「ウェイバー公示」の版間の差分

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[[メジャーリーグベースボール|MLB]]において、ウェーバー公示それ自体は原則非公開で行なわれ、また事前に当該選手へ公示を知らせる必要も、[[ロースター (MLB)#40人ロースター|40人枠]]から外す必要もない。
 
MLBでは『選手の支配権放棄を公表』する目的だけでなく、他の目的([[マイナーリーグ|マイナー]]降格、8月以降の[[トレード]]など)を実行するための必要手段としてウェーバー公示が行なわれるケースもある。選手に[[戦力外通告#メジャーリーグにおける戦力外通告|DFA(戦力外通告)]]を行い40人枠から外した場合、球団は10日以内に選手をトレードに出すか、7日以内にウェーバー公示を行なう必要がある。また25人枠の選手を40人枠へ移行させるマイナー降格の場合でも、自由に昇降格させることのできる[[ロースター (MLB)#マイナー・オプション|マイナー・オプション]]を消化してしまっている選手は事前にウェーバーを通過させなければ降格させることができない。
公示中の選手に対して、公示期間(47営業時間内)に他球団から獲得の申し込み(Claim off)があった場合、球団は現在の契約を移籍先でも継続させる形で選手を譲渡するか、当該球団同士で公示期間内にその選手を含むトレードを行なうことができる。同一リーグと異リーグから申し込みがあった場合は、同一リーグからの申し込みが優先される。同一リーグから複数の獲得申し込みがあった場合には、より成績の悪い球団が優先交渉権を獲得する。ただし、シーズンが開幕してから一ヶ月間は前年の成績が適用される。 なお球団は8月1日以降に他球団からの獲得申し込みを受けた際、当該選手に対し1シーズン中1回だけ、ウェーバーを取り下げてウェーバー公示前の状態に戻すことができる。
 
公示中の選手に対して、公示期間(47営業時間内)に他球団から獲得の申し込み(Claim off)があった場合、球団は現在の契約を移籍先でも継続させる形で選手を譲渡するか、当該球団同士で公示期間内にその選手を含むトレードを行なうことができるか、何れかを公示期間内に選択しなければならない。同一リーグと異リーグから申し込みがあった場合は、同一リーグからの申し込みが優先される。同一リーグから複数の獲得申し込みがあった場合には、より今シーズンの成績の悪い球団が優先交渉権を獲得する。ただし、シーズンが開幕してから一ヶ月間は前年の成績が適用される。 なお球団は8月1日以降に他球団からの獲得申し込みを受けた際、当該選手に対し1シーズン中1回だけ、ウェーバーを取り下げてウェーバー公示前の状態に戻すことができる。
 
譲渡の申し込みがなく公示期間が終了(ウェーバーを通過)した選手には、以下いずれかの手続きを取ることが可能になる。
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:この場合のトレードは[[7月31日]]のトレード期限以降でも可能であり、8月以降はしばしばトレードの交渉や駆け引きを目的としたウェーバー(Trade Assignment Waiver)が行われる。前述通り1回だけウェーバーを取り下げることができるため、『他球団の獲得意思を探る』『(第三者の球団に)本当にトレードしたい選手が誰なのか分かりにくくする』などの目的で、トレードで放出するつもりなど全くない主力選手たちも極秘裏にウェーバー公示されることがある。
*[[マイナーリーグ|マイナー]]降格
:40人枠(日本での[[支配下選手登録]])に留まる場合は単に[[ロースター (MLB)#アクティブ・ロースター|アクティブ・ロースター]](25人枠。日本でいう[[出場選手登録]])から外れるのみだが、40人枠からも外れる場合はメジャー契約解除となり改めてマイナー契約を結んでの傘下マイナー組織への残留となる。ただし、メジャー在籍歴が5年以上の選手、または以前にOutrighted(戦力外通告([[戦力外通告#メジャーリーグにおける戦力外通告|DFA]])Outrighted(DFAに伴うマイナー契約締結・残留)の経験がある選手はこのマイナー契約を拒否することができる。拒否した場合は[[自由契約]]となる。
*[[自由契約]](解雇)
:40人枠からも外れる際、所属球団からマイナー契約の申し出がないかマイナー降格を拒否すれば自由契約(Release)となる。ウェーバーを通過した後に自由契約となった選手を雇用する場合、獲得したチームはメジャーリーグ機構で定められた最低年俸を残りのシーズン分の日割り計算で支払うだけでよい。なお、それ以前の契約は有効で契約年俸から最低年俸を差し引いた金額をウェーバー公示を行った球団が支払わなければならない。
 
選手に[[戦力外通告#メジャーリーグにおける戦力外通告|DFA]]を行い40人枠から外した場合、球団は10日以内に選手を[[トレード]]に出すか、7日以内にウェーバー公示を行なう必要がある。
 
25人枠の選手を40人枠へ移行させるマイナー降格の場合でも、自由に昇降格させることのできる[[ロースター (MLB)#マイナー・オプション|マイナー・オプション]]を消化してしまっている選手は事前にウェーバーを通過させなければ降格させることができない。
 
以上から、MLBにおいてウェーバー公示は冒頭の『選手の保有権放棄を公表』する目的だけでなく、他の目的([[マイナーリーグ|マイナー]]降格、8月以降の[[トレード]]など)を実行するための必要手段として行なわれるケースも多い。
 
== 関連項目 ==