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{{出典の明記|date=2009年10月}}
{{otheruseslistotheruses|植物園芸諸種|その他の用法|バラ (曖昧さ回避)}}
{{生物分類表
| 省略名称 = バラ亜綱
| 名称 = バラ属lightgreen
| 画像 = [[ファイル:Mrs. Herbert Stevens May 2008.jpg|250px]]
| 画像キャプション = ミセス・ハーバート・スティーブンス<br />ハイブリッド・ティー [[1910年]]
| = [[バラ目植物界]] Rosales{{Sname||Plantae}}
| 門階級なし = [[被子植物]] {{Sname||angiosperms}}
| 科 = [[バラ科]] Rosaceae
| 亜門階級なし = [[真正双子葉類]] {{Sname||eudicots}}
| 属 = '''バラ属''' ''Rosa''
| 綱階級なし = [[バラ類]] {{Sname||rosids}}
| 亜綱階級なし = [[マメ類]] {{Sname||fabids}}
| 目 = [[バラ目]] {{sname||Rosales}}
| 科 = [[バラ科]] {{sname||Rosaceae}}
| 属 = [[バラ属]] {{snamei||Rosa}}
}}
 
'''バラ'''('''薔薇''')は、[[バラ科]][[バラ属]]の総称である<ref name="genrejaponica">{{cite | chapter=バラ | author=[[小林義雄]] | title=[[万有百科大事典]] 19 植物 | year=1972 | 発行所=[[小学館]] | editor=[[相賀徹夫]] }}</ref><ref>{{cite | chapter=バラ | author=[[亀岡泰家]] | title=[[ブリタニカ国際大百科事典]] | year=1993 | version=第2版改訂版 | puiblisher=[[ティービーエス・ブリタニカ]] | editor=[[フランク・B・ギブニー]] }}</ref>><ref name="nichigai1">{{cite | editor=日外アソシエーツ | title=植物3.2万名前大辞典 | chapter=バラ | publisher=[[紀伊國屋書店]] | year=2008 }}</ref>。あるいは、そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する<ref name="genrejaponica"/>。ここでは、後者の園芸バラ・栽培バラを扱うこととする。
'''バラ'''('''薔薇''')は、[[バラ科]]'''[[バラ属]]'''の[[種 (分類学)|種]](しゅ)の総称。
 
<ref>{{cite | chapter=バラ | author=[[鈴木省三]] | title=[[世界大百科事典]] | year=2009 | version=2009年改定新版 | publisher=[[平凡社]] | editor=[[下中直人]] }}</ref>
 
バラ属の[[植物]]は、[[灌木]]、低木、または木本性の[[つる植物]]で、[[葉]]や茎に[[棘]]があるものが多い。葉は1回奇数羽状複葉。花は5枚の花びらと多数の雄蘂を持つ(ただし、園芸種では大部分が[[八重咲き]]である)。[[北半球]]の[[温帯]]域に広く自生しているが、[[チベット]]周辺、[[中華人民共和国|中国]]の[[雲南省]]から[[ミャンマー]]にかけてが主産地でここから[[中近東]]、[[ヨーロッパ]]へ、また[[極東]]から[[北アメリカ]]へと伝播した。南半球にはバラは自生していない。世界に約120種がある。
 
== 名称 ==
「ばら」の名は[[和語]]で、「'''いばら'''」の転訛したもの<ref>語頭母音の脱落による。「いだく → 抱く」「いづ(る) → 出る」「いまだ → まだ」などと同様の変化。</ref>。漢語「'''薔薇'''」の字をあてるのが通常だが、この語はまた音読みで「'''そうび'''」「'''しょうび'''」とも読む。漢語には「'''玫瑰'''」(まいかい)の異称もある。
欧米では{{lang-la|'''rosa'''}} に由来する名で呼ぶ言語が多く、また同じ語が別義として「[[ピンク色]]」の意味をもつことが多い。
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*''R. foetida'' [[ロサ・フェティダ]]
 
=== 用途 ===
[[Image:RoseEssentialOil.png|100px220x220px|thumb|left|[[ダマスクローズ]]([[:en:Damask rose|Damask rose]])の[[花弁]]から[[精油]]を抽出した「[[ローズオイル]]([[:en:Rose oil|Rose oil]])」]]
[[File:A bottle of iranian rose water 2.jpg|130px220x220px|thumb|花弁を蒸留して得られる液体「[[ローズウォーター]]([[:en:rose water|rose water]])」]]
 
現在では鑑賞用として[[栽培]]されることが圧倒的に多いが、他にも[[ダマスクローズ]]([[:en:Damask rose|Damask rose]])の[[花弁]]から[[精油]]を抽出した「[[ローズオイル]]([[:en:Rose oil|Rose oil]])」は、[[香水]]の原料や[[アロマセラピー]]に用いられる。
花弁を蒸留して得られる液体「[[ローズウォーター]]([[:en:rose water|rose water]])」は、[[中東]]や[[インド]]などで[[デザート]]の香りづけに用いられる。
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日本では農薬のかかっていない花弁を[[エディブル・フラワー]]として生食したり、花びらや実をジャムや砂糖漬けに加工したり、乾燥させてハーブティーとして飲用することもある。
 
{{clear}}
== 人類とバラの歴史 ==
== 栽培の歴史 ==
[[ファイル:Sandro Botticelli - La nascita di Venere - Google Art Project - edited.jpg|thumb|right|200px|「[[ヴィーナスの誕生]]」([[1485年]]頃、[[サンドロ・ボッティチェッリ|ボッティチェリ]]画)。生まれたばかりのヴィーナスに、ゼヒュロス(西風)がバラの花を吹き付けている]]
[[ファイル:MASandro Botticelli -Lebrun La nascita di Venere - Google Art Project - edited.jpg|right|thumb|left|200px|「ガリア服を着たマリ[[ヴィ・アントワネットナスの誕生]]」([[17831485年]]、[[サンドロ・ボッテ・ルブランッリ|ボッティチェリ]]画)。生まれたばかりのヴィーナス、ゼヒュロス(西風)がバラの花持っ吹き付けている]]
[[ファイル:MA-Lebrun.jpg|thumb|220x220px|「ガリア服を着たマリー・アントワネット」([[1783年]]、[[ヴィジェ・ルブラン]]画)。手にはバラを持っている]]
バラが人類の歴史に登場するのは古代[[バビロニア]]の『[[ギルガメシュ叙事詩]]』である。この詩の中には、バラの棘について触れた箇所がある。
 
