「モラトリアム」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
'''モラトリアム''' (({{En|moratorium) }})とは、以下のような意味を持つ。[[語源]]は[[ラテン語]]の {{La|"mora"}}「遅延」、{{La|"morari"}}「遅延する」である。
 
* 支払猶予令 - [[自然災害|天災]]、[[恐慌]]などの際に起こる[[金融]]の混乱を抑えるため、[[手形]]の決済、[[預金]]の払い戻しなどを一時的に猶予する。日本では[[関東大震災]]後([[1923年]](大正12年)、[[震災手形]]を参照)と[[昭和金融恐慌]]([[1927年]](昭和2年))の際になされる。
* 一時停止(期間) - 法律が公布されてから施行されるまでの猶予期間、[[核実験]]の一時停止 (a moratorium on the test of nuclear weapon)、[[国際捕鯨委員会#商業捕鯨モラトリアムとサンクチュアリ|商業捕鯨モラトリアム]]、[[死刑]]執行の停止など。
* [[ベトナム戦争]]停戦 - 特に[[北爆]]停止を要求した[[デモ]]活動 ([[:en:Moratorium to End the War in Vietnam|Vietnam Moratorium]])。[[学生]]が多く参加したため次のモラトリアムと混同されやすいが、この意味でのモラトリアムは、日本で言う「[[学生闘争]]([[世代]])」のニュアンスに近い。
* 学生など[[社会]]に出て一人前の人間となる事を猶予されている状態を指す。[[心理学者]][[エリク・H・エリクソン]]によって[[心理学]]に導入された概念で、本来は、[[大人]]になるために必要で、社会的にも認められた猶予期間を指す。日本では、[[小此木啓吾]]の『モラトリアム人間の時代』([[1978年]](昭和53年))等の影響で、社会的に認められた期間を徒過したにもかかわらず猶予を求める状態を指して否定的意味で用いられることが多い([[草食系]]も参照)。