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'''仙台陸軍幼年学校'''（せんだいりくぐんようねんがっこう）は、幼少時から幹部将校候補を養成するため[[1897年]]に[[宮城県]][[仙台市]]に設けられた[[大日本帝国陸軍]]の全寮制の教育機関（[[軍学校]]）である。卒業生は[[陸軍幼年学校|陸軍中央幼年学校]]、のちに[[陸軍予科士官学校]]へ進んだ。当初は'''仙台陸軍地方幼年学校'''と称した。[[1924年]]に一度廃止となり、[[1937年]]に復活したが、[[1945年]]に廃止になった。

校地は東郊外で陸軍の施設が集中した[[榴岡|榴ヶ岡]]の一角で、現在の住所では[[五輪 (仙台市)|五輪]]一丁目にあたる<ref>『仙台市史』通史編6（近代1）279頁。</ref>。[[1898年]]7月9日、学校は仙台市二十人町通2番ノ2の新築校舎に移転した<ref>『官報』第4515号、明治31年7月19日。</ref>。生徒数は一学年約50名で、13歳から16歳で入校し3年間の教育が行われた。[[1910年]]（明治43年）に教員は36人、生徒は150人いた<ref>『明治43年仙台市統計一班』41頁。</ref>。学費は陸海軍の士官子息は半額であり、戦死者遺児は免除とされていた。また、制服の襟に金星のマークがつけられたことから「星の生徒」と呼ばれた。卒業生は中央幼年学校に進み2年間の教育を受けた。中央幼年学校卒業後は[[士官候補生]]となり、各部隊で下士兵卒の勤務（隊附勤務）を六箇月間ほど務め、[[陸軍士官学校 (日本)|陸軍士官学校]]に進んだ。

[[1936年]]（[[昭和]]11年）4月、[[中国]]での戦局が拡大しつつあるなか広島幼年学校が復活。次いで[[1937年]]（昭和12年）4）[[4月1日]]に仙台幼年学校が復活した。校地は仙台の南郊外にある[[三神峯公園|三神峯]]という丘の上であった。採用生徒数の定員は50名であったが戦時中は増員された。入校年齢は13歳から15歳までで、3年間の教育を受け、卒業後は陸軍予科士官学校に無試験で入学した。

[[太平洋戦争]]では[[1945年]]（昭和20年）7）[[7月10日]]に[[仙台空襲]]で被害を受けた<ref>『仙台市史』通史編7（近代2）514頁。</ref>。敗戦に伴い廃止され、解散した。

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=== 参考文献 ===