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[[十字軍]]以降、[[中近東]]のバラがヨーロッパに紹介され、[[ルネサンス]]のころには再び人々の愛好の対象になった。[[イタリア]]の[[サンドロ・ボッティチェッリ|ボッティチェッリ]]の傑作「[[ヴィーナスの誕生]]」においてもバラが描かれ、美の象徴とされているほか、[[ダンテ・アリギエーリ|ダンテ]]の『[[神曲]]』天国篇にも天上に聖人や天使の集う純白の「天上の薔薇」として登場する。また[[カトリック教会]]は[[聖母マリア]]の雅称として「奇しきばらの花」(Rosa Mystica)と呼ぶようになる。
 
{{clear}}
=== バラの母ジョゼフィーヌ皇后 ===
[[ファイル:Prudhon-Josephine2.png|thumb|right|300px|ジョゼフィーヌのバラの蒐集はバラの品種改良の基礎となった]]
[[ナポレオン・ボナパルト]]の皇后[[ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ|ジョゼフィーヌ]]はバラを愛好し、夫が戦争をしている間も、敵国とバラに関する情報交換や原種の蒐集をしていた。ヨーロッパのみならず日本や中国など、世界中からバラを取り寄せ[[マルメゾン城]]に植栽させる一方、[[ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ|ルドゥーテ]]に「バラ図譜」を描かせた。
 
このころにはアンドレ・デュポンによる人為交配([[人工授粉]])による[[育種]]の技術が確立された。ナポレオン失脚後、またジョゼフィーヌ没後も彼女の造営したバラ園では原種の蒐集、品種改良が行われ、19世紀半ばにはバラの品種数は3,000を超え、これが観賞植物としての現在のバラの基礎となった。
 
{{clear}}
=== モダンローズの誕生 ===
==== ハイブリッド・ティ(HT)系の誕生 ====
[[ファイル:Manou_Meilland_P6022997.JPG|thumbnail|300pxthumb|HTの人気品種、鮮やかなピンクが特徴のマヌウメイヤン]]
[[1867年]]に[[フランス]]のギョーがハイブリッド・パーペチュアル系の「マダム・ビクトル・ベルディエ」を母にティ系の「マダム・ブラビー」を交配し「ラ・フランス」を作出し、これがモダンローズの第1号となり、[[品種改良]]が一層進むことになった。「ラ・フランス」が冬を除けば一年中花を咲かせる性質は「四季咲き性」といわれ、画期的なものであった。[[イギリス|英国]]のベネットはこれに追随し、ティ系「デボニエンシス」とハイブリッド・パーペチュアル系「ビクトール・ベルディエ」を交配し、「レディ・マリー・フィッツウィリアム」を[[1882年]]に作り出し、これを新しいバラの系統として「ハイブリッド・ティ」系と命名した。ベネットの新品種は整った花容から、交配の親として広く利用されていった。
 
{{clear}}
==== 黄色いバラの誕生 ====
[[ファイル:Rosa sp.164.jpg|thumb|right|300px|モダンローズ第1号「ラ・フランス」]]
当時のハイブリッド・ティ系には純粋な黄色の花はなかった。そこで、黄色のハイブリッド・ティ系の品種を作り出すことが課題とされた。[[1900年]]にフランスのジョセフ・ペルネ=デュシェ ([[:en:Joseph Pernet-Ducher|Joseph Pernet-Ducher]]) が「アントワーヌ・デュシェ」の実生に原種の「[[ロサ・フェティダ]](オーストリアン・イエロー)」をかけあわせて「ソレイユ・ドール」を作出、黄バラ第1号となった。しかし「ソレイユ・ドール」は「四季咲き性」がないので、一層の改良が加えられ、[[1907年]]には四季咲き性の「リヨン・ローズ」、さらに[[1920年]]には完全な黄色のバラ「スブニール・ド・クロージュ」を完成させた。[[ドイツ]]のコルデスは「スブニール・ド・クロージュ」の子の「ジュリアン・ポタン」から[[1933年]]に「ゲハイムラート・ドイスゲルヒ(ゴールデン・ラピチュア)」を作出した。これが今の黄色のバラの親である。
 
{{clear}}
==== 欧米での品種改良の進展 ====
コルデスは黄色のみならず、赤バラの改良にも尽力した。[[1935年]]に「クリムゾン・グローリー」を作り出し、これが後世の赤バラの品種改良に広く利用されることになる。英国では[[1912年]]に「オフェリア」を発表、花容、芳香に優れるだけでなく実をつけ易いことから、多くの品種の親になる。このようなヨーロッパでの品種改良は、[[第二次世界大戦]]で中断する。品種改良の中心は、戦火に見舞われない[[アメリカ合衆国]]に移る。[[1940年]]にラマーツが「クリムゾン・グローリー」から「シャーロット・アームストロング」を作り出し、フランスのメイアンの「アントワーヌ・メイアン」がアメリカで「ピース」と名づけられ、[[1945年]]に売り出された。「ピース」は大きな花をつけることから、「巨大輪」とよばれ品種改良に利用されるとともに、戦後のバラの流行を作り出すことになる。
 
[[ファイル:Rosa sp.30.jpg|thumb|right|300px|フロリバンダの品種の一つ「アンバークイーン」。一枝に房に花をつける]]
 
==== フロリバンダ系(FL)の誕生 ====
[[ファイル:Rosa sp.30.jpg|thumb|フロリバンダの品種の一つ「アンバークイーン」。一枝に房に花をつける]]
 
