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『'''お葬式'''』(おそうしき)は、[[1984年の映画|1984年]]公開の[[日本映画]]。[[伊丹十三]]の初監督作品。
 
== 評価概要 ==
[[日本アカデミー賞]]を始めとする各[[映画賞]]を総なめにした、伊丹にとって記念すべき作品である。大ヒットを記録した。
これまで厳粛な儀式であったお葬式を初めて取り上げた作品である。初めて出すお葬式に右往左往する家族と、周囲の人びの姿をコミカルに描う一見た。そのため暗いタイトルにもかかわらず作中には笑いが溢れており、そのギャップが大きな話題を呼んだ。
 
公開当初は縁起でもない題材を取っていたこともあって、誰も期待しなかったが、予想を超す驚異的な大ヒット記録し、[[日本アカデミー賞]]を始めとする各[[映画賞]]を総なめにした。
 
伊丹が妻・[[宮本信子]]の父親の[[葬式]]で[[喪主]]となった実体験をもとに、わずか1週間でシナリオを書き上げ、自身の初監督作品として撮影した。
 
撮影は[[神奈川県]][[湯河原町]]にある伊丹の[[別荘]](元自宅)で行われた。製作費は1億円。以前、伊丹自身が[[コマーシャルメッセージ|CM]]出演した[[愛媛県]]の菓子会社・[[一六本舗]]が出資している。
 
序盤に出てくる侘助・千鶴子夫婦共演のCMは、[[1983年]]に伊丹・宮本が共演した[[味の素]]「マヨネーズDo」のCMアイデアがそのまま採用された。
 
一方で笑いが多く含まれている半面、過激な性描写があるとして、教育者や宗教者などから批判される一面も見られたが、表現上高い効果を上げているとの評価も多い。伊丹はその後の作品でも必ずといってよいほど性表現を織り込んでいる。
 
== あらすじ ==
ある日、俳優の井上侘助([[山崎努]])と妻で女優の雨宮千鶴子(宮本信子)は夫婦共演のCM撮影を行っていたが、そこに突然連絡が入る。千鶴子の父・真吉([[奥村公延]])が亡くなったのだ。親族代表として葬式を出さなくてはならなくなった侘助はマネージャー里見([[財津一郎]])の助けを借りつつも途方に暮れる。
 
千鶴子の母・きく江([[菅井きん]])や千鶴子の妹・綾子([[友里千賀子]])夫婦、そして真吉の兄・正吉([[大滝秀治]])とともに遺体を伊豆の別荘に運び、[[お通夜]]の準備に取り掛かる。[[葬儀屋]]・海老原([[江戸家猫八 (3代目)|江戸家猫八]])とともに、[[お通夜]]当日の朝を迎える侘助達。付人も応援に駆け付けたそこには[[喪服]]を着た侘助の愛人・良子([[高瀬春奈]])がいた。
 
== 出演 ==
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* 製作 - ニュー・センチュリー・プロデューサーズ、伊丹プロダクション
* 配給 - [[日本アート・シアター・ギルド]]
 
== 作品解説 ==
伊丹が妻・[[宮本信子]]の父親の[[葬式]]で[[喪主]]となった実体験をもとに、わずか1週間でシナリオを書き上げ、自身の初監督作品として撮影した。
 
撮影は[[神奈川県]][[湯河原町]]にある伊丹の[[別荘]](元自宅)で行われた。製作費は1億円。以前、伊丹自身が[[コマーシャルメッセージ|CM]]出演した[[愛媛県]]の菓子会社・[[一六本舗]]が出資している。
 
序盤に出てくる侘助・千鶴子夫婦共演のCMは、[[1983年]]に伊丹・宮本が共演した[[味の素]]「マヨネーズDo」のCMアイデアがそのまま採用された。
 
== 評価 ==
{{出典の明記|date=2012年10月|section=1}}
お葬式という一見暗いタイトルにもかかわらず作中には笑いが溢れており、そのギャップが大きな話題を呼んだ。
 
一方で、過激な性描写があるとして、教育者や宗教者などから批判される一面も見られたが、表現上高い効果を上げているとの評価も多い。伊丹はその後の作品でも必ずといってよいほど性表現を織り込んでいる。
 
==その他==