「多摩テック」の版間の差分

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=== 1970年代から1990年代 ===
1970年代に入ると、「タイヤカー(1980年に『UFO』へ換装)」や「水陸両用車(のちの『外輪船』)」、エンジン動力で係員が運転するジェットコースターである「ジェットスレー(後にレールの大部分を再利用した巻き上げ式コースターの『カナディアンジェットライダー』に改造)」のような、多摩テックならではの乗り物の他「観覧車」などの一般的なアトラクションも数多く設置され、[[よみうりランド]]・[[西武園]]の中間に位置する[[多摩]]地域の「遊園地」へと変貌した。また、[[手塚治虫]]作によるキャラクター'''[[コチラ]]'''も1979年に登場している(詳細は後述)
 
1980年代には[[モノレール]]型アトラクションの「スーパージェットライダー」や劇場型アトラクション「マッハセブン」が新設されると共に、「トライアルパーク」・ゴーカート「ザ・カートG400」「ロックガーデンプール」のオープンなど、本格的な開発も行われた。
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開業に当たっては多摩地域随一の湯量を誇るリゾート型のクア施設として、露天風呂・サウナ・飲食施設・休憩所に加えて[[フィットネス]]スタジオや水着着用の温水[[プール]](25m×4コース、子供用プール、[[ジャグジー]]など。追加料金750円が必要)も設置し、水泳などの運動も可能であった。
 
周囲に超高層ビルが存在しないため、内風呂からは[[日野市|日野]]・[[立川市|立川]]、2階レストランからは[[八王子駅]]方面の眺望が見渡せる。2003年に[[東京ドーム (企業)|東京ドーム]]による「[[ラクーア]]」と、[[としまえん]]による「[[豊島園 _〜庭の湯〜|庭の湯]]」が開業するまで、関東での天然温泉併設型のテーマパークは当地が唯一であった([[小山ゆうえんち]]併設の「[[小山温泉 思川]]」は2002年開業)。2004年には[[よみうりランド]]も「丘の湯」をオープンした。
 
「クア・ガーデン」は、モートピアの高台側(でんでん虫II・旧UFOアトラクションホーム寄り)に所在し、モートピア開園中は連絡口で往来が可能であった。しかし、モートピアの正面ゲートは丘陵の中腹にあり、モートピアに入園しない場合は、一旦坂を下り[[東京都道155号町田平山八王子線|都道155号線]]を左折して、「多摩テック・温泉入口」バス停を過ぎた信号機のある交差点を左折して坂を上る必要がある。そのため、1時間に2・3本程度、モートピアとクア・ガーデンの正面玄関間および[[多摩動物公園駅]](18時以降は[[高幡不動駅]])を結ぶ無料送迎バスを[[京王自動車]](専用[[マイクロバス]])、[[南大沢京王バス]](路線バス車両)によって運行されていた。
 
=== 2000年代・終焉へ ===
[[ユニバーサルスタジオジャパン]]、[[東京ディズニーシー]]という大規模なテーマパークが開業し、日本各地の遊園地の入園者数が減少しつつあった2001年に「マッハセブン」を「4-Dモーションシアター」に改装する形でオープン。2002年から2004年にかけては「キッズドライブ」「キッズバイク」など子供向けのゴーカート系アトラクションを、「外輪船」などを廃止させて跡地に設置する形でオープンさせた。しかしながら、園内随一の絶叫マシンである「ワイルドリバーアドベンチャー」が20042003暮れ頃に<!-- 旧ドメインのアーカイブで確認。詳しい終了日時は不明。 -->僅か98ほどで終了し、「UFO」・「カナディアンジェットライダー」も程なくして運行終了となり、れっきとした[[絶叫マシン]]は「スペースショット」のみとなる<ref>「スペースショット」はその後も存続したが、2009年夏に「修理する資材の調達に時間を要する」という理由で使用を休止し、そのまま閉園となった。</ref>。
 