[[デンマーク]]のポールセン兄弟が従来ある「ドワーフ・ポリアンサ系」の花を大きくし、[[北ヨーロッパ]]の寒さに耐えられる品種を作出しようとしていた。[[1911年]]にポリアンサ系の「マダム・ノババード・レババースル」とランブラー系の「ドロシー・パーキンス」をかけ合わせ「エレン・ポールセン」を作り出し、続く[[1924年]]にはポリアンサ系の「オルレアンローズ」とハイブリッド・ティ系「レッドスター」の交配で「エルゼポールセン」「キルステンポールセン」などを出し、「ハイブリッド・ポリアンサ系」と命名された。これを受けてアメリカのブーナーなどが改良を続け、この系統は「フロリバンダ系」と命名される。さらにドイツのコルデスが[[1940年]]に「ピノキオ」を発表した。ブーナーがこれに追随して「レッド・ピノキオ」「ラベンダー・ピノキオ」を発表し、これがフロリバンダ系の完成と言われる。
 
その後、フロリバンダ系の改良は色の多様性を求めることに重点がおかれ、[[1944年]]にはドイツのタンタウが「フロラドラ」、[[1949年]]ブーナーが「マスケラード」を、[[1951年]]にコルデスが「インデペンデンス」を作出した。新しい系統であるが、「フロリバンダ系」は切花ではスプレーバラとして利用されるため、多くの品種が作り出されることになり、またハイブリッド・ティとの交配も試みられ、ますます多様性を強めている。
 
{{clear}}
=== 「奇跡」のブルー・ローズへの挑戦 ===
{{Seealso|青いバラ (サントリーフラワーズ)}}
[[ファイル:Rosa Charles de Gaulle01.jpg|thumb|300px|「シャルル・ド・ゴール」、HT、メイアン(1974)]]
 
[[File:Blue Rose APPLAUSE.jpg|thumb|300px|サントリーフラワーズの青いバラ「アプローズ」(2004)]]
[[ファイル:Rosa Charles de Gaulle01.jpg|thumb|「シャルル・ド・ゴール」、HT、メイアン(1974)]]
「'''青いバラ'''」はオールド・ローズの「カーディナル・ド・リシュリュー」などが知られていた。しかし、純粋な青さを湛えたバラを作り出すことは、青い[[チューリップ]]と同様に世界中の育種家の夢であり、各国で品種改良競争が行われた。[[1957年]]、アメリカのフィッシャーが「スターリング・シルバー」を出し、「青バラ」の決定版といわれた。しかし、競争はやまず、[[1957年]]にはタンタウが一層青い「ブルームーン」を発表した。それにコルデスが[[1964年]]に「ケルナーカーニバル」を出し、[[1974年]]にフランスのメイアンは「シャルル・ド・ゴール」を発表と、熾烈な品種改良競争を展開した。日本でも青いバラに対する挑戦は盛んで、今日までに数多くの品種が生み出され、世界でも注目を浴びている。
[[File:Blue Rose APPLAUSE.jpg|thumb|サントリーフラワーズの青いバラ「アプローズ」(2004)]]
「青いバラ」は、オールド・ローズの「カーディナル・ド・リシュリュー」などが知られていた。しかし、純粋な青さを湛えたバラを作り出すことは、青い[[チューリップ]]と同様に世界中の育種家の夢であり、各国で品種改良競争が行われた。[[1957年]]、アメリカのフィッシャーが「スターリング・シルバー」を出し、「青バラ」の決定版といわれた。しかし、競争はやまず、[[1957年]]にはタンタウが一層青い「ブルームーン」を発表した。それにコルデスが[[1964年]]に「ケルナーカーニバル」を出し、[[1974年]]にフランスのメイアンは「シャルル・ド・ゴール」を発表と、熾烈な品種改良競争を展開した。日本でも青いバラに対する挑戦は盛んで、今日までに数多くの品種が生み出され、世界でも注目を浴びている。
 
2008年現在、一般的な交配による品種改良で最も青に近いとされる品種は、[[岐阜県]]の[[河本バラ園]]が[[2002年]]に発表した「ブルーヘブン」、アマチュア育成家である[[小林森治]]が[[1992年]]に発表した「青龍」や[[2006年]]に発表した「ターンブルー」等が挙げられる。
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しかし、この色素を持つ「青龍」は花粉をほとんど出さないために、交配親としては不向きとされており、遺伝子操作に頼らない青バラへの道は依然険しく長い道のりのままではある。だが、「ロザシアニン」の発見は、純粋な青バラ作出を目指す育種家にとって一つの希望を示したといえる。
 
{{clear}}
サントリーフラワーズの遺伝子改良により誕生した「青いバラ」は、[[青いバラ (サントリーフラワーズ)]] の項を参照。
 
== 日本におけるバラ ==
[[ファイル:Rosa Asagumo 1.jpg|thumb|right|300px|日本で作出されたバラの一つ「朝雲(あさぐも)」]]
=== 近代前 ===
日本はバラの自生地として世界的に知られており、品種改良に使用された原種のうち3種類(ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナシ)は日本原産である。
122 ⟶ 138行目:
 
ノイバラの果実は、利尿作用があるなど薬用に利用された。
[[ファイル:北播磨余暇村公園のバラP6022977紫雲.JPG|thumbnail|300pxthumb|紫雲(鈴木省三 1984作、大輪・四季咲き HT)]]
 
=== 明治以後 ===
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=== 系統別の分類 ===
==== 原種 ====
===== 原産地別の原種 =====
[[ファイル:Wild rose flower.jpg|thumb|right|none|ロサ・カニナ]]
[[ファイル:FlowerWild ofrose Rosa glauca 01flower.jpg|thumb|right|none|ロサ・グラウニナ]]
[[ファイル:Flower of Rosa glauca 01.jpg|thumb|ロサ・グラウカ]]
*'''ヨーロッパの原種'''
 
主なもののみ。
 
* ヨーロッパの原種
**ロサ・アルバ(''Rosa alba'')
**ロサ・カニナ(''Rosa canina'')
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**ロサ・スピノシッシマ(''Rosa spinosissma'')
**ロサ・ウィクライアナ(''Rosa wichuraiana'')
* 中近東の原種
ほか
*'''中近東の原種'''
**[[ロサ・フェティダ]](''Rosa foetida'')
**ロサ・フェティダ・ビコロール(''Rosa foetida bicolor'')
177 ⟶ 196行目:
**ロサ・フェッチェンコアナ(''Rosa fedtschenkoana'')
**ロサ・ダマスケナ(''Rosa damascena'')
* 中国の原種
ほか
 
