「下流の宴」の版間の差分

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===キャスト===
==== 福原家とその関係者 ====
*''';福原由美子''' - [[黒木瞳]]
:(幼少期 - [[小俣絵里佳]]、第1・2・4・最終話)
:本編の中心人物で専業主婦。48歳。国立大学卒。
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:また謝罪に来た珠緒を家族ごと徹底的に見下した事と、直樹の現在と過去を比べる学歴優先の言動から、珠緒や直樹との確執を自ら深めていく。ドラマでは、そんな歪んだ価値観をぶち壊す様に宣戦布告してきた珠緒の幻影に怯える様子が散見され、最終回で彼女が九州医科大学へ合格した事により、その価値観を完全に否定された。
:その後、観念して結婚を認めはしたが、直後に翔が珠緒を振った現場に居合わせてしまい、「もう自分の思い通りにはならない」事と、現在の翔を作り出したのが自分自身である事を認め、最大の'自業自得'を自覚させられた。その後は、娘の可奈が離婚し戻ってきた事もあって自分達の「完全敗退」を認め、下流である事を自認する。そして、ラストシーンで孫を連れ立って散歩中、宮崎へ向かう途中の珠緒と橋の上で再会。お互いに皮肉を言い合いつつも、最後には彼女が自力で這い上がった事を認め見送った。<ref>なお、原作では最後まで珠緒を「下流の娘」と見下しており、どこまでも珠緒を認めない形で終わっている。</ref>
*''';福原健治''' - [[渡辺いっけい]]
:由美子の夫で大手家電メーカー部長。51歳。
:[[早稲田大学理工学部]]卒。うだつの上がらぬ安月給のサラリーマン。
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:由美子ほどではないがプライドは高いようで「結婚相手に相応しくない」と珠緒を格下扱いして嫌っている。一方で、直情的な由美子とは正反対に冷静で客観的に物事を見ており、それが由美子からの反発を招く事も多い。最初は見下していた珠緒の事も、努力して成長している事は純粋に認めていた。
:実は家族の中では翔の事を一番思っているものの、結局その思いは翔に届く事は無かった。事あるごとに鉄道バーで時間を潰しており、後半では翔を連れ立つ事も多かった。
*''';福原翔''' - [[窪田正孝]]
:(幼少期 - 櫻井海瑞希、第1・6話 / 学生時代 - [[吉岡澪皇]]、第2・6話)
:福原家の長男で可奈の弟。20歳。
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:その余りの無気力・無関心ぶりは珠緒の母・洋子をして「へなちょこ」と呼ばしめたが、父と祖母の自分に対する思いには多少の理解を示している。
:最終回、九州医科大学に合格した珠緒と自身に遥かな距離を感じた為に別れを決意し、「努力する人の傍にいるだけで責められるようだ」と本当の理由を明かし、敢えて突き放して決別した。ここで、自分がフリーターとしてしか生きていけない事を再度自覚し、満津枝からは「'''どんな事をしても貸したお金は返すように'''」と責められるも一言返事しただけで、直樹の「'''男として最低だ!'''」という批難にも返答しなかった。その後、漫画喫茶(ネットカフェ)で店長職を打診されるが「面倒くさい」と断るなど、最後まで考えを改めることは無かった。
*''';福原可奈 → 北沢可奈''' - [[加藤夏希]]
:(幼少期 - [[水本凛]](写真)、1・2・6話 / 少女時代 - 石井香帆、第1・6話)
:福原家の長女で翔の姉。22歳。
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:合コンを介して偶然知り合った北沢玲一とは紆余曲折を経て心を通い合わせ、母・由美子と共謀して金目当てのできちゃった結婚に持ち込んだ。母親以上に見栄っ張りで、弟である翔に対してだけは口が悪く「努力もしない癖に口だけは達者な奴」と結婚式の控室で吐き捨てるほど見捨てており、結婚の為の道具として由美子の嘘に便乗して利用した。