2006年に「ACRO(アクロ)-X」、2007年に「ドリームX」と新型のゴーカートアトラクションを導入。カード系アトラクションの充実を図り、施設名称通りの『'''モートピア'''(''[[発動機|モーター]]の[[ユートピア]]'')』への回帰と再興を図る趣きも見られたが、どちらも[[幼児]]・[[小児]]の家族連れ向きのアトラクションであり、テーマパークの客層である若年層(中高生以上)や[[カップル]]の多摩テック離れが進んだ。
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=== 跡地利用への動き ===
2010年6月、多摩テック跡地を[[明治大学]]が買収し、住宅地に隣接し手狭となった[[八幡山 (世田谷区)|世田谷区八幡山]]にある[[明治大学ラグビー部]]等の同大学体育会各部の練習場および合宿所を移設し、スポーツ科学部を新設して校舎を設立するなど「(仮称)明治大学スポーツパーク」として利用する構想が明らかになった<ref>[{{cite web|url=http://www.sanspo.com/rugby/news/100602/rgb1006020503000-n1.htm |archiveurl=http://web.archive.org/web/20100704234516/http://www.sanspo.com/rugby/news/100602/rgb1006020503000-n1.htm|title=明大、聖地八幡山から移転……] …大学側売却検討|publisher=サンケイスポーツ |date=2010-6-2日閲覧|accessdate=2014-2-18|archivedate=2010-7-4}}</ref>。八幡山グラウンド等の売却等といった事項が明治大学評議員会に承認され、[[三菱商事]]を共同事業者とし、日野市を中心に地元自治体などとも協議の上、2014年からの利用を目指す予定だった<ref>[http://www.meiji.ac.jp/koho/pickup/2010/100602sportskeikaku.html スポーツ関連施設統合化等に係る計画推進について]明治大学公式サイト 2010年6月2日閲覧</ref>。しかし、敷地内に[[キンラン]]など絶滅危惧種の群落がみられたことや[[オオタカ]]の営巣地が確認されたことから、東京都自然保護条例にもとづく東京都自然環境保全審議会の審査が長期化し、2013年5月になって建物の縮小など計画案変更を条件に認可されたが<ref>[http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/nature/attachement/127gijiroku.pdf#search='%E5%A4%9A%E6%91%A9%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E8%B7%A1+%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%AB' 第127回東京都自然環境保全審議会議事録]</ref>、着工予定は大幅に遅れた。さらに東日本大震災にともなう復興事業および2020年東京オリンピック開催決定に伴う建設資材や人件費が高騰し、経費が当初予定の1.7倍に達する見込みとなったため、2013年10月までに明治大学評議員会は事業計画撤回を決定した<ref>[http://www.meiji.ac.jp/koho/news/2013/6t5h7p00000gekq0-att/6t5h7p00000gekqh.pdf 本学のスポーツパーク(仮称)事業計画について]明治大学公式サイト 2013年11月7日閲覧</ref>。明治大学は10月中旬に世田谷区に対して八幡山グランド売却にともなう都市計画の変更を中止するように求めている。一方、日野市は着工予定の9月を過ぎても開発許可申請が行われない理由の説明を明治大学に求め、事業計画中止が検討されていることについて、10月26日に抗議文を送付した。これに対し、11月6日に日高憲三明治大学理事長が日野市役所を訪問し、[[大坪冬彦]]日野市長に事業計画中止を申し入れたが、日野市側は都市計画の変更など手続きを実施しており一方的中止は認められないと反発し、事業継続を強く求めている<ref>[{{cite web|url=http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20131107ddlk13100130000c.html |archiveurl=http://web.archive.org/web/20131113160748/http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20131107ddlk13100130000c.html|title=多摩テック跡地:「スポーツパーク中止」明治大、日野市に申し入れ]|publisher=毎日新聞|date=2013-11-7日 毎日jp|accessdate=2014-2-18|archivedate=2013-11-13}}</ref>。
 
== 所在地・アクセス ==
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[[よみうりランド]]と同様、[[丘陵]]地を開発し、中腹に位地するゆうえん地「モートピア」は所どころ勾配がやや急な坂(斜面)が有り、その勾配の斜面や高低差を軌道に生かしたライド型[[アトラクション]](UFO・ガリオン・外輪船など)も置かれた。高台にはクア・ガーデン、駐車場、キャンプ場などが置かれている。
 
* 最寄り駅は[[京王電鉄]][[京王動物園線|動物園線]]と[[多摩都市モノレール]]の[[多摩動物公園駅]]である。駅からは[[神奈川県道・東京都道503号相模原立川線]]・[[東京都道155号町田平山八王子線]]を通り2km少々で着く。
** 営業期間中は駅前からモートピア経由クア・ガーデン行きの無料送迎バスが出ていて、所要時間は約5分であった。
** 送迎バスの他にも[[高幡不動駅]]や多摩動物公園駅と「多摩テック」バス停を結ぶ[[京王バス]](高12系統、動22系統)の路線バスが朝と夕方の時間帯に数本運行されていた。
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== ロケ地 ==
[[テレビドラマ]]や[[テレビ映画]]などの撮影地としても多摩テックがよく使われていた。例を挙げると「[[宇宙刑事ギャバン ]]・14話」[[TBSテレビ|TBS]]の[[特撮]][[テレビ映画]]『[[ウルトラQ]]』の「2020年の挑戦」、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]の『[[花嫁とパパ]]』や[[テレビ朝日]]の[[金曜ナイトドラマ]]『[[雨と夢のあとに]]』最終話などに、多摩テックでの[[ロケーション撮影]]シーンが登場した。
 
== 主な施設 ==
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{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[コチラ]]
 
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Tama-tech}}
* [http://www.tamatechmobilityland.co.jp/index.html 多摩株式会社モビリックィランド]
* [http://www.tamatech.jp/ 多摩テック] - 公式サイト。閉園のお知らせを掲載。
* [http://www.mobilityland.co.jp/index.html 株式会社モビリティランド]
* [http://web.archive.org/web/*/http://www.tamatech.jp/ 多摩テック] - 公式サイトの[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]]その1。
* [http://www.mobilityland.co.jp/kochira/ MOBILITYLAND コチラファミリー]
* [http://web.archive.org/web/*/http://www.tamatech.com 多摩テック] - 公式サイトのアーカイブその2。
 
* [http://web.archive.org/web/*/http://www.mobilityland.co.jp/kochira/ コチラファミリー] - モビリティランド公式サイトに掲載されていた内容のアーカイブ。
 
 
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