彼を闇討ちして気絶させたこともある。</ref>。
;寺田(てらだ)
:講談社の編集者。「歴史の群像」(「歴史百選」との記述も)という雑誌で高野の担当。原稿の締め切りを平気でスッポかす高野といつもケンカをしている。一度は異動になったが、再び高野の担当になった<ref>高野によれば、料理本で大失敗して舞い戻ったらしい。その顛末の詳細は、『ミスター味っ子II』にて描かれている。</ref>。高野の探偵事務所の看板を冗談と思っており、高野が探偵であることを知らない。名前は作者自身の担当編集者、テリー寺田から。
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:寺田が異動になった時に高野の後任の担当になった講談社の編集者。しかし、4巻に2回登場してから長らく出番が無く、いつの間にか高野の担当のポジションは上記の武田に奪われ、次に登場したのは11巻になってからだった。しかも、久しぶりの登場だというのに殺人事件の'''被害者'''となってしまう。別に顔立ちは丹精ではなく…というより、むしろ不細工に描かれているが、若い同僚と年上の寮母とで二股をかけていた。その為に、別れ話をきり出された方の女性から殺されてしまった筈なのだが、15巻収録分の話で'''何故か生きて再登場してきた'''。今では3人で仲良くやっており、'''講談社の[[種馬]]'''と呼ばれている。
;清原(きよはら)
:中華料理屋「満州」の店主。料理の腕は本物だが、どうしようも無い博打狂い<ref>奥さんの発言によると、どうも満州以前にも店を経営していたが、博打での大損で傾かせたことがあるらしい。</ref>。たびたび店の売り上げを奥さんに内緒で競馬につぎ込んではスッているので経営は左前。その所為で高野からは枕詞のように“人間のクズ”呼ばわりされている。この人が登場する回では、競馬をしていることが奥さんにバレないように悪知恵を働かせるが、その都度高野に見抜かれてしまい、奥さんの目の前でバラされては彼女から折檻されるというのが基本パターンとなっている(救急車が来たケース有り)。奥さんの凶暴性に辟易しているが、博打狂いな自分が原因であることも自覚しており、高野と共謀して労ったことがある。
;清原夫人(きよはらふじん)
:恐らくは作中で最も腕っ節の強い女性。名前は節子。博打狂いの夫に苦労させられている。夫を折檻する時の様子は「'''品格ある『イブニング』読者の皆様への配慮'''」と称してハッキリとは描かれていないが、あまりにも激し過ぎてほとんど地獄絵図だということが伺える。しかし、夫に「こんな駄目な女たらしとは離れて正解」と言い放った若い美人ホステスを「夫を悪く言っていいのは私だけ」と殴り飛ばすなど、夫に対して愛情はあるようである。