「樋口一葉」の版間の差分

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*: 大身の旗本の子孫であるが両親を失い孤独な青柳いと子に忠節を尽くしていたのは家来筋の松野雪三であった。或る夏の夕暮れ、いと子は隣家の植木屋に避暑に来ていた子爵の息子竹村緑と垣根越しに偶然顔をあわせ二人とも恋に落ちてしまった。一方、雪三のいと子への忠誠心はやがて激しい恋情にかわり、雪三は竹村家から申し込みのあったいと子の縁談を独断で断ってしまった。いと子は雪三と緑両方の恋情の板挟みに苦しみ自害して果てるのであった。
* [[五月雨]](1892年7月『武さし野』)
*: 仕える令嬢の恋の使者をつとめた腰元、その相手は以前故郷で将来を誓いあった幼なじみだった。返事のないまま男は行方知れずになったが、あるとき寺の前にたたずむ若い雲水の顔を見て、二人の女はあっと声を上げた。
* 経づくえ(1892年10月『甲陽新報』)
*: 自分の病院で亡くなった女の娘を援助する医学士、松島忠雄、娘のお園はどうしてもこの男を好きになれぬまま、医師は札幌に転勤して行ってしまい、そこで病死する。お園はその後縁もあったが、医学士に操を立て経机に向かい菩提を弔っている。
* うもれ木(1892年11月『都の花』)
*: 志は高いが赤貧に苦しむ陶芸家、入江藾三と妹お蝶。10年前恩師の金を持ち逃げした同門の篠原辰雄はいまや慈善家となっていて、前非を悔いており、二人は師の墓前で仲直りする。しかし篠原は実直な藾三をだまし、自分を慕うお蝶を利用して自らの目的を遂げようとする。
* 暁月夜(1893年2月『都の花』)
*: 男嫌いの令嬢に興味を持った学生の敏は庭男となって子爵家に入り込み、弟甚之助を手なずけ、その仲介で彼女に恋文を渡すが、令嬢は封をも切らず、東京を離れ鎌倉の別荘に移るといいだす。最後の別れのため夜忍び込んできた敏に、令嬢は自分は実は道ならぬ恋ゆえに生まれてきたと出生の秘密を語り、同じ過ちをせず勉学に励めと説く。
* 雪の日(1893年3月『[[文學界]]』)
* 琴の音(1893年12月『文學界』)
* [[たけくらべ]](1895年1月 - 1896年1月『文學界』)
* 軒もる月(1895年4月『[[毎日新聞]]』)
*: 月の夜、人妻が寝る子を眺めながら、以前仕えていた桜町の殿からもらった12通の恋文を前にして思い悩んでいる。女は決心して初めて手紙の封を切り、読み終わると切り刻んで火の中にくべてゆく。
* [[ゆく雲]](1895年5月『[[太陽]]』)
* [[うつせみ]](1895年8月『[[読売新聞]]』)
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