「関西文化学術研究都市」の版間の差分

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同じ研究都市である[[筑波研究学園都市]]が[[茨城県]][[つくば市]]1市のみに位置しているのに対して、学研都市は3府県8市町にもまたがっており、12の文化学術研究地区や周辺地区をぶどうの房のように分散配置(「クラスター型」)しているため、全体を統括することが難しくなっている。特に、各地区をつなぐ道路網は未完成である。また、それらの全体をつなぐ公共交通機関がない。
 
既存の鉄道駅から離れている地区も多い。たとえば、都市全体の中心である精華・西木津地区に公共交通機関で行こうとすると、[[近鉄京都線]][[新祝園駅]]またはJR[[片町線|学研都市線]][[祝園駅]]または、[[近鉄けいはんな線]][[学研奈良登美ヶ丘駅]]でバスに乗り換える必要がある。[[近鉄けいはんな線]]も、現段階では学研都市の区域の一部をかすめるだけで文化学術研究地区には乗り入れておらず、学研都市全体へのアクセス路線というよりも、[[奈良市]]北部のベッドタウンから大阪市内への通勤・通学路線という性格が強い。
 
計画当初に危惧されていた通り、立地する研究機関は理工系のものが多く、文化系の機関はまだまだ数が少ない。[[国立国会図書館関西館]]や[[私のしごと館]]があるが、後者は行政改革のあおりを受けて赤字が問題視され、2010年には廃止されてしまった。梅棹忠夫の「新京都国民文化都市構想」での提案を受けて京都府が推進しようとした[[国立総合芸術センター]]は、世界最大の芸術博物館、芸術劇場、芸術研究所、芸術文化大学校などからなる巨大複合文化施設であるが、現在のところでは実現の目途はまったくたっていない。