*'''中国の原種'''
**[[ロサ・キネンシス|コウシンバラ]](''Rosa chinensis'')
***グリーンローズ var. Viridiflora - 花弁・雄シベ・雌シベが葉に変化した品種、花期は長いが種子と花粉が出来ない。
189 ⟶ 206行目:
**ロサ・ユゴニス(''Rosa hugonis'')
**ロサ・バンクシアエ・ルテア(''Rosa banksiae lutea'')([[モッコウバラ]])
* 日本の原種 [[ファイル:Rosa luciae 1.jpg|thumb|テリハノイバラ(照葉野茨)]]
 
ほか
[[ファイル:Rosa luciae 1.jpg|thumb|right|none|テリハノイバラ(照葉野茨)]]
*'''日本の原種'''
**イザヨイバラ(''Rosa roxburghii'')
**[[サンショウバラ]](''Rosa hirtula'')
202 ⟶ 216行目:
**モリイバラ(''Rosa jasminoides'')
**フジイバラ(''Rosa fujisanensis'')
* 北米の原種
ほか
 
*'''北米の原種'''
**ロサ・キンナモメア(''Rosa cinnamomea'')
**ロサ・ニティダ(''Rosa nitida'')
210 ⟶ 222行目:
**ロサ・ヴィルギニアナ(''Rosa virginiana'')
**ロサ・パルストリス(''Rosa palustris'')
ほか
 
{{clear}}
*'''品種改良に使用された原種'''
===== 品種改良に使用された原種 =====
**ロサ・ムルティフローラ(ノイバラ)(''Rosa mulitiflora'')
**ロサ・ムルテフローイアナノイバラ)(''Rosa wichuraianamulitiflora'')
**[[ロサ・キネンシス]]ウィクライアナ(''Rosa chinensiswichuraiana'')
**[[ロサ・ガリカキネンシス]](''Rosa gallicachinensis'')
**ロサ・アルバガリカ(''Rosa albagallica'')
**ロサ・ダマスケナアルバ(''Rosa damascenaalba'')
**ロサ・ダマスンティフォリア(''Rosa centifoladamascena'')
**ロサ・フェケンティフォリア(''Rosa foetidacentifola'')
**ロサ・モスカータフェティダ(''Rosa moschatafoetida'')
**ロサ・ギガンティアモスカータ(''Rosa giganteamoschata'')
*ロサ・ギガンティア(''Rosa gigantea'')
 
以上11種
228 ⟶ 240行目:
==== 園芸品種 ====
{{wakumigi|
[[ファイル:Rosa sp.265.jpg|thumb|none|200px|オールドローズは優美な花立ちは魅力である(写真は「スブニール・ドゥ・ラ・マルメゾン」)]]
[[ファイル:Rosa sp.6.jpg|thumb|none|200px|ガリカ]]
[[ファイル:Rosa sp.147.jpg|thumb|none|200px|ハイブリッド・ティの名花「イングリット・バーグマン」。剣弁高芯咲きである]]
}}
[[ファイル:Rosa sp.131.jpg|thumb|right|250px|イングリッシュローズの名花「グラハム・トーマス」。オールドローズの花容に黄色の花色は画期的であった]]
 
===== オールドローズ =====
259 ⟶ 271行目:
**[[ピンクグルーテンドルスト]](Pink Grootendorst)
 
{{clear}}
===== モダンローズ =====
「ラ・フランス」以降のハイブリッド・ティー系、フロリバンダ系など。現在一般的に見られるもので、主として四季咲き性、華やかな花形と色彩が特徴である。
275 ⟶ 288行目:
など
 
{{clear}}
=== 花弁の数による分類 ===
{{右|center|<gallery perrow=2>
Image:CL コクテール(カクテル) P6022969.JPG|<small>「コクテール(カクテル)」一重咲きながら華麗さが人気のつるバラ</small>
Image:Rosa sp.258.jpg|<small>つるバラ「サリー・ホルムズ」。原種を親に持つ、一重咲きである</small>
Image:Rosa Scepter'd Isle01.jpg|<small>イングリッシュローズ「セプタード・アイル」(カップ咲き)</small>
Image:Rosa sp.18.jpg|<small>イングリッシュローズ「アブラハム・ダービー」(ロゼット咲き)</small>
</gallery>}}
*一重咲き
286 ⟶ 298行目:
*[[八重咲き]]
 
{{clear}}
=== 花型による分類 ===
{{右|center|<gallery perrow=2>
Image:Rosa Scepter'd Isle01.jpg|<small>イングリッシュローズ「セプタード・アイル」(カップ咲き)</small>
Image:Rosa sp.18.jpg|<small>イングリッシュローズ「アブラハム・ダービー」(ロゼット咲き)</small>
</gallery>}}
*平咲き
*カップ咲き
296 ⟶ 313行目:
*丸弁抱え咲き
 
{{clear}}
=== その他の分類など ===
=== その他の分類 ===
このほか、樹形によってブッシュ(立木)、シュラブ(半つる性)、クライミング([[つる性]])などに分類する方法もある。また小型のものはミニチュアローズといわれそのコンパクトさは多くの人々を惹き付けている。花の形には、剣弁高芯咲き、ロゼット(多芯)咲き、カップ(盃状)咲き、一重咲き等その形状別に分類がなされ、バラを選ぶ際の重要な要素となっている。
 
== 関連項目 ==
{{雑多な内容の箇条書き|date=2014年2月|section=1}}
 
*[[ビオランテ]] - 特撮映画『[[ゴジラvsビオランテ]]』に登場する架空の怪獣。誕生の際にバラの細胞が用いられている。
*[[日本ばら会]]
306 ⟶ 326行目:
*宇宙バラ - [[向井千秋]]が宇宙でバラを開花させ、持ち帰った。2003年4月、宇宙バラの枝から挿木により育てられた4株が埼玉県川口市に贈られ、川口市内のバラ園で育てられ、11月11日に川口SKIPシティ・科学館に植樹された。川口緑化センター(樹里安)にある。
 
