「相 (言語学)」の版間の差分

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{{Otheruses|言語学の用語|その他の相|相}}
{{文法カテゴリー}}
'''相'''(そう)あるいは'''アスペクト'''(aspect) (aspect) は、[[言語学]]・[[文法|文法学]]の用語で、[[述語]]が表す事象の完成度などの差異化をもたらす[[文法カテゴリー|文法形式]]である。語交替や語形変化を伴う。
 
「相」はもともと[[スラヴ語派|スラヴ語]]に見られる完了性と不完了性の対立を呼ぶ言葉であった。なお[[ロシア語]]の場合、「相」ではなく「体」を用いて「完了体」「不完了体」とするのが慣例である。以前は古典語の文法解説において voice を「相」と訳しているものが多かったが、現代では aspect を「相」と呼んで voice は[[態]]と呼ぶようになっている。
 
== 英語 ==
*He began to talk. (起動相)
*He continued to talk. (継続相)
*He was talking. (進行相)
*He stopped talking. (終止相)
ただし、現在進行形を取らない限り通常の動詞は終止相と考えられる。
 
ロシア語では、多くの動詞に関して完了体と不完了体がペアで存在する(動詞の性格により一方しかないものもある)。
 
例えば、 {{Lang|ru|делать}} (不完了体: 作る)と {{Lang|ru|сделать}} (完了体: [[完結相]]に相当する。 作り上げる、作ってしまう)など。完了体の現在形は(機能的には「現在」は考えられないので)実際には未来を表す。
形態としては例のように[[接頭辞]](動詞によって違う)の有無のほか、語幹の形が少し違う場合、また全く異なる形態で示される場合もある。
 
* 『[[日本語動詞のアスペクト]]』([[金田一春彦]]編、[[鈴木重幸]]・[[藤井正]]・[[高橋太郎 (言語学者)|高橋太郎]]・[[吉川武時]]著、[[むぎ書房]]、[[1976年]]、ISBN 4-8384-0104-3)
* [[バーナード・コムリー]]『[[アスペクト]]』(原著:[[1976年]]、[[ケンブリッジ大学出版]]刊、日本語訳:[[山田小枝]]訳、[[むぎ書房]]、[[1988年]]、ISBN 4-8384-0100-0)
* [[工藤真由美]]『日本語のアスペクト・テンス・ムード体系―標準語研究を超えて―』([[ひつじ書房]]、2004年、 ISBN 4894762315)
* 工藤真由美『アスペクト・テンス体系とテクスト―現代日本語の時間の表現―』(ひつじ書房、1995年、ISBN 4938669595)
* [[藤井貞和]]『日本語と時間-<時の文法>をたどる』([[岩波新書]]、2010年)
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