:結婚後は長男を産み、一時は念願だったセレブ生活を満喫するも「思った以上にケチ」「貰う額が少ない」などと愚痴を平然と並べたてた。挙句には翔を利用した嘘を玲一にばらした事で彼を鬱病へと導き、人生に絶望し「この結婚はお前の見栄と嘘の為のもの」と指摘した玲一に怯え、三重県にある彼の実家へ逃げるように別居。最終回で「田舎の暮らしで姑と同居は耐えられない!」と電話越しに激怒し、息子の航一を連れて離婚、福原家に出戻って福原性に戻るという、由美子同様に自業自得を味わわされる。
*''';北沢玲一''' - [[眞島秀和]](第3話 - 最終話)
:メサイヤ・キャピタル証券株式会社 トレーディング部門 部長。京都大学卒の30歳で三重県出身。
:億単位の年収を持つが気取ったところが無く、堅実で大らかな性格。 
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:彼女と心を通い合わせるが、可奈と由美子の策謀でできちゃった結婚。実は金融か医者かで迷っていた時期があり、金融に進んだ事を後悔していた。
:結婚後に可奈から「弟(翔)は医大を目指す浪人生」が嘘であった事を明かされた後に鬱病にかかり、可奈と由美子の見栄と嘘に踊らされていた事、そして嘘とばれた後でも笑って誤魔化す由美子の卑怯ぶりを見て人生に絶望。そのまま会社を辞めて療養の為に三重の実家に帰るが、不満を言いまくる可奈にも絶望し、最終的に離婚した。
*;北沢響子 - [[泉晶子]](第6話)
:玲一の母親。夫の死後、薬剤師として玲一を育て上げた。原作では嫁の可奈との絡みで何度か登場するものの、ドラマでは結婚式のシーンのみの登場である。
*''';木下満津枝''' - [[野際陽子]]
:由美子とその妹・妙子の母。73歳。
:貧乏が大嫌い。貧乏人にならないよう努力しなさいと幼少期の由美子や妙子に教えた。
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:珠緒の事は「無知で無教養」と家族ごと酷評し、医大に入って翔と結婚しようと言う事も妙子と共に「身の程知らず」と嘲笑していたが、最終回で猛勉強の末に医大へ合格した時には素直に努力を認め、合格を祝った。
:直樹の事は「もやし君」と今も呼んで侮辱しており、彼が子供の頃は貧乏を理由に差別しておきながら、今の彼には「翔の事を頼む」と掌を返す言動をする。
*;本多妙子 - [[山下容莉枝]](第2・4・6話)
:(幼少期 - 末原一乃、第1・2・最終話)
:由美子の妹。姉と比べて奔放に育った。しかし珠緒の事は母から聞かされており、徹底的に嫌っている。また、翔の事も体裁が悪いという理由で嫌っており、息子・拓也の「羨ましい」という言葉に激怒する一幕もあった。
*;本多拓也 - [[上村祐翔]](第2・6話)
:妙子の息子。来年受験を控えており、担任の先生曰く[[東京大学]]理科三類以外なら東大を狙える位置にいると話している。多分に母からの押しつけもあるようで、自由な立場の翔を羨ましく思っている。
*; 妙子の夫 - 田中登志哉(第6話)
*;満津枝の夫(他界) - 山中敦史(写真、第2話)
:医者をしていたが、由美子たちが幼少のころに他界。由美子が生まれた村で代々、医者を輩出する名士の家系であったらしく、由美子は事あるごとにそれを自慢して威張っている。
*''';島田直樹''' - [[遠藤憲一]]
:(幼少期 - 広岡和樹、第1・4・最終話)
:由美子の幼馴染。「哲青塾(てっせいじゅく)」塾長。48歳。
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:かつての自分と重なる所を多く持つ珠緒を学費の高さから一度は追い出すが、珠緒から「住む世界が違う」「医者になる人は最初から決まっている」という由美子からの言葉を聞いて、由美子と満津枝に侮辱された過去と眠っていた復讐心を再び募らせる。そして「宣伝になる」と言う理由で珠緒を哲青塾に入れ、今もなお自分を含めた「下流」を見下し続け、人間としての尊厳をズタズタに傷つけて平気で馬鹿にする木下家(特に、由美子と満津枝の二人)に復讐する為、自ら動き出す。そして最終回では2年の時を経て見事に珠緒を合格させた。
:なお、直樹のモデルは「受験のカリスマ」と呼ばれている[[和田秀樹]]であり、ドラマの[[エンドロール]]にも登場している。
*;直樹幼少期父親の声 - 江藤純(第1話)
 