=== 関連バラ地域施設 ===
{{国際化|日本|section=1|date=2014年2月}}
*[[鹿屋市]] - 鹿児島県の都市。「ばらのまち」として丘陵地にバラ園を設置しており、西日本一の規模を誇る。
*[[静岡県]][[静岡市]][[清水区]] - (旧・[[清水市]]、日本一のバラの生産量を誇る)
*[[岐阜県]][[揖斐郡]][[大野町]] - (日本一のバラの苗木生産量を誇る)
*静岡県[[島田市]][[ばらの丘]]
 
=== 関連のイベント ===
*[[世界バラ会議]]
*[[西武ドーム]]イベント『国際バラとガーデニングショウ』
*[[ハウステンボス]]イベント『100万本のバラ祭』
*バラ制定都市会議(通称・ばらサミット)
 
=== 各地のバラ園 ===
<!--北から-->
{{右|
327 ⟶ 338行目:
[[ファイル:Aramaki rose park08s2320.jpg|thumb|荒牧バラ公園]]
}}
* [[はぼろバラ園]] ([[北海道]][[羽幌町]]) - 国内日本最北のバラ園。300種、約2,0002000株を栽培。
* [[いわみざわ公園]]バラ園 ([[北海道]][[岩見沢市]]) - 約4haの敷地にオリジナル品種の'''スカーレット・イワミザワ'''をはじめ、国内流通の極めて少ないカウンティー・オブ・チェシャー、[[皇太子徳仁親王妃雅子|皇太子妃雅子]]の[[お印]]でありバラの原種にあたる[[ハマナス]]など計490種、国内第7位(入園無料のものでは最大)の約8,600株を栽培。<ref>2013年にリニューアルされるまでは243種、株数は国内第4位の22,000株だった</ref>
* [[円通院]] ([[宮城県]][[宮城郡]][[松島町]]) - 通称「バラ寺」。バラ園もある。
* [[双葉ばら園]] ([[福島県]][[双葉町]]) - 700種、国内日本第8位の約7500株を栽培。
* [[東沢バラ公園]] ([[山形県]][[村山市]]) - 750種、国内日本第4位の約20,0002万株を栽培。
* [[国営越後丘陵公園]] ([[新潟県]][[長岡市]])
* [[茨城県フラワーパーク]] ([[茨城県]][[石岡市]]) - 500品種、国内日本第3位の約30,0003万株を有する。
* [[国営ひたち海浜公園]] (茨城県[[ひたちなか市]])
* [[ぐんまフラワーパーク]] (群馬県[[前橋市]])
339 ⟶ 350行目:
* [[与野公園]] ([[埼玉県]][[さいたま市]][[中央区 (さいたま市)|中央区]])
* [[伊奈町制施行記念公園]] (埼玉県[[北足立郡]][[伊奈町]])
* [[京成バラ園芸|京成バラ園ローズガーデン]] ([[千葉県]][[八千代市]]) - 700品種、国内日本第9位の約7000株を栽培。
* 谷津バラ園 (千葉県[[習志野市]]) - 旧・[[谷津遊園]]。
* [[佐倉草ぶえの丘]]バラ園(千葉県[[佐倉市]])
347 ⟶ 358行目:
* [[港の見える丘公園]] (神奈川県[[横浜市]][[中区 (横浜市)|中区]])
* [[ヴェルニー公園]] (神奈川県[[横須賀市]])
* [[一本木公園 (中野市)|一本木公園]]([[長野県]][[中野市]])- 別名バラ公園。[[1984年]](昭和59年)に開園した後、[[須坂市]]在住の元高校教諭黒岩喜久雄が40年をかけて個人で蒐集していたバラ180種180株を寄贈。度々バラ苗を追加して寄贈するかたわら、公園のバラの管理にもボランティアで積極的に関わった。現在は570種1,2001200株が植栽され、春と秋の年2回バラまつりが開催されている。[[指定管理者制度|指定管理者団体]]の''一本木公園バラの会''が「信州一」といわれるバラ{{誰|date=2014年2月}}園の維持管理にあたっている。
* [[虹の郷]] ([[静岡県]][[伊豆市]])
* [[バガテル公園]] (静岡県[[河津町]]) - 国内日本第3位の1,1001100品種を栽培。規模は約5000本。
* [[島田市ばらの丘公園]] (静岡県[[島田市]]) - 350種類、国内日本第6位の約8700株を栽培。
* [[花フェスタ記念公園]] ([[岐阜県]][[可児市]]) - [[2003年]]世界バラ会議の優秀庭園賞を日本で初めて受賞。7,0007000品種・61,0006万1000株でともに国内日本第1位の規模。
* [[中之島公園]] ([[大阪府]][[大阪市]][[北区 (大阪市)|北区]])
* [[靱公園]] (大阪府大阪市[[西区 (大阪市)|西区]]) - [[2006年]](平成18年)世界バラ会議で、[[福山市]]ばら公園と共に優秀庭園賞に選定された。
360 ⟶ 371行目:
* [[荒牧バラ公園]] (兵庫県[[伊丹市]]) - 数々のバラの品種を生み出した西洋式庭園
* [[RSKバラ園]]([[岡山県]][[岡山市]]) - 国内第5位の約15,000株を栽培。品種は300種。
* [[ばら公園 (福山市)|ばら公園]]([[広島県]]福山市) - [[1956年]](昭和31年)[[戦災復興都市計画|戦災復興事業]]で設置された'''南公園'''(当時)に付近住民が植樹・栽培した1000株の苗木をきっかけに、[[1961年]](昭和36年)から[[都市計画]]公園としてバラ花壇中心の整備が行われた。[[1976年]](昭和51年)通称'''バラ公園'''を正式の公園名に、[[1985年]](昭和60年)には'''ばら公園'''に改称している。2006年(平成18年)世界バラ会議で、靱公園と共に優秀庭園賞に選定された。[http://www.worldrose.org/awards/gardens/barakoen.asp](英語)
* [[よしうみバラ公園]]([[愛媛県]][[今治市]])- 国内第10位の約6500株を栽培し、品種は400種類。
* [[かのやバラ園]] ([[鹿児島県]][[鹿屋市]])- 4,0004000品種・50,0005万株でともに国内日本第2位。
 
