「剰余価値」の版間の差分

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'''剰余価値'''(じょうよかち)とは、[[マルクス経済学]]の用語基本概念のひとつであり、「利潤[[労働者]]源泉[[不払労働]]が対象化された価値である。[[利潤]]は剰余価値」とす[[現象形態]]である。
 
マルクス経済学においては、「利潤剰余価値は[[流通]]過程では生まれない」とする。なぜなら、ある一部面の[[流通過程]]においてどんなに[[不等価交換]]が生じたとしても、それは[[社会]]全体の価値総額から見れば、それは常に等価であるからである。
 
それでは、利潤の源泉たる、剰余価値はいかにして生まれるのか。それ[[労働力]]その[[カール・マルクス|マルクス使用価値]]によれば「そのものが[[労働価値]]過程にある」とを生み出る。独特ぜならば、商品生産という部面性質考えた場合、持つ一[[商品]]であり、[[労働者]]の肉体に存在している。[[労働力]]商品たるゆえんの価値額の再生産必要な労働力が投下時間によって規定されたこる。により、ころが[[メタモルフォーゼ資本]]することにあるからである。したがって、労働の[[生産過程]]において、剰余価値は生み現実に支出された労働量とそれが対象化されたものいうしての価値量は、労働力商品の価値量を超過する。とになの超過分が剰余価値である。
 
[[労働者]]は自己の労働力商品の価値額を超える[[価値]]を彼の[[労働]]の支出によって生み出し、[[資本]]はその対価を支払わない。それゆえ以上で見た事態は[[労働者]]による[[資本]]への[[不払労働]]の譲渡に他ならない。これを[[搾取]]という。
 
マルクスは剰余価値([[価値]])が生産される過程を[[価値増殖過程]]と名づけた。これに対して[[使用価値]]が生産される過程を[[労働過程]]という。両過程の統一物として、われわれの目の前に現存しているのは、資本の[[生産過程]]である。
 
==剰余価値論と『資本論』==
 
カール・マルクスが剰余価値概念を確立したのは、その主著『[[資本論]]』においてである。人類学説史的に見て、『資本論』における剰余価値の概念は、価値の概念を継承するものとして成立したのであるが、この継承は3つの飛躍を含んでいる。すなわち、労働と労働力の区別いう労働力商品の発見という飛躍、生産過程における労働者の搾取の発見、資本主義的生産様式の歴史性という発見の飛躍、という飛躍、を含ん3つる。
 
マルクスは、価値概念から剰余価値概念に到達するまでに10年以上の時間を費やしている。