==== 宮城家とその関係者 ====
*''';宮城珠緒''' - [[美波]]
:南琉球島(架空)出身。父親と母親は離婚。8人兄弟の長女で22歳。
:高校卒業後に上京し、ボヘミアンリサイクルでアルバイト生活を送るフリーター。ただし、高校と言っても卒業した工業高校は一芸入試を採用するところであるため、学力はかなり低い。
:翔の交際相手であり、彼とはネットゲームのオフ会を通じて知り合って一目惚れし、現在は自分の部屋で同棲生活をしている。
:「好きな人と結婚するのだから覚悟はいらない」が持論で、その考えが由美子からの反発を買い真っ向から嫌われている。
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:因みに幼少期は「女小錦」と言われるほどの肥満児で、その意志の強さで現在の体型を手に入れた。
:最初の受験には失敗するが、受験費用を負担してくれた翔の祖母・満津枝から言われた約束を守り、2度目の挑戦で遂に九州医科大学への合格を果たす。しかし、翔との結婚の目前で距離を感じた彼に振られてしまう。だが、母・洋子の「人を本気で愛した事だけは後悔するな」という言葉に励まされる。ラストシーンでは偶然にも再会した由美子と皮肉を言い合いつつも互いを認め合い、彼女に別れを告げて力強く宮崎へと旅立った。
*''';宮城洋子''' - [[余貴美子]]
:珠緒の母で、一度離婚した後に再婚。南琉球島で居酒屋を経営している。
:中学を卒業してすぐに工場で働き、そのお金でバイクを買って[[レディース]]に入った経歴の持ち主。
:豪放磊落な性格だが「くだらない事に拘ると余計に大変な思いをする」と珠緒に言って聞かした事があり、由美子とは正反対の価値観を持っている。ただ、3話において亮太や珠緒が怒り心頭になっても、それを諫めて平身低頭にしていたが、それは「珠緒が翔の嫁になれば、由美子が姑になる。例え嫌な相手でも関係を壊す訳にはいかない」という理由からだった。最終回では結婚の準備を進めていた処で娘が振られてしまったが、彼女を励まし続けた。
*;宮城悠太 - [[菅原大吉]](第1 - 3・5・6話)
:洋子の現夫、珠緒の養父で亮太の実父。
*;宮城亮太 - [[太賀]](第1 - 4・6・7・最終話)
:珠緒の異父弟。アパートを追い出されて野宿をした為に風邪を引き、それを心配した翔から借りた健康保険証を使って名義売りをしてしまう。
:その後、福原家に謝罪に行った際に由美子からされてされて怒るも母・洋子に止められる。そして、ただただ由美子に見下され続けた事が珠緒の怒りを爆発させる要因になる。
*;糸数勝 - [[長江英和]](第2・6話)
:サトウキビ畑農家。珠緒の実父で洋子の元夫。
*;糸数裕亜 - [[柳下大]](第3・4・6話)
:珠緒の異母弟。大学に通う為に上京してアルバイトをしながら暮らしている。
:アパートを追い出された亮太を助けたい一心で偶然、亮太が借りていた翔の健康保険証を使って名義を売るように、亮太にアドバイスした。
*;居酒屋のお客さん - [[比嘉モエル]](第1 - 3・5・6話)
 