=== 苗木生産施設 ===
*[[イタミ・ローズ・ガーデン]]
*[[京成バラ園芸]]
375 ⟶ 386行目:
*[[にしむらバラ園]]
 
== バラに関する土地 ==
=== 日本の育種家と研究家収集家 ===
=== 国や自治体の花 ===
以下、バラをシンボルとする国・地域・自治体名を明確にするため、'''太字'''で表記。
 
==== アジア ====
* 日本
** [[北海道]] - [[札幌市]]'''[[白石区]]'''、'''[[岩見沢市]]'''、'''[[秩父別町]]'''、'''[[羽幌町]]'''
** [[秋田県]] - '''[[潟上市]]'''
** [[山形県]] - '''[[村山市]]'''
** '''[[茨城県]]''' - '''[[五霞町]]'''(茨城県の花もバラ)
** [[群馬県]] - '''[[前橋市]]'''、'''[[玉村町]]'''
** [[埼玉県]] - '''[[伊奈町]]'''
** [[千葉県]] - '''[[市川市]]'''、'''[[八千代市]]'''、'''[[神崎町]]'''
** [[東京都]] - '''[[港区 (東京都)|港区]]'''
** [[神奈川県]] - '''[[横浜市]]'''、'''[[綾瀬市]]'''
** [[山梨県]] - '''[[笛吹市]]'''、'''[[山中湖村]]'''
** [[長野県]] - '''[[坂城町]]'''
** [[岐阜県]] - '''[[可児市]]'''、'''[[神戸町]]'''、'''[[大野町]]
** [[静岡県]] - '''[[富士市]]'''、'''[[島田市]]'''
** [[愛知県]] - '''[[西尾市]]'''
** [[京都府]] - '''[[精華町]]'''
** [[大阪府]] - [[大阪市]]'''[[北区 (大阪市)|北区]]'''・'''[[西区 (大阪市)|西区]]'''・'''[[東成区]]'''、'''[[松原市]]'''、'''[[茨木市]]'''、'''[[豊中市]]'''、'''[[寝屋川市]]'''、'''[[岸和田市]]'''
** [[広島県]] - '''[[福山市]]'''
** [[福岡県]] - '''[[粕屋町]]'''
** [[鹿児島県]] - '''[[鹿屋市]]'''
* [[大韓民国]]
** [[京畿道]] - [[ソウル特別市]]'''[[中区 (ソウル特別市)|中区]]''' '''[[龍山区 (ソウル特別市)|龍山区]]''' '''[[西大門区]]''' '''[[瑞草区]]'''、'''[[仁川広域市]]'''、'''[[光明市]]'''、'''[[高陽市]]'''、'''[[安山市]]'''、'''[[東豆川市]]'''
** [[江原道 (南)|江原道]] - '''[[原州市]]'''
** [[忠清北道]] - '''[[鎮川郡]]'''
** [[慶尚北道]] - [[大邱広域市]]'''[[寿城区]]'''・'''[[達西区]]'''、'''[[浦項市]]'''、'''[[永川市]]'''、'''[[尚州市]]'''
** [[慶尚南道]] - '''[[馬山市]]'''
* [[中華人民共和国]]
** [[山西省]] - '''[[晋城市]]'''
** [[陝西省]] - '''[[銅川市]]'''
** [[江蘇省]] - '''[[常州市]]'''
* '''[[イラク]]'''
* '''[[イラン]]'''
* '''[[サウジアラビア]]'''
 
==== アフリカ ====
* '''[[モロッコ]]'''
 
==== ヨーロッパ ====
* [[イギリス]]
** '''[[イングランド]]'''
* '''[[ブルガリア]]'''
** '''[[カザンラク]]'''
* '''[[ポルトガル]]'''
* '''[[ルーマニア]]'''
* '''[[ルクセンブルク]]'''
 
==== 北アメリカ ====
* [[アメリカ合衆国]]
** '''[[ニューヨーク州]]'''
 
=== その他 ===
*[[鹿屋市]] - 鹿児島県の都市。「ばらのまち」として丘陵地にバラ園を設置しており、西日本一の規模を誇る。
*[[静岡県]][[静岡市]][[清水区]] - (旧・[[清水市]]、日本一のバラの生産量を誇る)
*[[岐阜県]][[揖斐郡]][[大野町]] - (日本一のバラの苗木生産量を誇る)
*静岡県[[島田市]][[ばらの丘]]
 
== バラのイベント ==
*[[世界バラ会議]]
*[[西武ドーム]]イベント『国際バラとガーデニングショウ』
*[[ハウステンボス]]イベント『100万本のバラ祭』
*バラ制定都市会議(通称・ばらサミット)
 
== 育種家と研究家収集家 ==
=== 日本 ===
*今井清(今井ナーセリー)
*[[鈴木省三]]
389 ⟶ 468行目:
*[[有島薫]]
 
=== イギリス ===
=== 外国の育種家と研究家収集家 ===
==== 英国 ====
*[[ジャック・ハークネス]]
* [[デヴィッド・C・H・オースティン]] ("English" roses)
400 ⟶ 478行目:
[[イギリス]]では、バラの[[:en:NCCPG National Plant Collection|国立コレクション]]の異なる分野がデヴィッド・オースティンとピーター・ビールズによって維持された。[[王立ローズ・ソサエティ]]は、それらを[[1900年]]以前のシュラブローズを維持した[[:en:Mottisfont Abbey|モティスフォント修道院]]と、コレクションを維持した[[バーミンガム大学]][[:en:Winterbourne Botanic Garden|ウィンターボーン植物園]]とともに「ヨーロッパのバラの歴史遺産」に指定している。
 
==== フランス ====
*[[:fr:Jean-Baptiste Guillot|ジャン=バティスト・ギヨー]]
*[[メイアン]]
407 ⟶ 485行目:
*[[:fr:Jean Pernet, père|大ジャン・ペルネ]]
 
==== ドイツ ====
*[[:en:Wilhelm Kordes|コルデス家]]
*[[ローゼン・タンタウ]]
 
