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『'''斑竹姑娘'''』(はんちくこしょう/パヌチウクーニャン)とは[[中華人民共和国]][[四川省]]の[[アバ・チベット族チャン族自治州|アバ・チベット族]]に伝わる物語。
 
== 概説 ==
[[田海燕]]が自身の編著である『金玉鳳凰』という民話集に収録して初めて公表した物語で<ref>『金玉鳳凰』は少年児童出版社刊、上海、1961年。日本語訳は[[昭和]]52年(1977)に『チベットのものいう鳥』として[[岩波書店]]から出版(君島久子訳)、「斑竹姑娘」も「竹娘」と改題されてほぼ全文訳が収録されている。</ref>、田によると[[四川省]]の[[チベット族|アバ・チベット族]]に伝わる[[民話]]を[[1954年]]に採集したものという。粗筋が[[日本]]の[[昔話]]である『[[竹取物語]]』に酷似しているためにその原話と目されて注目を集めたが<ref>[[伊藤清司]]『かぐや姫の誕生 古代説話の起源』。</ref>、現伝『竹取物語』([[平安時代]]における改編を蒙っている)に似過ぎている点に疑いがあり、また類話を含めて分布が一切認められない点、採集者の民話には忠実な採録より創作性が顕著である点から、原話ではなく逆に田が『竹取物語』を翻案したものと見られている<ref>『竹取物語・伊勢物語・大和物語・平中物語』「解説」(新編日本古典文学全集12、小学館、1994年)、『竹取物語 宇津保物語』(鑑賞 日本古典文学 第6巻、角川書店、昭和52年)。</ref>。
 
== あらすじ ==
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こうして求婚者たちをあきらめさせて、ランパと少女は無事に結ばれて徐々に暮らし向きも良くなり、ランパの母ともども幸福な生活を送った。
 
== 日本における収録作品 ==
いずれも[[君島久子]]訳。
*『チベットのものいう鳥』([[岩波書店]]、[[1977年]]) - 『金玉鳳凰』の日本語訳。「斑竹姑娘」は「竹娘」と改題されてほぼ全文訳が収録されている。
*『たけむすめ 中国の昔話』(世界のメルヘン絵本30、[[小学館]]、[[1981年]]) - 挿絵を手掛けた[[丸木俊]]の発案により、少女は[[筍]]から生まれたという展開になっている。
 
== 脚注 ==