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[[ファイル:Mercurius.jpg|thumb|250px|メルクリウス]]
 
'''メルクリウス''' ({{lang|la|Mercurius}}) は[[ローマ神話]]の[[ディー・コンセンテス|デイ・コンセンテス]] ({{lang|la|Dei Consentes}}) の一人であり、商人や旅人の守護神である<ref>スチュアート・ペローン 『ローマ神話』 中島健訳、青土社、1993年、p. 106, pp. 115-120.</ref>。英語読みで'''マーキュリー''' ({{lang|en|Mercury}}) とも表記される。すばやく機転がきく狡猾さや巧みな話術、取引などを司る[[ギリシア神話]]の神々の伝令使[[ヘルメース]]と同化し、雄弁家、盗賊、商人、職人、技芸などの庇護者とされた。ヘルメースと融合する前の元来の職能や性格は明瞭でないが、その名は {{lang|la|merces}} (商品、財貨)に関係があるとも言われる商業の神である<ref>呉茂一 『ギリシア神話(上)』 新潮社〈新潮文庫〉、昭和54年、236頁。</ref>。[[ニュンペー]]の[[ラールンダ]]との間にラールたち([[ラレース]])をもうけた。
 
メルクリウスの神殿は[[紀元前496年]]に[[アヴェンティーノ|アウェンティヌス]]丘の上に建てられたとされるが、これは[[ローマ]]の聖所[[ポメリウム]]の外にあったため、元からローマにいた神ではなく、外部から来た神と考えられている。