==== オランダ ====
*[[デルパール社]]
*[[デイルスター社]]
417 ⟶ 495行目:
*[[ジョセフ・ ペーター・ダッチャー]]
 
==== アメリカ合衆国 ====
* [[:en:Jackson & Perkins Company|ジャクソン&パーキンス社]]
* [[:fr:Tom Carruth|トム・キャルース]]:[[ウィークスローズ社]]のバラの育種家、9つの「オール・アメリカン・セレクション賞」を受賞。
425 ⟶ 503行目:
* [[:en:Griffith Buck|グリフィス・バック]]:[[アイオワ州立大学]]で1948年から1985年まで園芸学の教授職を務め、90近いバラの品種を作成した。バックの作出したバラは耐病性と耐寒性に優れていることで有名。
 
==== その他の国チェコ ====
* ルドルフ・ゲシュヴィント(1829年 - 1910年)現チェコ共和国(当時は[[オーストリア=ハンガリー帝国]])の人物
 
=== バラをシンボルとする国や地域の品種名になった固有名詞 ===
===人名===
以下、バラをシンボルとする国・地域・自治体名を明確にするため、'''太字'''で表記。
*[[アメリカ合衆国]] [[ファイル:Rosa Maria Callas01.jpg|thumb|150px|「マリア・カラス」(HT) Meilland (1965)]]
 
;日本
* [[北海道]] - [[札幌市]]'''[[白石区]]'''、'''[[岩見沢市]]'''、'''[[秩父別町]]'''、'''[[羽幌町]]'''
* [[秋田県]] - '''[[潟上市]]'''
* [[山形県]] - '''[[村山市]]'''
* '''[[茨城県]]''' - '''[[五霞町]]'''(茨城県の花もバラ)
* [[群馬県]] - '''[[前橋市]]'''、'''[[玉村町]]'''
* [[埼玉県]] - '''[[伊奈町]]'''
* [[千葉県]] - '''[[市川市]]'''、'''[[八千代市]]'''、'''[[神崎町]]'''
* [[東京都]] - '''[[港区 (東京都)|港区]]'''
* [[神奈川県]] - '''[[横浜市]]'''、'''[[綾瀬市]]'''
* [[山梨県]] - '''[[笛吹市]]'''、'''[[山中湖村]]'''
* [[長野県]] - '''[[坂城町]]'''
* [[岐阜県]] - '''[[可児市]]'''、'''[[神戸町]]'''、'''[[大野町]]
* [[静岡県]] - '''[[富士市]]'''、'''[[島田市]]'''
* [[愛知県]] - '''[[西尾市]]'''
* [[京都府]] - '''[[精華町]]'''
* [[大阪府]] - [[大阪市]]'''[[北区 (大阪市)|北区]]'''・'''[[西区 (大阪市)|西区]]'''・'''[[東成区]]'''、'''[[松原市]]'''、'''[[茨木市]]'''、'''[[豊中市]]'''、'''[[寝屋川市]]'''、'''[[岸和田市]]'''
* [[広島県]] - '''[[福山市]]'''
* [[福岡県]] - '''[[粕屋町]]'''
* [[鹿児島県]] - '''[[鹿屋市]]'''
 
;アジア
* [[大韓民国]]
** [[京畿道]] - [[ソウル特別市]]'''[[中区 (ソウル特別市)|中区]]''' '''[[龍山区 (ソウル特別市)|龍山区]]''' '''[[西大門区]]''' '''[[瑞草区]]'''、'''[[仁川広域市]]'''、'''[[光明市]]'''、'''[[高陽市]]'''、'''[[安山市]]'''、'''[[東豆川市]]'''
** [[江原道 (南)|江原道]] - '''[[原州市]]'''
** [[忠清北道]] - '''[[鎮川郡]]'''
** [[慶尚北道]] - [[大邱広域市]]'''[[寿城区]]'''・'''[[達西区]]'''、'''[[浦項市]]'''、'''[[永川市]]'''、'''[[尚州市]]'''
** [[慶尚南道]] - '''[[馬山市]]'''
* [[中華人民共和国]]
** [[山西省]] - '''[[晋城市]]'''
** [[陝西省]] - '''[[銅川市]]'''
** [[江蘇省]] - '''[[常州市]]'''
* '''[[イラク]]'''
* '''[[イラン]]'''
* '''[[サウジアラビア]]'''
 
;アフリカ
* '''[[モロッコ]]'''
 
;ヨーロッパ
* [[イギリス]]
** '''[[イングランド]]'''
* '''[[ブルガリア]]'''
** '''[[カザンラク]]'''
* '''[[ポルトガル]]'''
* '''[[ルーマニア]]'''
* '''[[ルクセンブルク]]'''
 
;北アメリカ
* [[アメリカ合衆国]]
** '''[[ニューヨーク州]]'''
 
=== バラの品種名になった固有名詞の一覧 ===
====人名====
[[ファイル:Rosa Maria Callas01.jpg|thumb|300px|「マリア・カラス」(HT) Meilland (1965)]]
*[[アメリカ合衆国]]
**[[エイブラハム・リンカーン]]…品種名は「ミスター・リンカーン」。
**[[ジョン・F・ケネディ]]
500 ⟶ 522行目:
**[[ジンジャー・ロジャース]]
**[[ヘレン・トローベル]]
{{Double*[[イギリス]] image aside|right|[[File:Rosa Princess of Wales01.jpg|150thumb|Rosa Diana Princess of Wales01.jpg150x150px|150|<small>「プリンセス・オブ・ウェールズ」(FL)<br />[[:en:Harkness Roses|Harkness]] (1997)</small>]][[File:Rosa Diana Princess of Wales01.jpg|thumb|150x150px|<small>「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」(HT)<br />[[:en:Jackson & Perkins Company|Jackson&Perkins]] (1999)</small>}}]]
*[[イギリス]]
**[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア女王]]
**[[ウィリアム (ケンブリッジ公)|ケンブリッジ公ウィリアム王子]]
527 ⟶ 548行目:
**[[ジャクリーヌ・デュ・プレ]]
**[[ロブ・ロイ]]
*[[フランス]] [[ファイル:Rosa Pierre de Ronsard03.jpg|thumb|150px|「[[:ja:ピエール・ド・ロンサール (薔薇)|ピエール・ド・ロンサール]]」(CL) Meilland (1987)]]
 
