「双葉社」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
35行目:
看板雑誌は、「[[週刊大衆]]」と「[[漫画アクション]]」。[[1958年]]創刊の「週刊大衆」は色と欲とスキャンダル路線を採用して、[[徳間書店]]の「[[アサヒ芸能]]」、[[日本ジャーナル出版]]の「[[週刊実話]]」と並ぶ、[[ブルーカラー]]と[[水商売]]向けの週刊誌として定着している。一方、[[1967年]]創刊の「漫画アクション」は、[[劇画]]路線をとる青年漫画誌のパイオニアである。『[[ルパン三世]]』([[モンキー・パンチ]])『[[子連れ狼]]』([[小池一夫]]/[[小島剛夕]])『[[博多っ子純情]]』([[長谷川法世]])『[[じゃりン子チエ]]』([[はるき悦巳]])『[[がんばれ!!タブチくん!!|くるくるパーティー]]』([[いしいひさいち]])『[[かりあげクン]]』([[植田まさし]])『[[クレヨンしんちゃん]]』([[臼井儀人]])等の国民的ヒット作を連発していた。[[1990年代]]後半以降は今ひとつヒットに恵まれなかったが、2000年代後半からは『[[鈴木先生]]』([[武富健治]])『[[星守る犬]]』([[村上たかし]])といった話題作が生まれている。
 
成人向け漫画誌も手がけており、[[1998年]]に成年コミックを出すために関連会社として[[エンジェル出版]]を設立(営業部部員は双葉社の社員が兼務)したが、それ以後も成人指定マークなしのコンビニ売り誌(ソフトエッチコミック)に関しては引き続き双葉社から刊行が続いている。看板誌である漫画アクションが[[2003年]]から一年間休刊するなど一般向け部門が低迷した時期には、実質的に漫画部門を成人向け作品が占めていたこともあった。同社の主要漫画単行本レーベルであるアクションコミックスは一般向け作品と成人向け作品が特に区別されていない渾然とした状態だったが、[[2012]]以後は成人向け作品単行本は全面的にエンジェル出版側(エンジェルコミックス)へ移管した。中には続刊中にレーベル変更になった作品もある。
 
書籍では、「週刊大衆」に[[1969年]]から連載された[[阿佐田哲也]]の『[[麻雀放浪記]]』の単行本がベストセラーに。[[1984年]]には「漫画アクション」連載の[[関川夏央]]の[[ノンフィクション]]『海峡を越えたホームラン』が第7回[[講談社ノンフィクション賞]]を受賞。1990年代はゲーム攻略本も多数出版していた。[[無線呼び出し|ポケットベル]]と[[携帯電話]]の[[着信メロディ]]を扱った書籍は、[[1998年]]に大ヒットした『ケータイ着メロ♪ドレミBOOK』を筆頭に、累計で[[2001年]]までに600万部を達成した。[[2001年]]頃から沖縄関連の書籍を相次いで刊行し、新境地を開いた。近年は[[佐伯泰英]]の『[[居眠り磐音 江戸双紙]]』シリーズや、[[湊かなえ]]の『[[告白 (湊かなえ)|告白]]』がベストセラーとなっている。