「DV (ビデオ規格)」の版間の差分

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MiniDVについては、それまで広く用いられていた[[8ミリビデオ]]([[Hi8]])や[[VHS-C]]([[S-VHS-C]])など[[アナログ]]方式のビデオカメラと比較すると、より小型軽量化され、圧倒的に高画質である。そのためDV方式のカメラの登場とともに、家庭用ビデオカメラの市場は[[2000年代]]前半に一気にDV方式へと移った。当時ビデオカメラを発売していた[[ソニー]]・[[松下電器産業]]・[[日本ビクター]]・[[シャープ]]・[[キヤノン]]・[[日立製作所]]から発売されたほか、[[京セラ]]などカメラメーカーも[[OEM]]で参入した。
 
一方で、標準DVカセットに対応した機器は、家庭用としては主に据え置き型デッキとして発売された。DV単体デッキがソニー・松下から、またDVとVHS(S-VHS)とのダブルデッキがソニー・ビクターから発売された。一方でカムコーダーとしてはMiniDVが主流となり、標準DVの機器はごく少数に留まった。据え置き型デッキもカムコーダーの場合と同じく、従来の主流である[[VHS]]([[S-VHS]])よりも遥かに高画質であったが、DV規格が発表された[[1994年]]当時のアナログ放送の[[エアチェック]]用途にはオーバースペックであり、当然のことながらVHSデッキの価格が下落傾向にある中据え置きDVデッキがVHSデッキ複数台買えるほど非常に高額であったこと、またVHS規格の後継としては記録可能な[[DVD-Video|DVD]]が登場してその役割を果たしたため、ソフト・ハード共に普及せずに終わった。僅かに販売された機器は、ほとんどが[[映像編集]]用途に限られた。
 
そのため、標準DVカセットテープ対応機器は、ほとんどが[[業務用]]という位置づけになった。それらの機器やメディアは、主に施工会社や特機店と呼ばれる業務用[[映像機器]]の専門店で扱われた。この用途ではビデオカメラのみならずデッキの販売も好調で、各社によりDVをベースにした業務用規格が作られ、VP制作をはじめ広く使用された。[[企業]]や[[学校]]などが[[業務用]]に比べ価格が安い事を理由に、[[民生用]]のDVデッキを[[映像編集]]用途に採用するケースもあった。