「ポプラ」の版間の差分

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[[ファイル:Four_Poplars_in_four_seasons.JPG|thumb|ヨーロッパクロポプラの樹形。イタリアポプラと異なり横に広がる(ドイツ)]]
[[ファイル:poplar_watage_01.jpg|thumb|地面に舞うポプラの綿毛(札幌市)]]
[[落葉広葉樹]]。葉は広三角形。雌雄異株で、春に花を咲かせる。花が終わるとすぐに綿毛付きの種子を大量につける。この種子が風にとばされて空を舞い、並木など多数のポプラのある所では、地面が真っ白になることもある。このため、英語でコットンウッドともいう。成長が速い反面、寿命は比較的短く、数十年から100年程度である
 
成長が速い利点の反面、材は柔らかくて緻密さに欠け、燃えやすく強度や耐久性で劣り、用途が限られる。また寿命は比較的短く、数十年から100年程度で老木となり、台風などで倒れやすい。
 
== 品種 ==
主な品種を下記に記す。<ref>[http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_srch_easy.php?any_field=Populus&family=&species=&capital=0&family_order=0&family_disp_type=1&spec_order=0&list_type=0&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2 倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)] - ''Populus''(2011年8月31日閲覧)</ref>
 
注・外来ポプラの和名は非常にややこしく、統一整理された和名がない。そのため同一種でも別名や別表記が多く、学術論文ですら混乱しており、植物園などの表記にも不正確統一なものが多い。以下の名称も統一された名称ではない。
 
* {{Snamei||Populus nigra}} ヨーロッパクロポプラ  別名・ヨーロッパクロヤマナラシ。ヨーロッパ原産。日本には明治中期に移入され、特に北海道に多く植えられた。
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** {{Snamei|Populus tremula}} var. {{Snamei|sieboldii}} [[ヤマナラシ]]
* {{Snamei|Populus}} x {{Snamei|canadensis}} カナダポプラ 
 
 
注・外来ポプラの和名は非常にややこしく、統一された和名がない。そのため同一種でも別名や別表記が多く、学術論文ですら混乱しており、植物園などの表記にも不正確なものが多い。上の名称も統一された名称ではない。
 
 
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== 利用 ==
* 紅葉や美しい樹形が特徴的で、日本では、並木や[[街路樹]]、牧場の境界の目印や[[防風林]]として植えられる。著名な[[北海道大学]]のポプラ並木は明治36年に植えられたという
* 材木は白色で柔らかく燃えやすいため、[[マッチ]]の軸木として使われる。合板、包装用材、パルプ用材などにも用いられ、えのき茸の栽培にも適する。しかし日本では用材としての利用は多くなく、身近にはあまり見られない。日本では1960年代に植林をめざして実験が行なわれたが、病虫害や台風を克服できず、日本の自然環境下では大規模植林には適さないとされた。
* [[中華人民共和国|中国]]の内陸部では成長が早く活着が良いことに着目し、1950年代以降大規模な植林が行われている。多くは成長に水分を多く要するようになる樹齢20年以前を目安に伐採され、用材は地域の貴重な現金収入となっている。