==== 由美子の同級生 ====
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==== 可奈の合コン相手(女子大関係者) ====
*;久保田 - [[斉藤陽一郎]](第1 - 4・6話)
:ぼさぼさにセットした頭髪が特徴。ベンチャー企業に勤めており、相応の高収入を得ているが性格は下品かつ軽く、笑い方も下卑ている。3話では可奈に誘導訊問して派遣社員である事を自白させた晶子に付き添い、可奈のことを見下して嘲笑していた。
*;松村 - 増田修一郎(第2・3話)
*;深谷晶子 - [[西原亜希]](第3・4話)
:可奈の同級生だが、実際は可奈の事を嫌っている。北沢と親密になる可奈の関係を引き裂くために彼女が派遣社員である事を誘導訊問で自白させて、逃げるように出ていった彼女を嘲笑するほどの悪辣な本性を持つ。
*;女子大生 - [[桃瀬ツカサ]]、[[大杉亜依里]](第1話)
 
==== 漫画喫茶ブー ====
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==== ボヘミアンリサイクル ====
*''';水谷龍彦''' - [[児嶋一哉]](第1・2・4・5・7話)
:店長。仕事ができる[[お姉系]]。実は医者の息子だったが勘当されている。翔と結婚を夢見る珠緒に「一本筋を通さないと好きな人とは一緒になれない」と諭すなど、かなりのしっかり者。
*;お客さん(ギャル)- [[泉里香]](第1話)
 
==== 直樹出演TV番組 ====
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==== その他(ゲスト) ====
*;健治の部下 - [[中村圭太]](第2 - 4話)
*;お客 - [[蛭子能収]](第2・4・6 - 最終話)- 健治と鉄道バーで知り合う。
*;主婦 - [[松山尚子]](第2話)- 満津枝が訪問販売したお客さん。
*;東新宿署刑事 - 石沢徹、[[藤元英樹]](第3話)
:売春関連の事件を捜査している。翔の健康保険証が携帯新規契約に利用された件で任意同行を求めに翔のアルバイト先まで来た
*;女医 - [[近内仁子]](第4話)
:翔の健康保険証が携帯新規契約に利用された件で
:任意同行を求めに翔のアルバイト先まで来た。
*女医 - [[近内仁子]](第4話)
:由美子が胃の不調で診察を担当した医者。
:胃薬と精神安定剤を処方する。
*;笠井専務 - [[津村鷹志]](第4 - 6話)
:健治の上司だが、まともな成績を上げられない健治には辟易していた。
:本社と切り離されて他社と吸収合併する事を健治に伝え、「新しい会社に君(健治)のポストは無い。嫌なら今のうちに転職先を探せ」と冷徹に宣告して切り捨てた。
*;コンサルタント - [[笠木泉]](第5話)
:ステップアップコーポレーションズという実績 No.1の転職支援会社の社員。
:健治の転職をサポートするが彼を雇う会社はどこにも無かった。
*;アナウンサー - [[恒吉梨絵]](第7話)
*;健治の同僚 - 酒元信之(第7話)
:新会社の営業マン。年上の健治を指導するが内心では鬱陶しく思っている。
*; 店長 - [[ミスターちん]](第7話)
:携帯モバイルショップ桃太郎 大島店。
:宇宙一安い携帯ショップ、健治の取引先お客様。
*;大学教授 - [[品川徹]](最終話)
:珠緒が受験する九州医科大学の面接官のひとり。
 
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*脚本:[[中園ミホ]]、[[吉澤智子]]
*音楽:[[佐藤允彦]]
*主題歌:[[高橋優]]「誰がために鐘は鳴る」
*演出:[[勝田夏子]]、[[柳川強]]、[[西村武五郎]]
*制作統括:[[中村高志]]
*制作・著作:[[日本放送協会|NHK]]
 
===主題歌===
*[[高橋優]]「誰がために鐘は鳴る」
 
=== サブタイトル ===
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{{デフォルトソート:かりゆうのうたけ}}
[[Category:林真理子]]
[[Category:2009年の小説]]
[[Category:日本の小説]]
[[Category:毎日新聞の連載小説]]
[[Category:2009年の小説]]
[[Category:ドラマ10]]
[[Category:2011年のテレビドラマ]]
[[Category:文学を原作とするテレビドラマ10]]
[[Category:ホームドラマ]]
[[Category:林真理子原作のテレビドラマ10]]