「樋口一葉」の版間の差分

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* 琴の音(1893年12月『文學界』)
* 花ごもり(1894年2月『文學界』)
*: 瀬川与之助は、母お近、幼い頃両親を亡くした従妹お新の、他に身寄りのない三人暮らし。若い二人はこのまま一生を仲よく過ごせたらと思っているが、息子の出世を願う母親は田原家令嬢との結婚話に心を動かされる。令嬢を紹介した月琴の師匠お辰の計らいで優柔不断の与之助をすかしてこれに同意させ、邪魔なお新は田舎に住む絵師のもとへ下働きとして送り出すことにする。お新が田舎行きを拒まなかったのは、絵の好きな与之助のため自分も習えると思ったから。素直なお新はたくらみがあるとはつゆ知らず、上野駅を発って行く。
*: 処世術に長けた五十女の主人公、お近は不甲斐ない亭主が不満で、大学出の息子、与之助と金持ちの娘との結婚話を強引にすすめていく。与之助を慕うお新は優柔不断な与之助を諦めて身を引く。
* 暗(やみ)夜(1894年7月『文學界』)
*: 主人公、お蘭は婚約者に裏切られ、涙と怨念の中で暮らしている。お蘭の屋敷近くで、その婚約者の車に轢かれた直次郎が屋敷に運び込まれ、直次郎はお蘭に恋をする。お蘭から婚約者の裏切りを聞いた直次郎は婚約者の暗殺を決心する。
*: 月の夜、人妻が寝る子を眺めながら、以前仕えていた桜町の殿からもらった12通の恋文を前にして思い悩んでいる。女は決心して初めて手紙の封を切り、読み終わると切り刻んで火の中にくべてゆく。
* [[ゆく雲]](1895年5月『[[太陽]]』)
*: 貧農の子に生まれた野沢桂次は、地方の大きな造酒屋の一人娘の婿になる約束で、今は東京で勉強させてもらっている。下宿先はやはりその親類で、この家の娘お縫は、継母にいじめられつらい人生を送っており、桂次はそのお縫に同情して恋心を抱いている。家督を継ぐため帰郷して行くとき、別れても手紙を出すと約束していたが、時とともに手紙の数も減ってゆく。
* [[うつせみ]](1895年8月『[[読売新聞]]』)
*: 閑静な土地の空き家に若い病人の雪子が移り住んできた。精神の病いで、一月ごとに駄々をこねて転宅を繰り返しているのである。原因は雪子が振った植村が自殺したことに罪悪感を感じているらしい。良家の一粒種で両親も気が気でないが、雪子の狂気は募って行く。
* [[にごりえ]](1895年9月『[[文芸倶楽部]]』)
* 十三夜 (小説)(1895年12月『文芸倶楽部』)
* この子(1896年1月『日本乃家庭』)
*: 強情でわがままに育った主人公が、新婚の裁判官の夫とそりが合わなくなり、縁組みをした親を恨んだり、子供が元気に生まれてきたことまで神に呪ったりする。しかし赤ん坊の笑顔を見ているうちに心が和みだし、自分のいけなかったところまでがはっきり見えてくるようになる。まさに我が子は人生で最大の師である。
*:(全編が主人公の述懐として「です・ます」調で書かれているため、一葉の小説のなかでは唯一の[[言文一致]]の作品である。)
* わかれ道(1896年1月『[[国民之友]]』)
* 裏紫(1896年2月『新文壇』)
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