[[ファイル:Rosa Pierre de Ronsard03.jpg|thumb|300px|「[[:ja:ピエール・ド・ロンサール (薔薇)|ピエール・ド・ロンサール]]」(CL) Meilland (1987)]]
*[[フランス]]
**[[ジャンヌ・ダルク]]
**[[ルイ14世 (フランス王)|ルイ14世]]
559 ⟶ 578行目:
**[[ポール・ボキューズ]]
**[[ブノワ・マジメル]]
 
*[[ドイツ]]
**[[ヴィクトリア (ドイツ皇后)|ヴィクトリア皇后]]
570 ⟶ 588行目:
**[[ハイディ・クルム]]
**[[アンネ・フランク]]…品種名は「Souvenir d'Anne Frank(アンネ・フランクの形見)」。
 
*[[オーストリア]]
**[[マリア・テレジア]]
**[[ヨハン・シュトラウス2世]]
 
*[[デンマーク]]
**[[マルグレーテ2世 (デンマーク女王)|マルグレーテ2世]]
 
*[[イタリア]]
**[[ジーナ・ロロブリジーダ]]…女優
584 ⟶ 599行目:
**[[ニコロ・パガニーニ]]
**[[クラウディア・カルディナーレ]]
 
*[[オランダ]]
**[[ベアトリクス (オランダ女王)|ベアトリクス女王]]
 
*[[ベルギー]]
**[[ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ]]
* [[モナコ]] [[ファイル:Rose Jubile Prince de Monaco.jpg|thumb|150x150px|「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」(FL) Meilland (2000)]]
 
[[ファイル:Rose Jubile Prince de Monaco.jpg|thumb|「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」(FL) Meilland (2000)]]
*[[モナコ]]
**[[レーニエ3世]]…品種名は「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」、即位50周年を記念して捧げられた。
**[[グレース・ケリー]]:品種名「プリンセス・ドゥ・モナコ」
**[[カロリーヌ・ド・モナコ]]
**[[ステファニー・ド・モナコ]]
 
*[[ギリシャ]]
**[[ナナ・ムスクーリ]]
*[[スウェーデン]] [[ファイル:Rosa Crown Princess Margareta01.jpg|thumb|150x150px|「クラウン・プリンセス・マルガレータ」(ER)<br />David Austin (1999)]]
 
[[ファイル:Rosa Crown Princess Margareta01.jpg|thumb|「クラウン・プリンセス・マルガレータ」(ER)<br />David Austin (1999)]]
*[[スウェーデン]]
**[[シルヴィア (スウェーデン王妃)|シルヴィア王妃]]…品種名は「クイーン・オブ・スウェーデン」
**[[イングリッド・バーグマン]]
**[[マーガレット・オブ・コノート|マルガレータ妃]]…品種名は「クラウン・プリンセス・マルガレータ」
 
*[[ロシア]]
**[[ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]]
*[[イラン]]
 
*[[イラン]]・[[ペルシャ]]
**[[ウマル・ハイヤーム]]
 
*[[日本]]
**[[皇后美智子]]…皇太子妃時代に捧げられた「[[プリンセス・ミチコ]]」と皇后になった後捧げられた「[[エンプレスミチコ (バラ)|エンプレスミチコ]]」の2種がある。
634 ⟶ 639行目:
**[[渡辺美里]]・・・品種名は「シャンテロゼミサト」。ローズグロワー大野耕生により彼女に捧げられた。
 
{{clear}}
====その他====
=== 人名以外 ===
[[File:Iwamizawa-park rose-garden Scarlet-Iwamizawa.JPG|thumb|スカーレット・イワミザワ(HT)]]
[[File:Iwamizawa-park rose-garden Scarlet-Iwamizawa.JPG|thumb|150x150px|スカーレット・イワミザワ(HT)]]
*[[アロマテラピー]]
*[[つくばエクスプレス (バラ)|つくばエクスプレス]] - [[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線]](旧称:常磐新線)の名に因んで、[[石岡市]]で開発されたバラの品種。
645 ⟶ 651行目:
*スカーレット・イワミザワ - 北海道岩見沢市のバラ園で栽培されているHT品種。作出は京成バラ園芸が担当した。
 
{{clear}}
== 派生事項 ==
=== 慣用句 ===
{{wikiquote|薔薇}}
*慣用句「[[青いバラ (サントリーフラワーズ)|青いバラ]](the blue rose) = 神の祝福または、不可能の意
*慣用句「under the rose =秘密の意
*慣用句「Run for the roses」= = [[ケンタッキーダービー]]の意
*きれいなバラには棘がある:外見の美しさに気を取られると危険な目に会う事がある
 
=== その他 ===
*[[薔薇戦争]] - ともに紋章がバラのランカスター家とヨーク家の間で起こった戦争
*[[バラ革命]] - 2003年11月に[[グルジア]]で政権の腐敗と議会選挙の不正への反発をきっかけに起こった[[革命]]。野党指導者やその支持者が、[[非暴力]]の象徴としてバラを手にしながら[[デモ行進]]を行った。
*[[ばら星雲]](The Rosette Nebula) - [[いっかくじゅう座]]にある[[散光星雲]]。バラのロゼットに見えるのでこの名がある。
*[[薔薇族]] - この雑誌のタイトルからバラが男性[[同性愛]]の[[象徴]]とされることもある。
*[[ベルサイユのばら]]
*[[牡丹と薔薇]] - [[テレビドラマ]]
*[[ブレッド&ローズ]] - 映画
*[[薔薇一族]] - ローザネイから派生する競走馬の牝系
<!--*[[薔薇のない花屋]] - 2008年1~3月に放送された[[香取慎吾]]主演のテレビドラマ-->
*[[青いバラ]] -[[ 最相葉月]]の著書
*[[スマイるNo.1ショップ|サンヨー薔薇チェーン]] - かつて展開していた[[三洋電機]]の系列販売店。
*[[ローゼンメイデン]]
 
== 脚注 ==